昨日の雨も夜半から止み、朝からは曇り空。
ということは、雨に濡れた紫陽花に出会える!
というわけで、奈良の紫陽花寺(あじさいでら)、矢田寺に行ってきました。
境内の中には約60種類、10000株もの紫陽花が所狭しと咲いています。
どこを見ても、ほぼ満開。手毬のように大きくこんもりと咲いている青や紫の紫陽花が、そこかしこで生き生きとした表情を見せていたのですが、その脇に追いやられるように咲く、この額紫陽花(ガクアジサイ)が、なぜか気になりました。
本来であれば中心部の両性花を、まるで額縁のようにぐるりと囲んで咲くはずの白い装飾花が、ところどころ抜けていて、形としてはアンバランスなのですが、それがなぜかいいのです。
不完全な形の中に気品と美しさが宿り、他とは明確に違うオーラを放っていました。