別れた妻が殺された。
もし、あのとき離婚していなければ、私はまた遺族になるところだった。
東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、深い思索に裏付けられた
予想もつかない展開。私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。
(「BOOK」データベースより)
===================================================
一気に読みました。
やっぱり東野さんは、文体がすっと入ってくるのが素晴らしいね。
万人にそうなのか、私に合ってるのか良く分からんけど。
たまたまだけど、最近こういうテーマの小説が続いてるな。
命の重さ。
特に死刑制度についての遺族の思いは、ぐっときました
同じ事件はひとつも無いし、遺族が抱える悲しみも千差万別。
事件によってそれぞれの結末があっていいはずなのに、
行き着く所は死刑あるいは無期懲役、という同じ回答。
何人殺したか、どういう状況だったかで、裁判をせずとも大体の判決の
予想も付く。
でも、遺族にとっては、犯人は必ず死刑にならなければ意味が無い。
犯人が死のうがどうしようが、そんなことはどうでもいい。
それで亡くなった身内が戻ってくるわけではない。
けれど、死刑というのは、あくまでも永遠に続く自分達の苦しみを
整理してくれる、唯一の通過点。
死刑のただ1つのメリットは、その犯人によって、もう誰も殺されないということ。
殺人者の再犯率が高いということを考えれば、そうかもしれないなと思いました。
☆
もし、あのとき離婚していなければ、私はまた遺族になるところだった。
東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、深い思索に裏付けられた
予想もつかない展開。私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。
(「BOOK」データベースより)
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一気に読みました。
やっぱり東野さんは、文体がすっと入ってくるのが素晴らしいね。
万人にそうなのか、私に合ってるのか良く分からんけど。
たまたまだけど、最近こういうテーマの小説が続いてるな。
命の重さ。
特に死刑制度についての遺族の思いは、ぐっときました
同じ事件はひとつも無いし、遺族が抱える悲しみも千差万別。
事件によってそれぞれの結末があっていいはずなのに、
行き着く所は死刑あるいは無期懲役、という同じ回答。
何人殺したか、どういう状況だったかで、裁判をせずとも大体の判決の
予想も付く。
でも、遺族にとっては、犯人は必ず死刑にならなければ意味が無い。
犯人が死のうがどうしようが、そんなことはどうでもいい。
それで亡くなった身内が戻ってくるわけではない。
けれど、死刑というのは、あくまでも永遠に続く自分達の苦しみを
整理してくれる、唯一の通過点。
死刑のただ1つのメリットは、その犯人によって、もう誰も殺されないということ。
殺人者の再犯率が高いということを考えれば、そうかもしれないなと思いました。
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