ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

また明日も同じ世界でありますように

2012-12-31 | 日記
今年最後のワンコの散歩に行ってきましたー。

東京はそろそろ日が暮れます。

年末年始のご挨拶を遠慮させていただいているので、
この場を借りて、色々な人に感謝の気持ちを伝えたいです。

今年は本当に周りの人々に助けられました。
地元から遠く離れ、親を亡くすということが
これほど心身ともにつらいことかと痛感しましたが、
惜しみなく仕事のフォローをしてくれた同僚達、
驚いてお悔やみの電話やメールをくれた学友達、
いつも細々と気を遣ってくれた義父や義母、
おかえり!とさりげなく迎えてくれたスティールパンの仲間、
その他たくさんの私を支えてくれている人達!!
本当にありがたいと人の温かさを感じました

まだまだ家族の悲しみは癒えないけど、
ひとつずつ、毎日を進んでいくしかないもんね。
今日が大晦日であろうが、何でもない日であろうが、
食べて寝ると明日はやってくるんです

でも、嬉しいこともありました。
臨月だった妹は、最後の最後まで看病をして
頑張ってくれていましたが、とうとう赤ちゃんの顔を
父に見せることは出来ませんでした。
でも、本当に元気に可愛い子が生まれてきてくれて感謝です

明日も皆さんに素敵な1日が訪れますよう。

2012年、ばいばーい

宇宙人ポール

2012-12-30 | 映画
SFオタクのイギリス人青年、クライブ(ニック・フロスト)と
グレアム(サイモン・ペッグ)は、念願だったコミックの祭典「コミコン」と
アメリカ中西部のUFOスポットを巡る旅を楽しんでいた。
その途中彼らは、ネバダ州の「エリア51」でポールと名乗る宇宙人と遭遇する。
そしてポールを故郷に帰すため、悪戦苦闘の日々が始まり……。

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久しぶりにこういうコメディ観たなぁ~。
以前、テレビの映画紹介でちらっと見て、面白そうだなぁと
年末年始用に借りていたのですが、ほんと、正解

くだらないんだけど、シュールで面白い。
でもテンポよくて、全然途中で立ち上がれない!
一気にクスクス(ゲラゲラではない)笑いながら観ました。

宇宙人のポールが、チャーミングで
人間の思い描く「THE・宇宙人」っていう、ステレオタイプそのものの
いでたちで、ストーリーも全然予想可能!(爆
シンプル。分かりやすい!

『未知との遭遇』『E.T.』『Xファイル』等々へのオマージュ(良く言えば、ね)
をちょいちょい挟んでくるのが、またオモシロイ

過去の傑作SFにそれなりの知識があれば、より楽しめるけど、
そうじゃなくてもオモシロいと思います~!

線の波紋/長岡弘樹

2012-12-26 | 読書
衝撃の推理作家協会賞受賞から2年、期待の俊英が紡ぎ出す「救い」の物語。
誰かが誰かを傷つける―そんな事件の裏側には、ときに誰かが誰かを
守ろうとする物語が潜んでいる。
(「BOOK」データベースより)

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すごい!の一言です
短編の名手、人情派ミステリの名手、の長岡弘樹が長編を書くとこうなるのか!
他の何にも例えられない傑作だと思いますっ
とにかく構成が秀逸。
第一章「談合」と第二章「追悼」は全く関係のない短編で、
あれ?これって短編集?と思いきや、
第三章「波紋」から一気に話が繋がり、ストーリーが花開きます

通常、小説は”地の文”と”会話文”で構成されていますが、
それをどーんと大きく章ごとの単位に格上げしてしまったというイメージ。
目次の章もフォントが違うんです。ふふふ。
すごいっ。細かいっ。

解説の言葉を借りると「緻密な工芸品ともいうべき二重構造」なのです。
何を書いてもネタバレに繋がるので、これまた感想が難しいのですが
最後の最後に全ての謎が解けた時、心がジンと温まります

女性刑事が、勤め上げて退職した刑事部長に質問するシーンがあり
ここがまさにこの小説の核だと思います

「刑事を辞めたいと思ったことはなかったですか?どうして続けられたのですか?」
「この仕事に面白みは感じなかったね。感じたのは救いだよ。
 誰かが誰かを傷つける―それが刑事の扱う事件だが、その裏側には
 ときに、誰かが誰かを守ろうとする反対の物語が潜んでいる」

長岡さんが得意とする人情派ミステリ、の路線は変わらないのだけれど
短編の凝縮された面白さを間延びさせず長編にまで持っていく力量は
すごいと思いました。

ますます目が離せないっ!

