ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

むりやり

2009-11-29 | 
ソファの下の僅かなスペースで寝るのがお気に入り。


でも、最近は体も大きくなってしまい、それでも無理やりお尻をグイグイと
押し込むようにして苦しそうに潜っていきます。
(時々、出られなくなって、もがいている

頑張って起きていようとするけど

  ↓
  ↓
  ↓
やっぱり、ねむーーーい


寝ている時が一番カワイイ

八日目の蝉/角田光代

2009-11-29 | 読書
ずっと気になっていた本作、やっと読みました。

本の帯には
『許されるはずのない逃亡の果てに、母と娘が見たものは…
 ~ノンストップ・サスペンス~』
なんて書いてあるけど、これはちょっとニュアンスが違うかな。
母性の強さ、母性の痛みを繊細に丁寧に書き上げた女性の心の叫びです。

不倫相手の家に忍び込み、赤ちゃんを一目見ることで全てを終わりにするつもりだった。
しかし気がつくとその赤ちゃんを連れて逃げ出していた。
どうしても母親になりたかった。
逃げて、逃げて、逃げ切れば母親になれるだろうか・・・

この痛みが分かる女性が読むと(あまり深く言及すると暗くなりますが…
あまりにも感情移入しちゃいます。しちゃいました。

ラストシーンは特に素晴らしく、涙が出ました。
角田さんの最高傑作とも言われていますが、確かに、うんうん。
素晴らしかったです

This is it

2009-11-25 | 映画
今週末までの公開延長ということで、大慌てで行ってきました。
・・・最高でした
特にマイケル・ジャクソンの大ファンというわけでもありませんが、
私達の年代には、多分、彼のダンスと音楽が、体のどこかに刷り込まれている
んでしょうね。

彼は本当に天才だったんだな、と。
そして天才である故の悲劇と心の闇をこの映画で感じました。
映画というよりは、単なるライブのリハーサルを撮った記録映像でしかないんだけど、
それでも、それでも、立派なヒューマンドラマでした

色々なマスコミ報道はあるにせよ、真実はマイケル本人しか知らない。
非凡ということはきっと想像もつかないような世界で生きていかなきゃいけないことなんでしょう。
何とか彼を支えたのは愛だったんだと。LOVE
幻のロンドン公演、本当にスタッフの悔しさったら無いだろうな。

とにかく、感動して、うまくまとまりませんが・・・。
スクリーンで見れて良かった

昭和記念公園

2009-11-23 | 日記
またまた吉祥寺の友達んちへ
朝ゴハンは大好きな「はらドーナツ」で揚げたてカリカリもちもちドーナツ

本当に美味しいんだから…

久しぶりに天気が良いので、立川市の昭和記念公園へお散歩
初めて行きましたが、本当に広くてキレイで、のんびりできました~。
銀杏並木は終わりがけでしたが、「コウテイダリア」↓が満開でした。
 
あ~、心の洗濯

イルマーレ

2009-11-20 | 映画
キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロック主演のSF恋愛映画(と勝手に名付けました)

2年という何とも微妙な時間を乗り越えた、2人の恋の物語。
2年前に生きているキアヌと、2年後に生きているサンドラが、それぞれの時代に住んでいる、
同じ湖畔の家にあるポストを通じてレターのやりとりをし、お互いに惹かれ合っていく・・・
う~ん。
個人的には気持ち悪かった
(あ、そういう意味じゃなくて、モヤモヤした、という意味で)

だって2年って…
この映画観た人、何だかこのモヤモヤ、うまく共有できますよね

ただ、他の映画ではあまり思ったことないけど、キアヌかっこいいなと感じた…
のが唯一の感想

ウエハースの椅子/江國香織

2009-11-19 | 読書
最近、こういうタイプの小説にグッとくるのは・・・どして?
最近読んだ川上弘美とテイスト似てるし・・・

静かな生活。
少しずつ壊れていく精神。
そしてゆるやかな再生。

単に憧れているだけ?
犬と仕事と家事に追われている雑然とした日々に
少々疲れているのかもしれません…

一番疲れがたまる木曜日の夜に家飲みで酔っ払っては
良い文章が書けませんね

撤収

スウィング・ナイト

2009-11-14 | 日記
高校の先輩である谷口英治さんのライブに行ってきた。
プロのJAZZクラリネット奏者です。
久しぶりに楽しい夜を過ごしました

浅草にあるライブハウスだったんだけど、やっぱり、浅草っていいよね。
この歳になって初めて色々と感じます。
なんてったって『粋』です。江戸の粋ですね

とうに80歳は超えているであろう、ご老人がふらふらと(杖を付きながら!)
一人で入ってきて、水割り片手にJAZZを聴くなんて、まさに『粋』ですよね~。
カッコイイ
全体的に年齢層が高いし・・・
銀座や六本木の小洒落たライブハウスなんて、まだまだ青いね

