ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

ガリレオの苦悩/東野圭吾

2011-10-30 | 読書
”悪魔の手”と名乗る人物から、警視庁に送りつけられた怪文書。
そこには、連続殺人の犯行予告と、帝都大学准教授・湯川学を
名指しで挑発する文面が記されていた。
湯川を標的とする犯人の狙いは何か?常識を超えた恐るべき殺人
方法とは?
邪悪な犯罪者と天才物理学者の対決を圧倒的スケールで描く
大人気シリーズ第四弾。
(文庫裏書より)

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こういっちゃ何ですが、通勤電車で時間を潰すための娯楽です。
いやいや、最高の娯楽です

面白いんだけど、どうしても福山雅治と柴崎コウだし
ストーリー自身に入り込めない。
ドラマの台本を読んでるような感覚ですね。

ぶつぶつ文句を言うな!!

面白かったですよ(嘘くさいな

ハロウィン!

2011-10-23 | 
トリミングに連れて行ったら、こんなんなって帰ってきた。


ズーーームイン!


ただねぇ・・・
頭が重いよね~
エサも食べにくいよね~(^^;




だったら早く外してくれいっ

ハハハ。
だいたい、日本でハロウィンって。
ねぇ

異邦人 /カミュ

2011-10-20 | 読書
通勤時、バックに入れる文庫本が切れたので、本棚を物色し
薄くて軽い本作をウン十年ぶりに再読

こんな内容だったかーーーーー‼
「太陽のせい」ってとこしか覚えてなかった

でも、今読んでも新しいね(それは記憶力のない私だけ?

不条理の認識を極度に追求したってとこが来るね。
フランスっぽいね。

日本文学然りだけど、昔の純文学はどうしてこう
濃縮されたエッセンスのような、単純でありながらギュッと深い
んでしょう…

素晴らしい
そうだ、純文学を読もう。

秋だしね






猫を抱いて象と泳ぐ/小川洋子

2011-10-10 | 読書
「大きくなること、それは悲劇である。」
この箴言を胸に11歳の身体のまま成長を止めた少年は
からくり人形を操りチェスを指すリトル・アリョーヒンとなる。
盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、いつしか
「盤下の詩人」として奇跡のような棋譜を生み出す。
静謐にして美しい、小川ワールドの到達点を示す傑作。
(文庫裏書より)
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チェスを知らないので、ちょっとストーリーに入り込むのに
時間がかかったけど、テイストとしては「博士の愛した数式」かな。
小川さんらしい、静かで美しく、ひっそりとした空気感。
そして、ただひたすら切なく、哀しい
初秋のひんやりした冷気に当たったような、そんな感じ。

大きく成長しすぎた為に、デパートの屋上の遊園地から
下りられなくなり、生涯を遂げた象のインディラに思いを寄せ、
自分にチェスを教えてくれたマスターは、太りすぎが原因で
亡くなってしまい、リトル・アリョーヒンは大きくなることが
恐怖となる。
真っ直ぐ、ひっそりとチェスに海に沈んでいく描写はすごく
繊細で、アリョーヒン自身を表している。

チェスの棋譜の美しさが滔滔と述べられていくんだけど、
どうもそこだけが分からなかった
チェスを知ってたら、もっと深く感動できたのかもしれないな~。