ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

マンデラの名もなき看守

2011-02-20 | 映画
南アフリカ初の黒人大統領、ネルソン・マンデラが獄中にあった27年間。
その時あった看守との交流を描く、実話をもとにしたストーリー。
マンデラが初めて自身の人生の映画化を許可した記念すべき作品。
悪名高きアパルトヘイト政策が終焉を迎えて15年余、
そこに至る南アフリカという国を知ることができる映画でもある。
カンヌ国際映画祭で2度パルムドールに輝いたビレ・アウグスト監督が放つ、
渾身の感動作。

たまには、こういう映画、良いです

マンデラ役のデニス・ヘイスバートが素晴らしかった。
マンデラのマンデラたるオーラを出してます。

でも・・・この人・・・誰だっけ??と思いながら見ていて、
終わりがけにようやく気づく。

24(twenty-four)の大統領だっ


看守眼/横山秀夫

2011-02-13 | 読書

いつか刑事になる日を夢見ながら、留置管理係として過ごした近藤。

まもなく定年を迎える彼は、証拠不十分で釈放された容疑者の男を執拗に追う。

マスコミを賑わした「死体なき殺人事件」の真相を見抜いたのは、

長年培った「看守の勘」だった。

表題作ほか、短篇の名手の本領発揮、人生の一瞬を切り取る渾身の小説集。

(「BOOK」データベースより)


久しぶりの横山秀夫。

あぁ、やっぱり、この人、うまいわ~。

一編、一編、とても短編とは思えない凝縮されたストーリー展開。

さすがです

 

屈辱や嫉妬や欲望が生み出す、人生の落とし穴。

ライター、家裁の調停委員、警察、新聞記者、秘書課長・・・

自分達が築き上げた地位を死守するために、隠し、脅し、見ぬふりをする。

人間誰だって弱いんです・・・。

うん、面白かったです。

 


ベンジャミン・バトン 数奇な人生

2011-02-11 | 映画
フィッツジェラルドの短編小説をデヴィッド・フィンチャーが映画化した感動巨編。
第一次世界大戦時から21世紀に至るまでのニューオリンズを舞台に、80代の男性として
誕生し、そこから徐々に若返っていく男(ブラッド・ピット)の数奇な運命が描かれる。
愛する人との出会いと別れを経験し、人生の喜びや死の悲しみを知りながら、
時間を刻んでいくが……。
(シネマトゥデイより)

長かった・・・167分。
ベンジャミンの一生を淡々と描く。
言ってみれば、あり得ない、単なるSFの類のストーリー。

ただ、何でしょう、この見終わった後の切なさと哀しさ。
心の深い部分に訴えかけてくるカンジ。
・・・良かったです。

あと、この映画の手法?技術?
ブラピがどんどん若返っていく様がスゴい。
10代の青年の辺りなんて、リバー・ランズ・スルー・イットの時のブラピ?
ってなカンジで、昨今の技術に感服した次第です

結論。

ブラピは絶対的にカッコえぇ。

死ねばいいのに/京極夏彦

2011-02-06 | 読書
死んだ女のことを教えてくれないか―。
無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。私は一体、彼女の何を知っていたというのだろう。
問いかけられた言葉に、暴かれる嘘、晒け出される業、浮かび上がる剥き出しの真実…。
人は何のために生きるのか。この世に不思議なことなど何もない。
ただ一つあるとすれば、それは―。
(「BOOK」データベースより)

やーー、面白かった
本のタイトルが強烈すぎて、しばしば本屋で立ち止まってはいたものの、
元々、京極夏彦がそれほど好みではないので、購入を躊躇していたのですが
これは全然違いました。

殺された女のことを知りたいという謎の男が、女の関係者をひとりひとり
訪ねてまわるというオムニバス形式。
それぞれの章のクライマックスで必ず主人公が云う言葉です・・・。
決して罵倒の意味ではなく、そんなに社会に不満があるなら、
「死ねばいいのに」と。
憐れんでいるようでもあり、諭しているようでもあり。

いや~、京極さん、こんな小説もアリなんだ!

ネタバレ的なことは書きませんが、最終章は、かなり衝撃でした。
犯人とかトリックが分かる、とかいうことではなく
人間の心の計り知れない奥深さに、ゾッとする感じです。

闇の子供たち

2011-02-02 | 映画
タイを舞台に、横行する児童売春や人身売買といった闇の現実を描いたドラマ。

梁石日の同名小説の映画化ということで、私は小説の方を読んでなかったのですが
きっと、小説はもっと面白いんだろうな。
映画化で、大事な部分がたくさん抜け落ちてる気がする。

臓器売買。児童買春。
気の重くなるようなテーマで、気が塞ぎました
何で、このDVDを予約したのか、さっぱり思い出せない・・・
主役が江口洋介と、宮崎あおいというとことで話題になったのか??

社会派映画でしたが、ストーリーとしては、少し不可解な部分もあり
性犯罪報道の新聞記者として事件の核心にせまる主人公、南部(江口洋介)
自身が、幼児性愛者だったというラストに、キョトン

んーー。

以上