ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

あなたと、どこかへ

2010-01-30 | 読書
吉田 修一、角田 光代、石田 衣良、甘糟 りり子、林 望、谷村 志穂、片岡 義男、川上 弘美
それぞれが描く、車・ドライブをテーマにしたショート・ストーリー。

まぁ、軽い感じで通勤読み向きでした。
オトナのドライブ。
忙しい日常を離れ、ひとりで、あるいは家族や恋人など、誰かと、どこかへ。
日産『TEANA』のサイトで公開されていた短編を本にしたものなんだって。

川上弘美「夜のドライブ」が一番好きでしたー
老いてきた母とのドライブ。ホロリとするお話で、さすがの川上節

ちょっとショックだったのが、学生時代、あれ程好きで出る本全て読んでいた
片岡義男の作品、「遠い雷、赤い靴」が全く心に響かなかったこと・・・
何でしょう、成長して嗜好が変わったんでしょうね?
食べ物と一緒で

やさしい嘘

2010-01-25 | 映画
すごく、すごく素晴らしい映画です!!
最後、ポロリと一粒の涙が落ちるような、本当に心温まる物語。
オススメです

旧ソ連の小さな国グルジアを舞台にした、主人公エカおばあちゃんと・娘・孫娘の
女3代が描くヒューマン・ストーリー。

エカおばあちゃんは、フランスで働く息子オタールからの手紙や電話を心待ちにする日々。
ある日、オタールが事故死したという連絡が入るが、あまりに息子を愛する
おばあちゃんに、その事実を伝えられない娘と孫娘は、オタールになりすまして
手紙を書き続ける。
しかし、半年以上も電話がかかってこない事を心配に思い、息子に会いにフランスに
行こうと決意する。
そしてフランスで息子の死を知ってしまったエカおばあちゃんがとった行動とは・・・
とにかく、とにかく
主役である、エカおばあちゃんの演技が最高にキュートで抜群に素晴らしい
(個人的には、最初の場面で、自分が頼んだケーキを娘に一口とられた時の顔が最高!)
このエステール・ゴランタンという方は、なんと85才で女優デビューしたらしい!
いや~、人間って長く生きていると、こんなに深みのある演技もできるだけの器に
なっていくんだな~

イタイ、イタイ・・・

2010-01-24 | 
発情前に避妊手術をすると、子宮癌や乳癌、子宮蓄膿症などの発症率が何倍も低くなるらしい。
まだまだ赤ちゃんというイメージだったんだけど、ここは思い立ったが吉日
はい、行ってらっしゃい!

一泊入院して、迎えに行くと、病院手作りの洋服?が・・・

お腹の傷を噛んだり舐めたりしないように、なんだろうけど…
どっかの株式会社のご挨拶タオルだね
器用に作りますね。

でも、さすがに手術後の傷が痛む?のでしょう。
いつものおてんばさは影を潜め、かなりブルー入ってます

あまーーーーーい!

2010-01-22 | 日記
信号待ちをしていたら、大学生くらいのカップルが前に立っていた。
聞くつもりも無いが、会話が耳に届いてくる。

女「ねぇ、(お店の場所AとB)どっちに行こっかぁ?」
男「○○(女性の名前)と一緒だったら、俺はどこだっていいよ」


・・・は?今なんて?

驚いて顔を上げるも、二人はいたって普通。
(別に口説きモードってカンジでもない)
まるで「今日は火曜日だよね」と言っている程度の普通さ。

これが現代の若者ってことなのか・・・

ドラママチ/角田光代

2010-01-17 | 読書
中央線沿線の駅を舞台に「マチ」(待つ女)をテーマにした短編集。
コドモマチ
ヤルキマチ
ワタシマチ
  ・
  ・
  ・
などなど8編。

30代、40代の女性なら必ず肯ける部分がある、あての無い”待ち”と疲労感。
当たり前だけど、生きていくって、そんなにドラマチックなものではなく
単調で平凡な毎日なんだけど、時々陥る「私、このままでいいのかな…?」
というような閉塞感を、見事に女性の観点で描いている

