紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

フラッシュバック~釧路

2009-11-17 08:00:22 | 写真
道東の話題を取り上げたとなるとどうしても、釧路について触れないわけには行きません。私が某政府系金融機関の支店長として初めて赴任した土地であり、色々と思い出があるからです。平成6年3月に単身赴任しましたが、その年の10月4日に東方沖地震(震度6、マグニチュード8.2)を経験しました。

当日、官舎で風呂から上がって茶の間に戻った瞬間に、大きな揺れが来ました。結構時間が長く、柱がメリ、メリというきしむ音が聞こえ、一瞬倒壊するのではと思いました。しかし、棚から一部置物が落ちた程度で済みましたが、翌日確認すると、液化現象で、支店敷地のマンホールが5-10cmも飛び出したり、道路に亀裂が入り山型に盛り上がったりしておりました。

ともあれ、衝撃的な出来事を経験したわけですから、忘れられない思い出の地となりました。ただ残念ながら、本格的に写真に取り組んだのは、もっとあとですので、お見せ出来るような画像が少ないのが実情です。もっとも丹頂鶴の画像があることはあるのですが、これについては別の機会に取り上げたいと思います。



釧路の中心部を旧釧路川が流れており、河口に近い方が有名な「幣舞橋(ヌサマイバシ)」です。上の画像の赤い橋がそうです。そしてこの画像の撮影地点が、久寿里橋(クスリバシ)です。なお、クスリ(クズリ)とはアイヌ語で交易のあるところを言います。そしてこのクスリが訛って釧路となったといわれています。



幣舞橋には、春夏秋冬を表す、四つの乙女の像があります。四体とも絵になりますが、夕日が海側に落ちますので、特に夕方は、上の画像のようにシルエットがとてもよく見えます。右側の建物は、フィッシャーマンズワーフMOOと呼ばれる、観光商業施設です。



忘れてならないのが、霧です。釧路といえば霧が有名です。発生のメカニズムや原因は別として、春先から夏にかけて発生します。真夏でも、ワイシャツで歩いていて、一旦霧が発生すると、寒くて上着が必要になります。統計によれば、7月の平均気温が6月よりも低いという、珍しい地域なのです。

霧の影響でしょうか、釧路地方では米は勿論農作物も殆ど収穫できません。釧路より、はるかに緯度が高い北見でコメが取れるのと対照的です。そして、1月、2月の厳冬期には、旧釧路川には蓮氷が現れます。(下の画像)



さて、もう一つ有名なものに、湿原があります。車で、郊外に出ると、もうそこは湿原です。車から降りて、路外に足を踏み込むと、ずぶ、ずぶとぬかります。勿論農地には不向きです。



上の画像は、細岡湿原展望台から朝焼けの湿原を撮ったものです。撮影日は今年の1月27日で、今期一番の冷え込みで、-25.4度でした。EOS40Dのグリップに、ホカロンを貼り付け、尚且つタオルでレンズだけ出して、ボデイを頬被り状態にしてシャッターを切りました。

なお、この画像は、写真投稿サイト「Freeml」冬のハッピーフォトコンテストで、1位となり、地デジ対応ブルーレイビデオデッキを頂きました。


コメント (6)
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