ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

朝が来る/辻村深月

2017-08-05 | 読書
「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、
ある朝かかってきた一本の電話。
電話口の女が口にした「片倉ひかり」は、だが、確かに息子の産みの母の名だった…。
子を産めなかった者、子を手放さなければならなかった者、
両者の葛藤と人生を丹念に描いた、感動長篇。
(「BOOK」データベースより)

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最近、映画の感想ばかり書いていたので、夏休みらしく読書感想文も。
けっこう溜まってんだけど、暑くてダルくて億劫でね…

さて、初めましての辻村さん。
素晴らしかったですラストはティッシュ必至です

不妊や特別養子縁組という、シリアスでデリケートなテーマですが、
章ごとの視点の切り替えや、テンポ良いストーリー展開で、どんどん
のめり込んで読めました。

みんなそれぞれに事情がある。
望まれない出産、つらい不妊治療、外からは見えない苦悩や葛藤が
一人一人の人生の裏に隠されている。

ニュース等で結論だけを見て、自分の価値観で判断し、あれこれ言って
眉をひそめるのは、とても傲慢な行為なんだろうね。

それにしても中学生のひかりの気持ちがリアルに丁寧に描かれてて
これほどまでに思春期の女子にのり移れるもんだろうかと感心しました。

ドラマになってたんですね、全然見ないので知りませんでしたが。
川島海荷ちゃんってのは如何なもんでしょう


⭐︎