ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

ヘヴン/川上未映子

2016-01-22 | 読書
<わたしたちは仲間です>――十四歳のある日、同級生からの苛めに耐える<僕>は
差出人不明の手紙を受け取る。
苛められる者同士が育んだ密やかで無垢な関係はしかし、奇妙に変容していく。
葛藤の末に選んだ世界で、僕が見たものとは。
善悪や強弱といった価値観の根源を問い、圧倒的な反響を得た著者の新境地。
(文庫裏書きより)

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いじめと拷問のシーンは生理的にすごく嫌いなので、普段は選ばないんだけど
前回の川上さんの小説がすごく良かったので、2冊目を読んでしまった…
うーーん。どうかな。
百瀬が言うところの、いじめる側の理屈とかも、すごく理不尽ではあるけど
分からんでもない。
こんな人生達観した中学生いないでしょ、って感じだけど

僕とコジマの関係だけを見ていると、とても穏やかで優しく、
若くて脆くて純粋な2人って感じなんだけど
中学校という子供達にとって唯一の閉ざされた世界の中に置かれると
平和な時間は続かない。
苛めという罠にかかってしまっては、どうやっても抜け出せず、お互いを助け出せず
ただ崩壊を待つばかり。

コジマにとってのヘヴンは、一体どんな絵だったんでしょう。
それで彼女は救われることがあったんだろうか。

やっぱりこういう類の小説は読むのが辛いな、もうやめとこ。


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