ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

ラストシーン

2010-05-30 | 映画
テレビが台頭し始めた1965年。
スター俳優の三原健(西島秀俊)は、映画からテレビへという時代の流れに逆らえず、
酒に溺れ、いつしか映画界から姿を消した。
それから35年後。
小道具係のミオ(麻生久美子)は、新作映画の撮影スタジオでせわしなく働いている。
そんな中、端役を演じるはずだった俳優が急な降板となり、とある老人が代役としてやって来た。
彼こそが往年のスター・三原健だった。
どうしても最後にもう一度映画に出たい、という三原の強い思いに、ミオをはじめ
周りのスタッフも次第に心を動かされていく・・・。

印象。
日本版・ニューシネマパラダイスのちゃち版(←勝手な印象。超失礼

でも、やっぱり分かっていても、ちょっとグッとくる
映画好きには、何となく分かる、このカンジ。

逆に新鮮。

2010-05-27 | 日記
会社の帰りがけ、テレホンカードを片手に、道端の公衆電話BOXに入っていく
男の人を見かけた。

・・・こういう人、まだ、いるんだ~

つい、じっと見ちゃいました。

で、飛んじゃいました(昔のあれやこれやに

ダイヤル回して手を止めたり、鳴らないポケベル待ってたりする歌の侘び寂びが
今の子らに分かるでしょうか
公衆電話ってなぁ~に?ってな時代になるんでしょうね。そのうち。


・・・昭和の女ですが、なにか?

ブーリン家の姉妹

2010-05-26 | 映画
なんとも、何日もかけて後味の悪い映画・・・
次の日も何か気分が落ちてるなー何でだろう、と考えると、
昨日見た映画のせい!?ってくらいのジャブです

16世紀のイングランド。
ブーリン家は、一族繁栄のため、才色兼備の娘アン(ナタリー・ポートマン)を
国王ヘンリー8世の愛人に差し出すが、王の心を捉えたのはアンの妹で
凡庸だが気立ての良いメアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。
妹に栄誉を奪われたアンは、王妃の座を狙って策略を巡らす…。

皮肉な運命を受け入れて王の愛人になった従順な妹と、王妃の座にこだわった
野心家の姉。
ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソン
どちらも大好きな女優さんだけど、これがまぁ見事
いずれ劣らぬ名演技。
正反対の性格の姉妹ながら、それぞれに強い女性を熱演です。

事実に基づく話とはいえ、結婚が出世の道具だった時代とは、かくも悲惨なものか、と。
暗い気持ちになりますよぉ~

モーリス・ユトリロ展

2010-05-16 | 日記
ダンナが出張で殆ど家におらず、わがまま娘(犬)に始終付きまとわれて
かなり育児ノイローゼ気味
気分転換にふらりとユトリロ展に出かけてきました。

急に思いついて行ったわりには、なかなか興味深いものでした。

一生囚われの身だった、悲運の人生を送ったユトリロ。
アルコール依存症の治療法のひとつとして勧められた絵で身を立てるなんて。
才能って本当にすごいもんです。

全作品、日本初公開とのこと。
一点透視図法と、漆喰の白、風景に対して稚拙な人物描写。
腰の張った女性は、嫌悪感の表れだそうで、かなり印象的でした。


常設展で数点、東郷青児を見ましたが、本物見て初めて、いいなぁ~と。
何事もライブでないと。
本物の持つパワーって全然違いますね。

マルタのやさしい刺繍

2010-05-15 | 映画
最愛の夫に先立たれ、悲しみから立ち直れないマルタおばあちゃん。
教会へお祈りに行くことさえも止めてしまった彼女を心配した友人たちが
元気づけようと、昔の夢を思い出させる。
高級下着の縫製をしていた過去を持つマルタは、自分のデザインした
ランジェリー・ショップをオープンさせることが夢だった・・・。
スイスの田舎の村で、保守的な村人たちの批判を浴びながらも、
夢を実現すべく奮闘する物語。

