ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

幻夏/太田愛

2019-02-15 | 読書
毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して
忽然と姿を消した。
23年後、刑事となった相馬は、少女失踪事件の現場で同じ印を発見する。
相馬の胸に消えた親友の言葉が蘇る。
「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」あの夏、本当は何が起こっていたのか。
今、何が起ころうとしているのか。
人が犯した罪は、正しく裁かれ、正しく償われるのか?
司法の信を問う傑作ミステリ。日本推理作家協会賞候補作。
(「BOOK」データベースより)

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太田愛さん。
初めてでした。全然知らんかったです。
最近、気に入ってる柚月裕子さんといい、綺麗で素敵な女性作家が
力強いストーリーと骨太な筆致で私を魅了します。
素晴らしかった…

後半、展開が加速して途中で本を閉じることが出来なくて
夢中で読みました。
懐かしい匂いや暮れなずむ景色や鳥や虫の声。
誰にでもある幼く遠い清らかな思い出・・・そういう五感に
訴えかけてくる美しい文章も素敵でした。

冤罪が無くならない司法制度への強い社会的メッセージが根底に
流れるのと同時に、苦しい程切ない家族愛と、スピード感のある
ストーリー展開。完璧

えっと、これはまだ映画化もドラマ化もされてないよね?
相馬は池松壮亮あたりがいいかな〜。
鑓水は田中圭くんで!修司は菅田将暉あたりかしら。
あぁ、配役考えるのって楽しいねぇ

とにかく。
これは読むべし!
そして姉妹作も読みまーすっ!




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