GOOなMONOたち

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軍艦島(ぐんかんじま) Vol.2

2009年05月06日 08時50分40秒 | トラベルフォト
上陸してすぐに、ここが異質な空間であることを、肌で感じ取りました。
かつては、活気溢れる人達の賑わう声が行きかっていたであろうこの場所を覆っている、無機質で寂寥(せきりょう)たる静寂。
そして、島の遥か上空の高台には、空を悠然と旋回する、鳶と烏の鳴き声と黒いシルエット。
そこは、人々から見捨てられた空間、疑うことなき廃墟そのものでした。
後方に見えるのは、元 三菱社立の尋常小学校(後に町立小中学校へと移行)であった、RC造7階建ての校舎。
4階までが小学校、5階と7階が中学校。そしてその間の6階には図書館や音楽室などが設けられ、昭和45年当時には給食用のエレベーターまで完備していたという、当時としては非常に近代的な設備が整えられた校舎でした。
限られた島内の中で遊び場を工夫していた子供たちは、屋上で野球などをして楽しんでいたそうです。
そしてその手前に見える矩形ブリッジの列。
これは、この島がまさに炭鉱の場であったことを示す遺構のうちの一つ。
当時製炭された石炭は、この支柱の上に敷かれた大きなベルトコンベアーで次々と運び出され、日本のエネルギーや製鉄産業を支える原動力となっていました。