・・・素晴らしい映画でした
80歳のマルタが、世間体を気にせず、やりたいことに直進し、生き甲斐を見つける。
友人達もマルタをバックアップすべく、村のインターネット教室でネット販売の方法を学ぶ。

人生を豊かにするって、こういうことなんだ~
この映画で学んだこと。

いくつになっても新しいことは始められる
いくつになっても恋は出来る
いくつになっても前に進める
歳をとることが、こわくなくなります

ショートケーキの日

2010-05-11 | 日記
毎月22日はショートケーキの日なんだって

カレンダーで22日を見ると、その真上は必ず15日ですネ。
上に”いちご”がのってるからって・・・可愛くね?

今度の22日、ケーキ買ってみようかな~

・・・商業主義に簡単に踊らされてる???

燕子花図屏風

2010-05-10 | 日記
根津美術館に行ってきました。
庭園が素晴らしいと前々から聞いていたのですが、尾形光琳の燕子花図屏風
見られるということで、ようやく足を運びました!

素晴らしかったです。
圧巻。
まさに国宝。
他にもいくつか屏風はありましたが、シンプルなのに大胆な構図と色使い、
素人の私でもその圧倒的な迫力に感動しました。
そして期を同じくして、庭園のカキツバタが満開で、それは見事でした。


びっくりするほど広大な庭園で、ここは本当に東京のど真ん中??
静かだし。鳥、鳴いてるし。
すぐ外は表参道の交差点から原宿まで続く都会の喧騒があるはずなのに…


緑の中にある、カフェ。

人が多くて入れなかったけど、こんな所でゆっくりとできれば最高ね~


いやーーー。
文化的時間を過ごし、すっかり良い気分。
でも、一歩外に出ればここは表参道。
芸能人のような人達ばかりが歩いている
こんなトコ、滅多に来ないし、ちーとオシャレなカフェにでも入って
都会人ぶってみるか、と通りのオープンテラスに入ってみる。


くーー
そば粉のガレット、うめーーー
などと田舎モノ丸出しで喜んでいると、
隣の席は案の定、浜崎あゆみのようなデカいサングラスをかけた、
モデル風のオネーサマ(案の定、無愛想)と業界の人っぽいおじさん。
・・・会話、無し。

東京って、ほんと、コワイ。
さ、帰ろ、帰ろ

使命と魂のリミット/東野圭吾

2010-05-06 | 読書
心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた・・・
その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う長編サスペンス。

はい、来ました、大当たり
エンジェル東野です。
ホロリありです。

「医療ミスというのは、ミスではなく、その医師の技量不足ということ。」
(正確な文言は忘れたけど、そういう意味のこと)
人の命が仕事の成果なんて、医師とは何と大変な職業なのだろうと
改めて感服しました。

こういう性善説に立った素晴らしい小説を書くと思いきや(個人的には『秘密』が大好き)
『白夜行』や『悪意』のような性悪説を堂々と説くようなブラック東野もあり、
やっぱり小説家ってすごいなぁ~と。

で。

本作は、久々に涙がホロリとこぼれるような、素晴らしい内容でした。
やっぱり、こういう東野さん、いいですぅ~。

うさぎ、か!?

2010-05-04 | 
GWも明日までだぁ~
普段のたまった用事を片付けてばかりで、休みらしいこともしていなかったので
簡単にお弁当を作り(もちろんビールも持って)ワンコ連れて公園へ。
気候も良いしゆっくり芝生で本でも読むか~!っと思ったのですが・・・


周りにたくさん犬がいるし、子供達がボールやらで遊んでいるし、
こいつ↑がそわそわして、こちとら、まったく落ち着けない


ちょっとリードを離してやると…



走る、走る。
耳がペラペラ。
・・・まるでウサギだね

あ~あ。
本なんか全く集中できなくて、結局疲れて帰ってきただけでした