紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

小樽思い出の一枚…「運河工芸館」

2024-03-21 12:06:33 | 街中ウォッチング
          ilPONTE(旧運河工芸館)の入り口に飾られた作品(水槽のように見える?)




小樽思い出の一枚として、今回取り上げるのは「運河工芸館」です。この建物は、昭和63年(1988年)に運河を一望できる臨港線沿いに開館。(株)小樽工芸社が運営するガラス製品製作会社で、建物は煉瓦造りで、地下1階がガラス製作工房で、当時珍しかったガラス職人の実演を間近で見られる工房として人気を集めました。ガラス製作体験メニューも用意されており、入館者がガラス製作を楽しむこともできました。

また1階では、地下で製作した製品や道内各地から取り寄せたガラス製品を販売。2階はレストランと見学者が小物ガラスと製作を体験製作できるコーナー。中でも人気があったのは屋上のツインドーム。そこから見ることのできる小樽運河や小樽港の眺めが抜群。そして天気のいい日には遠く石狩湾越しに増毛や暑寒別連峰が見えました。

開館3年目を迎えた平成2年(1990年)には、小樽有数の観光施設となり、その後、最盛期には個人旅行客や修学旅行生など、来館者数は年間2万人に達しました。ガラスの街小樽を代表する施設として人気を集め、中山美穂主演映画「Love Letter」の撮影に使われたのがこの施設。
(注)「Love Letter」については、6回目の小樽思い出の一枚「ひな巡り」の項で取り上げ済み。クリックするとFacebookにジャンプします。

しかしながら、平成20年(2009年)の金融不安、翌23年(2011年)の東日本大震災以降は、集客が落ち込み、来館者が激減。ピーク時の8~9割減となり、同年8月に遂に閉店に至りました。

その翌年(平成24年)、小樽市内の別の町内にあった革製品・ガラス製作体験スタジオの「ilPONTE(イルポンテ)」がこの建物に移転しました。経営主体が変わったものの、現在も営業中。ただ屋上のツインドームについては、残念ながら立ち入り禁止となっています。

という事で、今回は昭和63年の開館から平成23年の閉館迄の間の画像と、現在のilPONTEの状況を取り上げました。ilPONTEについては、3月16日撮影です。なお、千歳空港の売店に「小樽運河工藝館」なるコーナーがありますが、運河工芸館とは、全く関係がありません。




二つのドームは行き来出来ます。この日は修学旅行生が大勢来ておりました。(H19.6.13撮影)




チャリタク3台流し撮り(H19.6.2)



臨港線を走る人力車(H16.6.6撮影、ネガフィルム、毎日新聞フォトコンファミリーの部優秀賞)



隣接する小樽博物館の屋根瓦修理、小樽で屋根瓦の修理は珍しい。(H19.5.31撮影)



地下1階の工房でガラス製作中の職人。天窓から差し込む日が床に反射している。(H19.5.31撮影)




炉でガラスを熱する作業中(H19.5.31撮影)



(H20.9.4撮影) ツインドームの屋上から札幌方向を見る。奥にドームが見えますが、小樽駅前通り(中央通り)の「ホテルノルド」です。現在も午後6時のNHK 札幌放送局の天気予報は、ここノルドのドームから、小樽運河を映し出しています。



(H20.9.4撮影) 大型船が入港していますが、遠方に増毛等がかすかに見えます。



☆最後にH24年に、ここに移転して来たilPONTEについて見ておきます。撮影日はいずれも3月16日です。なお、移転前は中央通り小樽運河プラザの1本裏通りに工房があった記憶があります。




店舗前面に、大きな垂れ幕が出ています。



画面中央の階段(4段)の向かいにあるのが、表題の画像の金魚の水槽です。階段の奥は地下1階のガラス工房に通じます。




1階は、自社製品他のガラス製品が並べられていました。昼休みらしく、店員は1名しかおらず、最近入社したばかりで、解りませんとのこと。



屋上のドームへは立ち入り禁止となってました。



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