ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

朝日のようにさわやかに/恩田陸

2010-10-25 | 読書
”さわやか”な、題名と文庫の装丁で、何も考えず買ってしまいましたが
やっぱり、出たな、黒・恩田め・・・

「夜のピクニック」で、すっかり印象を良くしていましたが
やっぱり、一筋縄ではいかない、恩田節。

不思議な短編集でした。

推理モノあり、スプラッタあり、普通あり(なんじゃ、そりゃ?)で
この作家の引き出しの多さと、不可解さを改めて感じました。

稲垣足穂好きの私としては、「一千一秒殺人事件」なんて、結構
ツボでしたが・・・

んー。
つかみどころの無い、恩田陸め。

よーし、次!

余命/谷村志穂

2010-10-17 | 読書
外科医として日々忙しく働く滴だが、結婚10年目にして
子供を授かったことを知る。
しかし喜びも束の間、乳癌が再発していることにも気付く。
夫や周囲の同僚に告白すれば、子供を諦めて治療をしろと説得されると
思い、自分ひとりで癌を抱え、子供を産むことを決意する。


松雪泰子主演で映画化されたので、そちらの方が有名かな。
私もどうしてこの本を買ったのか覚えていないのですが、
そして、こういう類の小説は、ストーリーの展開を十分予測できるし、
気持ちも暗くなるから、本当は読むの嫌なんだけど・・・
一気読みしてしまった

ただ、ありふれたお涙ちょうだいのストーリーではなく、
主人公の滴の強さ、前向きさがひたすら描かれてる。

「新しい生命に賭けたい。滅んでいく自分の肉体を新しい命に繋げたい」

滴のこの台詞には、何だか心底肯ける気がしました。
ひとりの女性の愛と覚悟の物語。
母は強し

小さい秋

2010-10-16 | 日記
久しぶりに晴れた土曜日
のんびりと散歩しました。



近所のわりと広めの公園。
季節の草花が眼を楽しませてくれます。
ちょっと開き過ぎの感もありますが、今はススキが見頃。
バックにビルを背負う「都会の秋」ではありますが、ほっと一息の瞬間です

カラフル/森絵都

2010-10-16 | 読書
生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。
だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。
自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。
真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになるのだが…。
(BOOKデータベースより)


映画化にもなり、話題になった小説だったので、この作家は読んだことなかったけど
試しに読んでみました。
(最近、知らない作家の本を手にとるのが億劫で・・・
なるほど、「DIVE!!」の原作者でしたか。
こういう青春モノ?が得意分野なのかな。

本作も、言ってみれば、分かりやすくて、まっすぐな直球勝負の物語ですが、
不覚にもホロリときました
周りに流されず、自分の目でしっかり見て判断して、人と関わっていくことの
大切さを、多感な中学生の体験を通して語っています。

天使のプラプラがなかなか良い味を出していて、終わり方も爽やかなカンジで
読後感は爽快です

オー!ファーザー/伊坂幸太郎

2010-10-07 | 読書
どうしても春と秋の繁忙期は、仕事が重くのしかかり、
自分の時間が制限されてしまうので、読書や映画はどんどん
後回しになってしまう・・・

大好きな伊坂の本も、買って積んであるだけで、なかなか
追いつきませんが、とりあえず本書!読みました!

久しぶりに読む伊坂は、愉快痛快(怪物くんは~♪となるのは
40代前後のあなたですね。)
終わり方も気持ちが良く、伊坂ワールドここにあり!ってカンジです。

内容書くとネタバレっぽくなるので、あくまでも、個人的感想。
主人公には4人の父親がいるって設定だけど、視点を変えて言わせて
もらうと、4人も夫がいるって理想~
これがまた、4人が全く違う個性を持った、味のある奴らばかりで。
なかなか素敵なんです。

この一妻多夫制、ダンゼン賛成

やっぱり秋が好き

2010-10-06 | 日記
この時期、歩いていると、どこからともなく漂ってくる
金木犀の香り・・・

毎日大変だけど、犬の散歩も悪いもんじゃありません。
日々の喧騒を忘れ、ゆっくり風の匂いを感じて、心が解放されます。

夕暮れ、マンションの窓の灯りがひとつひとつ増えていく様は
何だかほっとする瞬間です

白木耳の中華スープ

2010-10-02 | 料理と酒
「きくらげって大好き。」と会社で言ったら、隣の席の子に
「じゃぁ、お誕生日に、きくらげプレゼントしてあげるね!」言われ、
「あ、やっぱり、そんなに好きじゃないかも・・・」と。

でもやっぱり好き。

栄養があるのか無いのか、よく分からないが、食感が良ろし。
美味しいよね?