ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

胸キュンって死語?まだ生きてる?

2018-10-19 | 映画
友達に勧められて今更ながら「おっさんずラブ」を観ました。
うん、もう書かずにはおれん
こんなに切ない感じね、久しぶりだったわ。
しかも死ぬほど笑えるし。
普段ドラマ見ないから知らなかったけど、こういうカテゴリーのも
やってるんだね〜

なぜ最近、田中圭が売れているのか分かった気がする。

吉田鋼太郎がメチャいいやん!
エプロン姿、可愛かったわぁ。
そして、なんつっても林遣都くんの一途さに、うっとり…
久しぶりにキュンキュンしたわ。
てか、事務所全員そっち系のオフィスとか!ホント怖いわ。笑

私は別に同性愛に対して偏見は無いけど、でもさ、やっぱり街中とかで
立派な男性同士が手をつないで歩いたりしてると二度見しちゃう…
うん、慣れてないんです。ただビックリするんです。
なので、よくぞこういうテーマのドラマを(思いっきりコメディに振ってるとしても)
作ったなぁ〜と。
プロデューサーやTV局の思い切りに感心しちゃった。

全話一気に見てしまい、甘く切ない気持ちでうっとりしてますぅ


三度目の殺人

2018-10-12 | 映画
勝つことを第一目標に掲げる弁護士の重盛(福山雅治)は、
殺人の前科がある三隅(役所広司)の弁護を渋々引き受ける。
クビになった工場の社長を手にかけ、さらに死体に火を付けた容疑で
起訴され犯行も自供しており、ほぼ死刑が確定しているような裁判だった。
しかし、三隅と顔を合わせるうちに重盛の考えは変化していく。
三隅の犯行動機への疑念を一つ一つひもとく重盛だったが…。
(Yahoo!映画あらすじより)

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うぉーーーーーー!!モヤモヤするぅーーーー!!!
是枝監督の思惑通りにヤラレテシマッタよ

分かるよ、分かる。うん、言いたい事は分かるけども!
でもここまで置いてかれた感のある日本映画も珍しいし、
まさかそれが是枝さんだとは

いつもの家族愛溢れる作品とは完全に一線を画す法廷モノなので、
原作があるのかと思いきやオリジナル脚本らしく。
「人は人を裁けるのか」という実際的な重いテーマで勝負。
テーマは実際的ではあるけど、内容はメタファー。
メタメタメタファーやでぇ!(壊れ気味

そうね、これはミステリーではあるけど犯人を探すようなものではなく
あくまでも是枝映画なのよ。ヒューマンドラマ。
黒是枝、出現!

そんな黒映画に役所広司はさすがやね〜
感情のコントロールとその表情に圧倒されます。
福山なんて青二才や。

「三度目の殺人」というタイトルも、観る側の受け取り方で色々な解釈が広がるし
うーーん。これは、観た人と酒を酌み交わしながら(それはいらんやろ)
熱く語りたい。

今宵、共に語ってくれる是枝ファンの酒飲み急募します


コンビニ人間/村田沙耶香

2018-10-04 | 読書
36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と
「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は
恥ずかしいと突きつけられるが…。
「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。第155回芥川賞受賞。
(「BOOK」データベースより)

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すんばらしい!
村田さん、あんなに可愛い顔してあんた、中身そうとうエグいね。
何故もっと早くこの人を読まなかったのか、悔やまれる。

解説が中村文則くんっつーのも最高。
文則節が炸裂で、おばちゃん興奮

「社会は多様性に向かっていると表面的には言われるが
 この小説にある通り決してそうではなく、実は内向きに
 なっている。社会が「普通」を要求する圧力は、年々
 強くなっているようにも思う。」

ふんふん、確かに
普通を要求する圧力、ってのがさすが文則くん。
同意いたします!

どうやら自分は人とは違うらしいと気づいた恵子は
周りに溶け込むため、「普通」になるため、
皆が不思議がる部分を、自分の人生から消去していく。
彼女の”ズレた”懸命さは、しかし笑えない。

そこが社会という恐ろしさ。



殺人出産/村田沙耶香

2018-10-02 | 読書
今から百年前、殺人は悪だった。
10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」で
人口を保つ日本。会社員の育子には十代で「産み人」となった姉がいた。
蝉の声が響く夏、姉の10人目の出産が迫る。未来に命を繋ぐのは彼女の殺意。
昨日の常識は、ある日、突然変化する。表題作他三篇。
(「BOOK」データベースより)

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おい、おい、おい!すごいのキタよ

村田沙耶香さん。
「コンビニ人間」で芥川賞とった人だよね?
こんなの書く人なのかーーーー!
驚きました。

小説としてどうだとか、ストーリーが云々とか、そういう以前に
とにかく、発想がスゴイ
色んな意味でグロい部分もあったけど、
10人産んだら1人殺していいなんて、度肝抜かれるわー。

表題作ほか、
・トリプル
・清潔な結婚
・余命
の三篇もそうなのですが、ぶっちゃけて言いますが・・・
完全に、激しく、同意する内容でした
(なんか、カミングアウトするって、こんな気分?

社会常識や倫理を逸脱した感覚かもしれませんが、
こういうのってアリだと思うんだよね。

1人の人とだけしか恋愛できないのってナンセンス!
結婚と恋愛は完全に別物!
生まれてきたのは選べないけど、死ぬことは自分で選択したい!
などなど、深く納得できる、今までにない作品でした。

不思議な感覚で一気に読んでしまいました。
ほかの作品も断然興味湧いてきたよーーー!