読後感も、ベタではなく、さらっと、ほんの少し光が見える、みたいな
爽やかさで良い

果報は寝て待てなんて嘘。
待つばかりでは駄目なのだ

オトナへの階段

2010-01-13 | 
子犬から飼って初めて知ったけど、犬だって乳歯と永久歯があるのね
歯が生え変わるのって、子供の成長を見るのと同様、感動の瞬間です

人間は乳歯が抜けて永久歯が生えてくるけど、さすが動物、牙などはダブルで
生えている期間がわりと長い。
永久歯の牙がしっかり生えてから、もういいんじゃない?って頃に、乳歯牙がグラグラ
してきて、ようやくポロリ。

お~!抜けた、抜けた

柔らかくプニプニだった肉球も、アスファルト上の散歩で硬くガサガサになってきました。

悲しいけど、これもオトナへの道のりかな。

当の本人(本犬)は、何故か今、レッド・シアターを一心不乱に見ていますが…
飼い主に似てお笑い好きか

夜のピクニック/恩田陸

2010-01-11 | 読書
『ユージニア』で、すっかり懲りて、恩田陸は無理!と思っていたけど
本作、ハッキリ言って良かったです
(しかも、著者が女性と初めて知りました・・・

高校生活最後の行事である「歩行祭」で、ただひたすら一晩歩く、というだけの話。
何か事件があるわけでもなく、ストーリーが劇的に展開するわけでもなく、
本当に、ただ、淡々と主人公である男女2人の思いが描かれていく。
かといって、恋愛小説でもない。

なのに、何でしょう、この読後の爽快感
実際に自分も一緒に歩いているかのような不思議な臨場感。
遥か昔、自分の将来がどうなっていくのか、期待と不安を抱えていた純粋な気持ちを
懐かしい気持ちで思い出しました。

ここまでストーリーに動きが無いのに、引き込まれた小説は、過去に覚えが無いなぁ。
やっぱりね、本屋大賞受賞作に間違いはない

本屋大賞はチェックするけど、芥川賞・直木賞なんかは、個人的にはあまり
気にしなくなったもんね。
選考委員たちの利権が絡むオトナの事情があるとも聞くし・・・。
実際、時々「ん?これが?」という作品もあるし。
文壇も伏魔殿かな

えれんなごっそ!

2010-01-11 | 日記
箱根ロマンスカーに乗ってみたい!というだけで、以前から計画していた温泉旅行

気の合う女友達と行く旅行って、何もかもが楽。
気が楽で、楽しくてお得。楽楽温泉旅行です。

箱根湯本の「マイユクール祥月」って所に泊まったけど、明らかに女性客を意識した仕様で
とっても心地よかったです。
ウェルカムスウィーツ、エステ、アロマ、ヘルシー料理・・・
露天風呂でダラダラとお喋りしてのぼせちゃうけど、あぁ~幸せ

2日目、たまたま駅で見かけた「箱根地ビール」の広告にガッツリ食らい付き(←私が)
「今日は絶対これを飲まなきゃ帰れない」と行き当たりばったりで探して行ってみた
『えれんなごっそ』というレストラン。←小田原弁で「いろいろなごちそう」という意味らしい。
これが、大当たりで~

箱根ビール蔵が、ビュッフェレストラン&ショップとして、半年前くらいに、
箱根・鈴廣かまぼこの里にリニューアルオープンした地産地消型レストラン。

ビュッフェは大の苦手の私だけど、ここは単なる「食べ放題」というイメージからは
大きくかけ離れ、店内もオシャレで、素材も良く、味付けも美味しく、ちょこちょこと
ツマミ感覚で食べられるスタイルが非常に良い!
ついつい珍しくお皿2巡しちゃいました…

あぁ~。楽しいことはすぐ終わる。
また明日から仕事頑張ろうっと