ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

何者/朝井リョウ

2015-08-28 | 読書
「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」就活の情報交換をきっかけに集まった、
拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。
学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺……自分を生き抜くために
必要なことは、何なのか。この世界を組み変える力は、どこから生まれ来るのか。
影を宿しながら光に向いて進む、就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、
書下ろし長編小説。
(「Amazon」内容紹介より)

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なるほど、こういう話か。
「桐島、部活やめるってよ」の人か。
若いカンジの今どき小説だな。へー、直木賞受賞なんだ。

私はTwitterをやっていないので、いまひとつピンと来なかったけど、
それを差し引いても、今時の若者は大変だなーってカンジ。
カスタマーレビューで、「これ、ただの俺の日常じゃん。」って書いてた人が
いたけど、今時の若者はみんなこんなカンジなのね(今時の若者いいすぎ

なんかね、リアルすぎて怖い小説でした。
今の世の中、ブログやFacebook、Twitter、そういうのが蔓延してしまって、
普段リアルで話すことと、アップされてる記事と、本心がどちらなのか
分からなくなるよね。

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本当のことが埋もれていく。
手軽に、気軽に伝えられることが増えた分、本当に伝えたいことを
伝えられなくなっていく。
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確かに、普段は無愛想で、話しかけてもあまり会話が弾まないような人も
メールとかLINEだと、可愛い絵文字とかスタンプとか駆使して、すごく
人懐っこい人に豹変したりすること、よくあるよね。
ちょっと怖いときある。あんた、どっちよ!みたいな。

やっぱり昭和の人間としては、人との関わりは基本的にはリアルで
お願いします、と思ってしまう…


若者には評価高いみたいだけど、私は☆☆


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