あなたがもし、なかなかの奈良通であれば、「伝香寺(でんこうじ)…」と聞けば、即座に「散り椿。」と答えるでしょう。
奈良の三銘椿(さんめいちん)のうちのひとつ、この散り椿を、今年初めて見に行きました。
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まだうら若く、色付きも良い桃色の花を咲かせた頃に、まるで桜のように潔く花びらを散らすところから「武士椿(もののふつばき)」とも呼ばれる、ここ伝香寺の散り椿。
たしかに、苔の上に散りばめられたピンクの花びらを見れば、まだどれもいきいきとした色彩と若々しい表情を保ったまま。
散った姿も美しいのが奈良の名椿、“散り椿”の見どころです。