紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

紅葉撮影ツアーで夕張・富良野・美瑛へ~(1)朝モヤに包まれる大地

2015-10-15 06:00:00 | 旅行

                     <小豆畑の向こうに広がる山々には雲海が…>



9月の下旬から10月上旬にかけて、台風やら爆弾低気圧の襲来を受けて道東ではかなりに被害が出ました。今回は道内一円、広範囲に暴風雨の被害が及びました。災害の少ないといわれる小樽でも、倒木が相次ぎ、電車や国道が通行止めになる事態も起こりました。そんな中、10月上旬の数日の晴れ間を見て写友と日帰り紅葉撮影ツアーに出かけてきました。

10月7日(水曜)午前4時に小樽を出発して、夕張のシューパロ湖、さらに脚を伸ばして富良野・美瑛に行くというスケジュールです。翌8日午後は台風23号接近の予報も出ているため日帰りにせざるを得ませんでした。ともあれ星空を眺めながら、札樽道、道央道の高速道路で大谷地インターまで向かいます。夕張まで高速に乗る手もありますが、大谷地ICから夕張紅葉山までの国道274号線は、走りやすいので、274号線を行くことに決めます。

大谷地ICを抜け長沼に入る頃から東の空が明るみ始めました。進行方向の東の地平線がだんだんとモヤが濃くなってきます。


午前5時10分、夜明けまでにはまだ30分ほどあります。正面に見える山々は、夕張山地。


路肩に車を止めてモヤに煙った風景をとります。近くに石狩川の支流である千歳川が流れていて、そこからモヤと言うかキリが湧き立っているようです。


川面から湧き立つキリ(モヤ)。
<モヤとキリの違い 気象庁気象用語から>
☆モヤ(靄):微小な浮遊水滴や湿った微粒子により視程が1km以上、10km未満となっている状態。
☆キリ(霧):微小な浮遊水滴により視程が1km未満の状態


カメラを太陽が上がる東方向から、90度ほど北に向けれと、画像の赤みは全く出てこない。ナナカマドが真っ赤に色づき、葉も一部紅葉している。


足元の雑草は水滴が金色に輝いて、とてもきれい。


274号線道路の反対側を見ると、霞むモヤの中に、灌漑用構築物が見える。左側にダストが映り込んで…よく見ると鳥が飛んでいました。

さらに275号線を東進すると、AM5時45分過ぎ、朝日がそろそろ顔を出す時刻となり明るさが一段と増してきましたが、依然モヤに包まれたままです。道路わきの樹木が切れて視界が広い地域に出てきました。面白い看板を見つけたので、下車です。さらに雑草の中に水滴まみれのトンボを見つけました。


名物「赤字丼」?初めて聞きましたが、どのような丼なのでしょうか、気になりますが、周辺を見渡してもそれらしき飲食店はありません。


午前5時50分霞む山の上に太陽が顔を出したようです。集合住宅のような、何かの設備等のような建物の窓と壁に、朝日が反射して鏡のように煌いてます。


トンボの翅に水滴がびっしりついてます。右手の丸ボケは大型トラックのライトです。


このトンボのバックに上ったばかりの朝日を入れてみました。


見渡すと、トンボはあちこちで背の高い草につかまっています。ネコじゃらしがとても綺麗です。
☆ネコじゃらしは俗称で、正式には「エノコログサ」と言います。元々はイヌの尻尾に似ているところから「いぬっころぐさ」と呼ばれていましたが、それが転じて「エノコログサ」と言う呼称になったとか。漢字では「狗(イヌ)の尾の草」と書くそうです。なおネコじゃらとよぶのは、ネコがこの穂にじゃれつくからだそうです。


さらに進むと、刈り入れが終わった畑に牧草ロールが点々としています。視界が1㎞ないのでこうなるとこれはキリと呼んだほうがいいのかな?


畦道の雑草にびっしりついた朝露。牧草ロールをバックにすると、より一層露が輝いて見える。


ネコじゃらしが、おいで、おいでと呼んでいるようにも見えます。歩き回っていると、スニーカーが濡れてぐっしょり。


今の時期珍しくタンポポの綿毛を見つけました。

周辺にはまだまだ撮影したい光景が広がっていますが、夕張シューパロダムと富良野・美瑛での撮影が主たる目的ですから、先を急ぐことにします。しばらく進むと、またもや撮影意欲を刺激する光景が待ち構えていました。標題の画像にも使いましたが、刈り入れの済んだ畑の向こうに集落や、モヤに霞む畑と防風・防雪林や山々が見えてきました。しかも雲海らしき雲が山間部を流れています。


モノクロにすれば墨絵のようにも…なるかもしれないと思い、標題の画像を、モノクロ変換してみました(下の画像)。


余り特徴のない画像になってしまいました。ここでちょっと悪戯心から…ネガ反転してみると…


あれまあ~、真冬の樹氷林になってしまった…


時間とともに、靄は薄れていくようですが、山の間には依然雲海が漂っています。


完全に陽が登りきると、朝焼けのオレンジ色が薄れて普通の光景に戻りました。なお山間部には雲が漂っています。


再び、夕張のシューパロ湖を目指して進みます。


夕張紅葉山交差点で、左折すると夕張方面に向かいます。右折すると、樹海ロード・日勝峠を通って帯広・釧路に向かう道路となります。時間はちょうど午前7時です。交差点付近のコンビニで、朝食を摂ることにします。その2では、夕張滝の上公園の紅葉を、シューパロ湖の紅葉等を取り上げます。

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4 コメント

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お早うございます (マーチャン)
2015-10-15 08:26:18
このようにして、
見たことが無い風景。
それもアートな絵には感動以外ありません。
もうたまらない切り取りに言葉がありません。
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素敵な景色… (yotuti)
2015-10-15 08:39:13
のブログで圧倒されます。
参加したのですが未だ手付かず未処理のままで私にとって撮影地、撮影テク等、参考になりありがたいブログです。次回も楽しみです。ありがとうございます。
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松本さんのいつもの素敵な… (紅露)
2015-10-15 12:10:46
写真にいつも唸り声をあげています。それにしてもよくあちこち撮影に歩かれているし、しかもアッと驚くような凄いカットがずらり、体力面でも、感覚面でもいつも最高、羨ましく思っていまあす。
「アートな絵」とはネガ反転のことかと思いますが、ソフトで単純にネガ反転してもあのようにはなりません。トーンカーブのネガ反転を使ってみてください。多分アッと驚くような画像になるかもです。一度民して見られてはどうでしょうか、
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鹿戸さんの作品も… (紅露)
2015-10-15 12:14:44
早く見てみたいものです。来年の小樽市展の推薦を狙っているのでは?
それにしても今回の撮影、まさしく「早起きは3文の得」でしたね。出発時間をもう1時間遅くしようやと言うところでした。遅くしていれれば、犬棒カルタから外れていたかも…あぶない、あぶない
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