めりくり☆

2012-12-25 | 日記
今日はクリスマスなんですね。
全然関係ない生活なんで・・・

せっかくマンションのエントランスに
素敵なツリーを出してもらっているので
記念に写メしなきゃ!と思いながら、先延ばしだったけど
今日撮っとかないと、明日は片付けられちゃう!

みなさま、よいクリスマスを

往復書簡/湊かなえ

2012-12-25 | 読書
あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。
高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。
女子四人のうち一人だけ欠けた千秋は、行方不明だという。
そこには五年前の「事故」が影を落としていた。
真実を知りたい悦子は、式の後日、事故現場にいたというあずみと静香に
手紙を送る―(「十年後の卒業文集」)。
書簡形式の連作ミステリ。
(「BOOK」データベースより)

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またまた映画化にインスパイアされての読書。
(最近、このパターンが多い…)
2話目の「二十年後の宿題」が、吉永小百合主演の「北のカナリアたち」の原作
ということで、「告白」以来の湊かなえです。

「告白」があまりに面白かったので、ヒット作の続編は見ない、みたいな
自分なりのジンクスで敢えて他の作品は避けていたのですが、
今回、これを読んで、あながち間違いじゃなかった、と・・

定年退職をした教師が、昔の教え子に、過去のある事件に関係した
当時の子供たちが現在幸せに暮らしているかを確認してほしいと
依頼する手紙を出し、そのやりとりで話が進んでいくという形です。

ストーリーのテンポは良いし、すいすい読み進められたし
手紙のやりとりで話が進むというのは面白かったんだけど、
設定に多少無理があり、伏線の張り方もオチが読めてしまう部分が
あったりと、個人的には「うん、まぁ・・・」という感じでした。
映画は随分と設定を変えているそうなので、また違った見方が出来るかも
しれませんが。

ちょっと何ともうまく感想が書けません・・・
すみません、湊さん



あまりものなんかじゃないよ

2012-12-20 | 日記
ランチパックの製造過程で必ずや出るであろうパンの耳、
ちょいパクラスクに変身!


ピーナッツ味がたまんないよ
袋の大きさがこれまた丁度良い。
ペロッと食べちゃうね。

この耳ラスク1袋のためには、数袋のランチパックが必要かなって
思うんだけど、そうなると、耳目当てなのか、本体目当てなのか
立ち位置が分からなくなるよね!


さーてさて、読書感想文がたまっておりますが、
なかなか風邪っぽいのが抜けません。
今日も早く寝よう

黄金を抱いて翔べ/高村薫

2012-12-08 | 読書
銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ。
大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、
大胆不敵な金塊強奪計画。
ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムは、果して突破可能か?
変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の
火蓋が切って落とされた。
圧倒的な迫力と正確無比なディテイルで絶賛を浴びた
著者のデビュー作。日本推理サスペンス大賞受賞。
(「BOOK」データベースより)

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言わずと知れた高村薫のデビュー作。
今回の井筒監督の映画化で再読熱が沸きあがり、本棚を探したものの
見つからず、まぁいっか、と買って読んだのですが
あれ?あれ?あれ?
私、これ、読んでなくない??
再読のつもりが、いやいやどーして。初めまして。ペコリ
高村だからって全部読んでると思い込んでたけど、
他にも読んでないのあるかも!(大至急、調査

っつーか、最高
やっぱ、この人、ただもんじゃないよね。
読み終わった後は、しばし放心・・・

まるで一本の映画を観終わったような圧倒的な迫力。
後の「李歐」を思わせる切ない感じ。
井筒さんが原作に惚れこんで、いつか絶対に撮るって温めてたらしいけど
それは本当によく分かる。

