ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

死神の浮力/伊坂幸太郎

2016-01-22 | 読書
一年前、一人の少女が殺された。
犯人として逮捕されたのは近所に住む二十七歳の男性、本城崇。
彼は証拠不十分により一審で無罪判決を受けるが、
被害者の両親・山野辺夫妻は本城が犯人だということを知っていた---。
人生をかけて娘の仇を討つ決心をした山野辺夫妻の前に、死神の千葉が現れる。
(「BOOK」データベースより)

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んー、いいね千葉さん、再び参上

7日間、対象の人間を観察し、その人間に死を与えることは
「可」であるか「見送り」であるかを判定。
その仕組みも何だかズレてる気がしないでもないけど、
今回は「寿命還元キャンペーン」ってのも笑えたね!
情報部(死神の情報部ってのもシュールだけど)が、早死にする若者を多く
出しすぎたので、バランスをとるためにちょっと手心加えて寿命延ばしても
いいよ、みたいな。

人はいずれ必ず死ぬ。誰も逃れられない。
当たり前のことを、伊坂ならではの軽快なテンポとユーモアのある会話で綴る、
死のおとぎ話って感じかなぁ。

それにしても、千葉さんのピントのずれた会話がツボです。(参覲交代とか!
あとちょっとで良い人になれそうなのになぁ~、千葉さん、残念。
でも、そこはやっぱり死神なのね。死を与えちゃうのね(笑

読後感も爽快!

人は死ぬんです。
でも、それをバッドエンドではなく、ハッピーエンドにすることこそが、
素晴らしい生き方なんだろうな。


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