金沢21世紀美術館の設計を手掛けたのはSANAA(サナー)。
妹島和世(せじまかずよ)と西沢立衛(にしざわりゅうえ)による建築ユニットSANAAの光とガラスの建築は、解放感に溢れた視覚的な軽さが魅力。
正円と矩形だけで構成されたシンプルな空間設計でありながら、訪れる人をやさしく迎え入れて飽きさせない金沢21世紀美術館もまた、SANAAを代表する素晴らしい建築です。
しかし、作品は建築だけではありません。
館内南口付近に並べられたユニークな椅子、ラビットチェア。
こちらもSANAAのデザインです。
左右非対称の耳がとてもフレンドリーな雰囲気で、動きのある形とウサギのモチーフがぴったり合って、魅力的なチェアに仕上がっています。
二本に分かれたプライウッドの背もたれが、程よいたわみを生み出し、背中にやさしい感触をもたらしていました。