30人程度がゆったりと座れるフロア、ミュージシャンとの距離感も良い。
クラリネットって本当に気持ちの良い音色で、脳から何だかいっぱい分泌物出ました
スウィングって本当に心癒されますぅ~。

でも、ジャズのアドリブって、素人の私からすれば魔法みたいなもんで
リハーサルもなしにその場でごにょごにょと打ち合わせ、あとは目配せだけで
素晴らしい演奏の出来上がり。
どうして~
そして何より奏者たち自身がすごく楽しそうだし。

谷口さん曰く
「だって、みんな、喋ってる時ってアドリブでしょ?何か事前に準備した原稿読んで
人と話するわけじゃないし。」
う~ん。なるほど

ある一定のレベルを超えると「楽器」は「言語」なのだそう。
そっか、だから今日のセッションは楽しい会話だったのね
すごく納得。
良い音楽はいつも何かを語りかけてくれるのだ。

真鶴/川上弘美

2009-11-12 | 読書
見事。平成の純文学

ものすごく単純に言ってしまえば、文学は幽霊のことを扱うはずのものだったんじゃないか、
と呟いたのが、村上春樹。
そんなのあたりまえじゃん、と応じたのが、川上弘美。
(文庫本解説:三浦雅士より)

そういうことです(←自己満足の世界)
夫が失踪したために心に傷を負った女性が、娘・母・そして恋人との生活の中で
その”幽霊のようなもの”に心惑わされわされながらも、自分を取り戻していく
精神の癒しの物語。

いつも彼女の作品を読んで思う、独特の言葉使いと、独特の世界感。
どっぷりとハマりました。

滲む(にじむ)

漲る(みなぎる)

・・・これはもう宇宙的感覚です。思わずメモりました

ビフォー・アフター

2009-11-08 | 
四ヶ月になりました。
さすがに毛がボーボー
歩く姿は大きなホコリの塊のようです。


さて、ワクチンも終わったし、そろそろ外の世界へ出ますか。
ということで、早速ペットサロンにカットの予約
これだけ暴れる犬がおとなしく切らせてくれるだろうか・・・
でも、そこはプロですからね、頑張ってください、お姉さん!
と、放り投げるように預けて、待つこと2時間・・・
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   ↓
   ↓
   ↓
   ↓
   ↓
   ↓

な、なんということでしょう
まるで別人(別犬?)じゃないのっっっ

かわいすぎる・・・
本当に、本当に、あなたはうちのヤンチャ娘?
別のワンコじゃないの???


あ、うちの子ですね。
性格までは変わらないか相変わらず激しいこと

コッポラの胡蝶の夢

2009-11-06 | 映画
友人が「すごい面白かった!」とやたら勧めるので、観てみたのですが、
「・・・」
んー。またやってしまったか

コッポラ監督ということで、今は昔といえども、私が始めて買ったDVDは何を隠そう、
ゴッド・ファーザーDVDスペシャルBOX
そりゃぁ、ちょっとは期待して見ましたけども。

まぁ、内容はかなり異色。
非常に難しかったデス
ある日、主人公である年老いた言語学者のドミニクは雷に打たれる。
全身火傷の重傷を負いながら、奇跡的に一命をとりとめたのだが、それだけでなく、
驚異的なスピードで回復していき、肉体と頭脳は驚異的に若返っていく・・・。

時間を超えるというSF的要素、輪廻転生やカルマなどの哲学的要素が強く、
どうも平凡な考えしか持ち合わせていない私にとっては、理解不能でした

荘子の思想を表す代表的な説話としての「胡蝶の夢」が元々ですが、無為自然、ってのを
表したいんでしょうね。
これだから天才の作るものって困るよね