ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

夏の夕暮れ

2011-07-31 | 料理と酒
久しぶりにゆっくりした週末の夕方、
なんちゃってポキを作ってみました。

ハワイで食べて、すごく美味しかったんだよね~。
マグロの赤身を塩・しょうゆやごま油などで漬けにした
ハワイのお惣菜のようです。

そして大好きな福光屋さんの、夏の限定商品、福正宗の
微発泡夏吟醸

軽快な味わいと爽快なのどごし、華やかな香り。
うーーーん、夏だね

おおきなかぶ、むずかしいアボカド/村上春樹

2011-07-29 | 読書
村上ラヂオ第二弾!

やっぱりこの、ゆるーーーいカンジ。
大好き

春樹さん曰く、

~僕は本職が小説家であって、エッセイは基本的に
「ビール会社が作るウーロン茶」みたいなものだと~

はい、ウーロン茶、最高

中で『エッセイはむずかしい』というタイトルの
エッセイを書いていますが、
いくら「どうでもいいような話」といえども、
じゃぁ、例えば”ハンバーガー”というテーマで
1000字書けますか?と言われると・・・書けない

何も無い所からモノを生み出すって本当に難しいものです。

こんなに魅力ある「どうでもいいような話」を書けるのは、
やっぱり春樹さん、さすがです

マルチアイスって何ですか

2011-07-27 | 日記
久しぶりのアイスネタ
暑いしね~、と、スーパーで何の気なしに買ったB級アイス、
森永練乳氷バー

これまた、お風呂あがりに何の気なしに食べたら…

何これ!超美味しいじゃないのっ!
びっくりして、ソッコー次の日、あと二箱買い足しました

さて、7月も終わり。
夏は・・・もしかして今から
マルチアイスの意味が理解できないペンギンです

イリュージョニスト

2011-07-24 | 映画
1950年代のパリ。ロックやテレビの流行ですっかり時代遅れになった
老手品師タチシェフは旅に出る。
スコットランドの離島にだどりつき、ようやく片田舎のパブで芸を披露する。
そこで働く貧しい娘アリスは手品師を夢を叶えてくれる魔法使いだと信じ、
彼を追って島を離れ、都会のエジンバラで共に暮らし始める。
アリスの喜ぶ顔を見たい一心でタチシェフは贈り物を続けるが、
懐具合は日増しに悪くなるばかりだった。

++++++++++
久しぶりの目黒シネマ。
うーーん、やはりここの映画館のセレクトは抜群

フランスのアニメ映画って、珍しいよね。
圧倒的にキレイで、そして不思議な絵に魅了されました。
ただ、そこはフランス映画。
セリフも殆ど無く、ひたすらこちらが想像力をフル回転させないと
ストーリーを追えない、という例の手口です

生き別れた娘の面影をアリスに写し、ひたすら彼女に夢を与えるため
自分の全財産をなげうって靴や洋服を買い与えていくタチシェフ。
しかし、アリスに恋人ができた時、「魔法使いはいない」という
メモを残し、彼女のもとを去って行く。

ひたすら哀しくて切なくて、観終わっても、ずっと心の隅っこで
ひっそり息を潜めているカンジ。
だけど、これはある意味ハッピーエンドなのだと。
マジックの相棒であるウサギ、いい味出してたな。
うん。
じわじわ、来ます

早起きした朝は・・・

2011-07-21 | 
さむっ
台風の影響でしょうか、灼熱地獄の毎日から、今朝は突然、
秋に突入したかのような気温。
涼しいではなく、寒い。
もぉ…ホント、勘弁してくださいよ、体がもちません

最近は朝6時の散歩でも既に日差しが痛かったですからね。
まぁ、寒いくらいのほうがいいんでしょうが…。


近所のマンションの脇に咲いているアガパンサスがすごくキレイで
思わず写メを撮る。

久しぶりの犬カテですが、先週の三連休、飛行機に乗せて実家に帰ったので
何だか心身共に疲れている様子(笑
クッションを集めて最高のポジショニングで、グーグー寝ております。


あぁ、このまま涼しい夏に・・・ならないよね

マザコン/角田光代

2011-07-04 | 読書
大人になった息子たち娘たちの、母親への様々な想いを描く作品集。
疎ましくも慕わしい母と子の関係―胸がしめつけられる、切なく
ビターな8編。
(文庫裏書より抜粋)

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短編集です。
カワイイ赤ちゃんの表紙(文庫版)につられて
ついつい手にとってしまいました。

歳をとってからの母と子の関係って、捉えどころの無い
不思議なカンジになるよね。
子供の頃は、親と子という確立した正しい関係なんだけど
大人になり人間対人間となった途端、良く知っているようで
実は何も知らないのではないかと。

「母とはいったいだれであるのか、それはあいかわらず
茫漠としてわからない。」(作者あとがき)

苛立ちを覚えながらも、どこかで母の存在から独立できない
娘や息子たちの話。
何ともいえない読後感ですが、黒でもないし、白でもないし…
グレーな角田でした

Invitation/江國香織ほか

2011-07-03 | 読書
八人のミューズがささやく、八つの物語。
とてつもなく甘美で、けっこう怖い…
8人の女性作家が書いた短篇小説集

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江國香織/蛾
小川洋子/巨人の接待
川上弘美/「天にまします吾らが父ヨ、世界人類ガ、幸福デ、ありますヨウニ」
桐野夏生/告白
小池真理子/捨てる
高樹のぶ子/夕陽と珊瑚
高村薫/カワイイ、アナタ
林真理子/リハーサル

いずれ劣らぬ、私が大好きな作家達の競演で、満足でした。
こういう、ちょこっと色々お試しできるの、大好物

それぞれの作家さんの「っぽさ」が出ていて、
どれも良い作品でしたが、小川洋子「巨人の接待」は、
特に好きだったな
巨人語の通訳さんが、来日した巨人の接待をするんだけどね。
荒唐無稽なようで、非常に現実的で、人間的で、温かくなるような
ステキな接待でした、よ(なんだそれ

それにしても、相変わらず桐野は暗いな。
後味の悪さは抜群でした…