台北市内の問屋街、迪化街(ディーホワチェ)へと向かって歩いていました。
日本の街中とは異なる独特の空気を感じながら歩みを進めていく中、こんな風景に出会いました。
交通量の決して少なくないとある交差点の角に、いきなりドンっと10トントラックが横付け。
バイク屋のニイちゃんが大きな鉄板を下ろして、その場でスクーターの修理に取り掛かり始めたのです。
台北市民の気軽な足でもあるスクーターは、まるでとことん履き潰す運動ズックのように、乗り潰れるまで酷使されています。
従って、街角のあちこちで行われているバイクの修理も日常茶飯事。
しかし、だからといって、横断歩道の上に鉄板を置いて堂々と仕事を始めなくても…。
よく見れば、荷台の上のスクーターも、オイルと錆にまみれた年季の入った代物。
逞しい台湾人の商魂を横目に、交差点を迂回しながら先を急ぎました。