ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

平成猿蟹合戦/吉田修一

2019-07-19 | 読書
歌舞伎町のバーテンダー浜本純平は、ある日、ひき逃げ事件を目撃する。
だが逮捕されたのは、まったくの別人だった。
真犯人への恐喝を目論むうちに、世界的なチェロ奏者のマネージャー園夕子と
知り合った純平は、いつの間にか地元東北から国政選挙に出馬することになり…。
(「BOOK」データベースより)

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めちゃくちゃ面白かったーーー
久しぶりに吉田修一で大当たり出たよ。
タイトルからは全く想像がつかない内容で、普段だったらスルーしそうだけど
何でしょうか、呼ばれちゃいまして。

長崎の島から出てきた美月と朋生
チェロ奏者の湊圭司とマネージャーの夕子
湊圭司の身内であるサワと友香
歌舞伎町のクラブで働く美姫ママ
それぞれの人生の物語に少しずつ純平が関わり、やがては皆を繋いでいく。

登場人物多いわりには話も混乱せずテンポもいいし、
それぞれの物語テーマが多岐にわたり飽きさせない!
そして最後は爽快な気持ちになれる

ミステリーや重いやつとは全く異なるし、かといって青春小説って訳でもないし
なんていうカテゴリーに入れたらいいかな。。

やっぱり吉田修一は奥が深い!やるな!!


モリのいる場所

2019-07-09 | 映画
画家の守一(山崎努)は、草木が生え、いろいろな種類の生きものが住み着く
自宅の庭を眺めることを30年以上日課にしていた。
妻(樹木希林)と暮らす守一の家には、守一の写真を撮る若い写真家の藤田、
看板を描いてもらおうとする温泉旅館の主人、隣人の夫婦など、来客がひっきりなしだった。
(Yahoo!映画あらすじより)

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目黒シネマは今どき珍しい二本立て上映をする素晴らしい映画館です
しかも2本で1,500円!!破格です。
さておき。樹木希林追悼特集の週に行ってきました。
私が行った日は「日日是好日」と「モリのいる場所」

次は「モリのいる場所」

これまた私の大大大好きな沖田修一監督!
(「横道世之介」「南極料理人」など話題作はあるものの、私の中では
 ダントツ「滝を見にいく」がオススメです!!)

本作はノンフィクションという訳ではないけど、実在の画家・熊谷守一をモデルに、
彼の晩年のある夏の1日を描いたオリジナルストーリー。
樹木希林もさることながら、この作品はやはり大御所の山崎努が圧巻の演技。
参っちゃいます。
日本の映画界には宝がいっぱいだ。
若いイケメン俳優なんて、なんぼのもんだって!!

そして、もうネタバレ覚悟で言いますけど、三上博史がね!!
最後、ビックリしちゃいますよ。
急に振れ幅すごいし

不思議な映画なんだけど、とっても暖かくて優しい映画でした。

日日是好日

2019-07-09 | 映画
大学生の典子(黒木華)は、突然母親から茶道を勧められる。
戸惑いながらも従姉・美智子(多部未華子)と共に、タダモノではないとうわさの
茶道教室の先生・武田のおばさん(樹木希林)の指導を受けることになる。
(Yahoo!映画あらすじより)

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目黒シネマは今どき珍しい二本立て上映をする素晴らしい映画館です
しかも2本で1,500円!!破格です。
さておき。樹木希林追悼特集の週に行ってきました。
私が行った日は「日日是好日」と「モリのいる場所」


まずは「日日是好日」
大森立嗣監督です。
私の大大大好きな「セトウツミ」や、「さよなら渓谷」も大森監督ですね。

本作は、特に刺激はありません。
淡々と四季が移ろい、ただ人は歳を重ねていく。
茶道を通して、美しい日本が描かれています。
桜が咲き、緑が美しく、梅雨の雨を憂い、セミの声に暑さを感じ、
紅葉を愛でる間も無く、白く寒い季節がやってくる・・・
そして、また。
タイトルの通り「その日一日をただありのままに生きる。」

とても静かな心持ちになれる素敵な映画です。

黒木華ちゃんは、美人じゃないのに何だか魅きつけられるよね

万引き家族

2019-07-09 | 映画

治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は万引きを終えた帰り道で、
寒さに震えるじゅり(佐々木みゆ)を見掛け家に連れて帰る。
見ず知らずの子供と帰ってきた夫に困惑する信代(安藤サクラ)は、
傷だらけの彼女を見て世話をすることにする。
信代の妹の亜紀(松岡茉優)を含めた一家は、初枝(樹木希林)の年金を
頼りに生活していたが…。
(Yahoo!映画あらすじより)

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是枝ファンとしても、これはもう、本当に傑作ですね。
素晴らしかった。
何が素晴らしいって、安藤サクラへの絶賛が止まりません。

あ、樹木希林の凄さは当たり前だから脇に置いてます。
海辺で皆を眺めながら微笑んで無音の口パク。まず、あそこでやられたよね。
だって、それまでと顔が全く違うんだもん。
やっぱこの人、バケモンだ。
鬼気迫る演技すごすぎて。鬼気希林じゃね?

全員、他人で構成され、血の繋がりは一切ない家族。
でも家族。本当の家族。
「家族とは。」テーマは明確。
心震わせる。

それにしても、リリーさんも、ホント良い演技するよな〜
同じ北九州出身として誇らしいよ。
そうなんよ、あんな感じよ、北九州の男はみんな(笑

話がまとまりませんが。
最高でした。

2019後半、取り戻せ。

2019-07-03 | 日記
久しぶりにブログを開いたら、色々メニューとか変わってる
常に時代は進んでいるのか。
遅れるな、食らいつけ、私!!

「きのう何食べた?」が終わり、すっかり生きがいを無くしているペンギンです、こんばんわ。
内野聖陽って今まで何とも思ってなくて、どちらかというと好きではないタイプの俳優さん
だったけど、もう、これを見てからは心の底から好きになっちゃいました。
DVDボックスを買おうか悩み中

空白の3ヶ月くらいの間、読書やら映画やら舞台やら、色々と楽しいこともして
それなりに過ごしていたのですが、何となくブログをはじめとして、
フェイスブックやインスタも投稿する気が起きなくて。
そんなことして一体何になるの?とか、退廃的な気分になってました。
これってちょっとした更年期鬱なのかしら?

でも、ずっと通ってる整体の先生(女性:同年代)から
「もう地球も環境も変わっちゃったのよ。元気な方がどうかしてるわ。
 グッタリしてて当たり前。気にしないことよ!!」
と変な慰められ方をして、まぁ、そんなもんか、適当に受け流していこう、と
今年後半、そして、人生の後半をスタートさせようかとしみじみ思う今日この頃。

ぼちぼち取り戻そうと思ってます