ハードボイルドだぜぃ。
強くて、切なくて、苦しくて、抜け出したくて。
これは金塊強奪のサスペンスなんかじゃありません。
完全に人間ドラマです。
泥臭い人生ドラマです。

映画もいいかもしれないけど(見てないけど)、やっぱ原作でしょ。
幸田が妻夫木くんなのは百歩譲ったとして、
北川が浅野忠信じゃ、ちょっとキレイすぎるよなぁ~。

あーー、ほんと良かった。(ぼーーー

隣の客は・・・

2012-12-07 | 日記
1人でランチを食べてると、周りの人の会話が面白くてしょうがない。

右のテーブルの年配男性二人組は、どうやら大学関係者だな。
お互いを「先生」と呼び合ってるし、会話の内容からして間違いない。
しきりに何とか先生の噂話(シンプルに言えば悪口)をボソボソと
話している
こういう大学教員でも、下世話な話になるのだな。
森本レオ風の穏やかな口調だからって、騙されないぞっ。

おっと、左の席にはオバチャン3人組が来た。
「紅茶はアールグレイかダージリンをお選びいただけますが」
(アールグレイ分かるかなぁ…ハラハラ
「じゃぁ、アールグレイね!」
(おぉ、そっちか。)
「レモンかミルクをお付けしますか?」
「メロンで!」
(ぶっ!!!)
「は?」

おいおい、店員。は?じゃないよ。
そこはさらりと「レモンですね、かしこまりました」と流してあげるのが
プロの仕事でしょう。
お金をもらって働いている以上、いくらアルバイトでも
プロ意識を持たねばならんよ!
(っつーか、レモンとメロンって、言い間違えるんだ…)

なーーんて、素知らぬ顔でもぐもぐサラダを頬張りながら
ひとりランチを満喫する私なのである

カラスの親指/道尾秀介

2012-12-05 | 読書
“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。
ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。
戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な
共同生活が始まった。
失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため
彼らが企てた大計画とは。
(「BOOK」データベースより)

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!!!
むーーーーん!
モゴモゴ。
言いたいっ。でも言えないっ。
最後の最後まで気が抜けない、ドンデン返しの更に返し
道尾秀介、腕あげたなぁ~(誰?
作風としては、ちょっと伊坂っぽかったデス。(意識したか

もともと道尾秀介はあんまり好きではなかったので
本屋では近寄ってなかったのですが、
今回、映画になった宣伝を見て、面白いかも・・・と思い、
試しにKindle版を買ってみました。
・・・なんて便利なの!!
あー、ヤバイ、もうiPhone手放せない
文庫本一冊分でもカバンが軽くなるのは大歓迎
ほんと便利な世の中になってもんですね…

って。
結局、何を書いてもネタバレに繋がりそうなので
全然感想が書けないんだけど、
読後感は最高!爽快!
あっという間に読んでしまいました。
面白かったです

すばらしき野菜たち

2012-12-01 | 日記
毎週末、国連大学前の広場で行われる、青山ファーマーズマーケット。
以前もちらっと寄ったことはあったけど、ここを目的として
行くのは初めて。

本当に新鮮なお野菜たち!
生産者ご本人から説明していただけるのが嬉しい。
立派なわさび菜は、炒め物にするのがオススメとのことで
本日の我が家の食卓に上がりました。


私が今まで食べた中で一番美味しいと思っている、シナモンロールは
ここ、しげくに屋55さんで!
必ず買うべし・買うべし・買うべしーーー!


お花も安くて新鮮。

今日は天気予報に反して突然の雨。
しかも東京はこの冬一番の寒さ・・・
あまりお酒は飲まない友達を強引に誘い、ホットワインとポトフで
体を温めてから、さて買い物!

若者でにぎわう渋谷駅から、たくさんの野菜を抱え電車で帰るのは
ちょっと疲れたけど
あー、何だかこういうのって楽しいよね。