ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち/山田詠美

2019-08-15 | 読書
ひとつの家族となるべく、東京郊外の一軒家に移り住んだ二組の親子。
澄生と真澄の兄妹に創太が弟として加わり、さらにその後、千絵が生まれる。
それは、幸せな人生作りの、完璧な再出発かと思われた。
しかし、落雷とともに訪れた“ある死”をきっかけに、澄川家の姿は一変する。
母がアルコール依存症となり、家族は散り散りに行き場を失うが―。
突飛で、愉快で、愚かで、たまらなく温かい家族が語りだす。
愛惜のモノローグ、傑作長篇小説。
(「BOOK」データベースより)

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お盆は久しぶりによく本を読んだなー
てか、山田詠美!!まだ書いてたのか!笑
20年ぶりくらいかしら?
若い頃は好きでよく読んでいたけど、途中から体質に合わなくなってきて
多分、読まなくなった頃から彼女もそんなに執筆してないと思うけど、
久しぶりに読んでも、やはり山田詠美らしい文章で、懐かしく心地よかった。

とある家族の物語。
「私」「おれ」「あたし」「皆」と、章ごとにそれぞれの視点から描かれる。
家族って外から見てもその実は分からない特殊な組織だよね。
人が似るのは血の繋がりよりも生活習慣。
同じ食べ物を体に取り入れて、同じ所に身を置いていると魂が似てくる。
そして、全ての家族と唯一血の繋がりを持つ末娘の千絵が
「血って時々すごく濃くて、時々すごく薄い」と言う。
なんか納得!!

とても良い作品でした。

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