ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

幸せのお届け物

2016-07-31 | 日記
ベランダ越しに見事なダブルレインボーが!!


ダブルレインボーって幸福のサインって言われてますよね。
これを見ているみなさんにも幸せのお裾分けが届きますように

ある閉ざされた雪の山荘で/東野圭吾

2016-07-14 | 読書
早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した
若き男女七名。これから舞台稽古が始まるのだ。
豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇である。
だが一人また一人、現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの中に疑惑が生じる。
果してこれは本当に芝居なのか、と。
一度限りの大技、読者を直撃。
(「BOOK」データベースより)

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うん。よかった
古典的でありがちな設定だけど、それがまた良かった。
いわゆる密室殺人で「この中に犯人はいる!」っていうやつ。

奇をてらわず、動機とか、設定とか順当で
でも読む者を魅きつける展開はさすが東野さんって感じ。
ずいぶん昔の作品なのに、これは読んでなかったな。

[久我和幸の独白]という差し込み形式も良かったし、
終わり方も良かった!爽やか〜。


さてさて、ちょっとした東野圭吾ブームが舞い降りてたけど
またKindleに戻るかな。
また来たる次のマイブームまで〜


⭐︎

祈りの幕が下りる時/東野圭吾

2016-07-07 | 読書
悲劇なんかじゃない、これがわたしの人生。
極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。
夢見た舞台を実現させた女性演出家。
彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。
数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが…。
(「BOOK」データベースより)

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加賀恭一郎シリーズの最新刊です。
そして、加賀シリーズ10作目にして、加賀恭一郎の最後の謎が解き明かされる!
ですよ、奥さん!

いやーー、もう。。。涙、涙、でした
途中でやめられなくて、深夜にまで突入して、0時過ぎてから
クライマックス迎えて号泣したら、翌朝、顔むくむからーーー!

愛です。愛。ふたたび。
結局はそこに行き着くんですね。
あまり書くと内容に触れそうなので、ここはグッと我慢。

事件のネタとしてはわりとありがちなものなんだけど、そういう事が
何となく想像がついたとしても、余りある構成力と
最期までぐーーーっ!と盛り上げていく筆力で、圧倒されました。
さすが東野さんです

事件と併行して明らかになる加賀さんの生い立ちも見どころです。
どうして日本橋署を希望して警視庁捜査一課に戻らないのか、
そういう過去が紐解かれて、ますます加賀さんに惚れてまうやろー!
の一冊です。

ここんとこ東野ブームですが、これも間違いなく星いつつーーー!


ナミヤ雑貨店の奇蹟/東野圭吾

2016-07-05 | 読書
悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。
そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。
廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の
手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?
3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。
次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。
悩める人々を救っ てきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?
(文庫裏書きより)

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いやーーーーーー、東野さん!!
溢れ出る才能は枯渇しないんですね〜
東野さんにしては珍しいタイプの…ファンタジー(といって良いのか?)
なんだけど、とにかくすごい構成力。
奇想天外な発想力。
そして愛の力。愛だよ、愛!にあふれた小説です

章が進むごとに、ナミヤ雑貨店と児童養護施設「丸光園」の深い繋がりが
ひとつひとつ明らかになってきて、最後の最後に輪がつながる爽快感!

過去と未来で手紙がやりとりされる面白さと
様々な人がその手紙を通して繋がっていく不思議な因縁。
途中からはページをめくる手が止まりませんでしたよ。

もうこれは「絶対読むべき東野圭吾の一冊」に決定です

もちろん

華麗に転身

2016-07-02 | 日記
久しぶりに昔のブログを読み返していたら、
わたし若かったなぁ…って。(え?笑
ほんの1、2年前だけど、きっとこの数年が分かれ道なんだな!

家と会社を往復するだけの、アホみたいに忙しい仕事して、
でも犬も飼ってて散歩は欠かさず、家事全般もひとりでこなして、
趣味の音楽も必死でやって…
今考えてもどこにそんな時間と体力があったのやら

人間やれば何とかなるもんなんでしょうね、不思議だけど。

今は職を変え、次女犬をお迎えし、以前に比べるとかなり
ゆるりとした生活をさせてもらってるつもりですが、
それでも身体がどうにもダルかったり、気持ちは飲みたいのに
身体がお酒を受け付けなかったり(知らんわ!
否が応でも加齢を感じる今日この頃



紫陽花って、昔はぼてっとした種類のものしか無かった気がしますが
今は本当に色々な種類のものがあるんですね。
加齢に負けず、華麗に進化したいものですよ、こちらも。
ハハハ

さて、いよいよ夏本番ですね。
嫌な季節がやってきます…

新参者/東野圭吾

2016-07-02 | 読書
日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。
着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、
人情という名の謎。
手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。
「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」
大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。
(「BOOK」データベースより)

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ある殺人事件を軸に、それに関わった人たちを描いた連続短編小説。
うまいなー、こういうの。

ひとつひとつの章は単なる(?)ホロリの人情話。
被害者宅に残っていたワサビ入りの人形焼の謎、
近所のケーキ屋さんに足繁く通っていた被害者の事情、
瀬戸物屋さんでキッチンバサミを買った訳、などなど
「それ、事件と何の関係があんのー?」みたいな諸事情に、
加賀恭一郎が丁寧に迫っていくんです。

ほんと、構成が巧み
人形町の風景がよくわかるだけに、臨場感も抜群でした。
懐かしのオモチャ売ってるよ、独楽とかね!
お煎餅屋さんもあるよ!

そして、加賀さん、最高…。結婚してください
加賀恭一郎シリーズの中でも、本作は傑作じゃないですか?
シビれました!