奈良 西の京で行われている~蓮を巡る古都の夏~“ロータスロード”の舞台となる三寺のうちのひとつ、喜光寺(きこうじ)へ、蓮を見に行ってきました。
さすがにもう梅雨明けなんじゃないかと思うような日差しが、朝から境内を照りつけ、しばらくするとカメラを握るグリップの中もじっとり。
徐々に気温が上昇する中、本堂の西側にずらりと並べられた200鉢の蓮を、咲き具合を確かめながら、順繰りに眺めていきます。
その中の一つ、とてもピンク色が美しい蓮を見つけ、カメラを近づけていくと、そこに小さな生き物を発見しました。
黄緑色の細長い体と脚を持った、ウロコアシナガグモ。
ピンクの花弁に黄色の花床。黄緑色の小さなクモの、鮮やかな色の取り合わせは、まるで水彩画のよう。
ジリジリとした日差しの暑さも、周りで騒がしかったセミの声も、この時ばかりは記憶の彼方にありました。