紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

落葉がアートになる

2009-11-08 08:00:28 | 日記
小樽メルヘン交差点から運河方面に植えられている街路樹プラタナスも、その大きな葉が切り取られ、枝だけが天に突き出しています。一見異様な光景ですが、地元の人にすれば、初冬の風物詩で、まもなく冬将軍の到来を意味しています。標題の画像は、業者が、プラタナスの枝を切り落としているところです。

厄介者の落葉ですが、時として写真家にとって見ると、これがアートになることもあります。下の画像は二枚とも八王子在勤中のものです。八王子と自宅のあった立川市の間に日野市があります。新撰組の土方歳三の実家のある町としても有名です。

この日野市の産業祭で、11月の中旬のことです。地元の中学生の吹奏楽が行われている最中に、強い風が吹き、枯葉が一斉に舞い散る事態となりました。楽譜が吹き飛ばされたり、楽譜スタンドが倒れたりして、大変でした。下段の画像は、舞い上がった枯葉が、楽譜スタンドに挟まったところを撮ったものです。ここだけ見れば正に「落葉のコンチェルト」というところでしょうか。





さて次は、北海道庁の池で見かけた落葉です。池は、僅かですが流れがあります。落葉は流れに沿って移動します。画像では、右の落葉二枚は動きがありません。この部分だけ池が凍っていたからなのです。



落葉をよく観察すると、虫食いで穴だらけのものが、沢山あります。これに日が当たると、時として思いもよらないアートになります。以下に、三枚の画像を上げておきますが、いずれもフォトコンテストで入選したものです。最後の画像については選者の講評も紹介しておきます。

 
「枯葉怪獣」 (H16小樽市展準特選)


「会話 儲かりまっか? ボチボチでんな~」 (H20福岡県LPガス協会フォトコン優秀賞)


「悪魔が来たりて…」(H20ベネッセ第4回フォトコンテスト優秀賞)
(選評)神社の境内で撮影していた時に見つけた落ち葉の虫食いのあとだそうです。自然が作り出した模様が、まるで顔のように見えます。見つけたときの興奮が伝わってくるようです。ユニークな視点が傑作を生みました。
コメント (6)
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