紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

我流欧州見聞録(2)…ドイツ・デュッセルドルフへ

2020-02-07 14:44:09 | 日記

                        <デュッセルドルフ最大の繁華街ケーニヒスアレー(王様の通り) 高級百貨店が立ち並ぶ>

 

平成5年(1993)11月8日、午後3時(ロンドン現地時間)のルフトハンザ機で、ドイツ西部のデュッセルドルフへ向かう。座席No.が手書きで修正されており、15なのか75なのか…1の頭の部分がおおきく飛び出していて、7にも見える。そばにいたキャビンアテンダントに、ドイツ語で、フュンフツェーン?と尋ねると、フィフティーンと英語で答えられた(笑)。学生時代第2外国語がドイツ語で、得意な科目でした。基本的なことはマスターしたつもりでしたが…

PM5時過ぎ(イギリスードイツ間は時差1時間)、空港着。タクシー乗り場には、なんとベンツ車が長蛇の列。後日タクシーを一人で乗る機会があり、タクシープールに行くと、やはりベンツが、助手席のドア(右側)を開けて客待ちしている。う~ん、後部座席に乗りたいが…と思いつつ、助手席に乗車。ドアはもちろん客が閉める。乗った感じでは、きわめて大衆車に近く、高級車のイメージは全くありませんでした。タクシーはすべてオレンジっぽいクリーム色に統一されていて、チープな感じ。現地では1台100万円前後とか…

なお、街中を走る車両は、フォルクスワーゲン、BENZ、BMW、FORDが多いが、全体の半分近くはBENZのようです。翌日(11月10日)はデュセルドルフの日本商工会議所とアーヘン市にある、日本企業M半導体工場見学でした。内容は省略しますが、ドイツは環境保護が非常に厳しい国で…

 


M半導体工場の敷地片隅にある廃品分別BOX 近年に日本でもごみの分別が進んでいますが、ここではポリ、紙、ガラス、再生用ごみ(マーク付き)、数十種類に分別して、当局の許可のもと、運送業者に引き渡す。違反すれば高額の罰金が科せられるといいます。
ゴミの分別だけではなく、敷地内の雨水・排水も勝手に処分はできず、一旦貯水槽で沈殿物をのぞき、自然に戻すという。
また敷地内には、広さに応じて樹木の植栽数が決められ、勝手に処分すれば、罰金刑が科されるとか…ドイツは寒冷地にあるため、樹木の生長が遅く、日本の3倍の時間がかかるとか…それだけに樹木を大切にしているようです。

 


研修が一通り終わって、ケルンの大聖堂を見学しました。建物が大きすぎて、いくらバックしても入りきらない(笑)。現在のケルン(Köln)大聖堂は、3代目の建物で、1248年着工、1880年完成です。実に600年以上も…。ヨーロッパでは完成までに数百年かかる例はたくさんあります。スペインのサクラダファミリは300年かかっていまだに工事中ですね。
余談ですが、Köln(ケルン、oの小文字の上に̈がついてますが、ウムラウトと言います)。「お」の口型で、「え」と発音します。仏語のオーデコロンという言葉は承知のことと思いますが、この香水発祥の地が、ここケルン(仏語でコロン)なんです。

 


大聖堂を見学に来た小学生たちか。「おい、ガキが、ドイツ語しゃべってるぞ」との声に我々仲間内から笑い声が…

 


周囲何処を見ても、クラシックな建築物ばかり。

 


中に入って目に付くのはステンドグラスの美しさ。製作者は数百年後を予想して色づくりをしているとか…気の遠くなるような説明にびっくりするばかり。

 


デュッセルドルフ一番の繁華街、ケーニヒスアレー(王様の通り)、日本で言えば銀座の大通りでしょうか。ウインドーで品定めしてから、店内に入るという。冷やかしのお客は入らないようです。

 


街中でやたら目に付くのがこの建物と言うか小屋、ロッテリアというから…バーガー屋かな?と思いきや、店員がいないし、狭すぎる。実は宝くじ売り場でした。ロッテリアは宝くじという意味。GLÜCK=グリュックは「運」です。

 


夜ビールとソーセージを食べに、団体で外出。旧市街地(アルトシュタット)なので車の乗り入れは、住民以外禁止地域。それにしてもX'masの前月というのに、街が寂しい。ネオンサインがほとんどない。ネオンサインは、薬屋、タバコ屋と緊急医療センターのみに限定されているらしい。ところ変われば…パチンコ屋のネオンが、ギラギラな日本とは大違い。

 


酒場のウエイター氏とツーショット 彼、片言の日本語で、「乾杯、乾杯、美味しい、美味しい」を連発しながら肩を組んでくれました。

 


ドイツと言えば、カメラが有名、ライかをはじめローライ、珠玉のレンズと言われたカールツァイスなど。新品はライカで1台70-80万円と言われてるので、購入は無理。せめてローライの中古でもと思いつつ、通りがかりにカメラ店に立ち寄りました。前の客の商談が長引いて、結局買えず。ショーウインドーのカメラをパチリ。なんと90%以上は日本製のカメラ。今回の旅行に持参したKonica Big Mini Neoが陳列されている(上から4段目)。値段は399マルク、日本円で25800円(1マルク≒65円弱)、なんじゃいな日本で買うのと大差がない。

なお、この当時、ヨーロッパはEC(欧州共同体)と言われてた時期で、通貨は各国の独自通貨でした。2009年に、EU(欧州聯合)となり通貨も、ユーロに統一されます(ただし、英国はポンドのまま)。

 


今では日本でも車体に文字や絵が施されたラッピング電車は珍しくありませんが、このような派手な電車は初めて目にしてびっくりしました。平成の初めころは、日本国内でもラッピング電車なぞ見かけたことがありませんでした。

 


画像はドイツ最後の朝で、ホテルの朝食風景です。それはどこの国でも似たようのもの。ここで注意してほしいのは、午前8時ころ、外は通勤でサラリーマンが行き交う時間。にもかかわらず、カーテンが閉め切られた居ますが、外は真っ暗。日の出前なんです。

 


デュッセルドルフ最後の朝、カウンターの素敵なメッチェン(女の子)に声をかけて「Darf Ich ein Foto von Ihnen machen?」(あなたの写真とってもいいですか)と、ん十年前に習ったドイツ語でやらかしました。なんと彼女「Ja(ヤー=Yes)」と返事してくれました。数枚撮った後に、カウンターから出てきてツーショットのおまけつき。ローライ中古が買えなかったマイナスを完全に埋めてくれたショット!でした。

 

次は、アリタリア機でローマに向かいます。

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 我流欧州見聞録(1)…イギリス... | トップ | 我流欧州見聞録(3)…イタリア... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事