ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

砂漠の薔薇/新堂冬樹

2013-11-26 | 読書
ハイソな奥様の輪に加わり、愛娘の「お受験」にはまるのぶ子。
英才塾やピアノ教室に通わせるなど、娘を一心不乱に合格へ導こうとする。
そんな彼女がスーパーで万引きする仲間の一人を目撃した。
ライバルを蹴落とすチャンス。
彼女に芽生えた小さな悪意が凄惨な事件を引き起こす。
お受験を通し、平凡な主婦が狂気を増幅させる様を描いたミステリー。
(「BOOK」データベースより)

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ずいぶん昔に「カリスマ」を本屋で立ち読みした時、その冒頭の
あまりのエグさに気持ち悪くなり、この人嫌い!のレッテルを貼ったまま
読んだことなかった新堂さんですが、ついふとした拍子に
手にとってしまった本書。
・・・珍しく一晩で一気読みしてしまいました

ただ、ん?ん?と思いながら途中で気付いた。
そうか、これ、角ちゃんの「森に眠る魚」だ!と。
実際のお受験殺人をモチーフとした、母親達の狂気。
そうか、あれだ。

でも、角ちゃんの作品が、母親達の心の深淵に迫っていたのに対し
こちらの方は、やはりずいぶん実際的で暴力的。
本作は、初めから後味の悪いのを分かっていながら読み進めなくては
ならないという(それでも途中で本を閉じられない)つらさ
殺すんでしょ?殺しちゃうんでしょ?と嫌な思いをしながら。

お受験にそこまで命をかける母親の複雑な気持ちは全く理解できないけど
人間の心って何かを強く願うと、こうも歪むのかと、そこはよく描けて
いたと思います(なにさま。
最後はちょっとホロり、となりました。
人は弱いんです


☆☆


ソーシャル・ネットワーク

2013-11-26 | 映画
世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描いた伝記ドラマ。
ハーバード大学在学中にFacebookを立ち上げた主人公たちが、
一躍有名人となり巨万の富を築くものの、
金や女、裏切りの渦に巻き込まれていくさまを映し出す。
監督は、次々に話題作を送り出すデヴィッド・フィンチャー。
キャストには『イカとクジラ』のジェシー・アイゼンバーグ、
『Dr.パルナサスの鏡』のアンドリュー・ガーフィールド、
ミュージシャンのジャスティン・ティンバーレイクら注目株がそろう。
(Yahoo!映画 解説より)

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えーーーっと。
最近ブログの更新回数が前にも増して激減しているのは、
はい、私もFacebookを始めたからであります。
毛嫌いしていましたが、諸般の事情(といってもスティールパン関連)で
やらざるを得なくなり、やってみたら、あら便利

…って、それと、この映画を観たことはあまり関係は無いのですが
やっぱり天才っているんだなぁー。と。

スティーブ・ジョブス然り、マーク・ザッカーバーグ然り。
こういう人物が日本から現れないのは、母数の問題か?
いやはや、やはり民族性の問題か。

ただ、この映画自体は、そういった天才の成り立ちを描いたものではなく
コミュニケーション能力に欠けた主人公のヒューマンドラマの要素が強く、
やはり変人でないと常軌を逸脱した天才的な才能は発揮できないのねーと
凡庸な内容になってるような、なってないような(・・・なに。

映画はまぁ、まぁ
でも実際にFacebookを使って思う。
こんな仕組みを作った彼は、やっぱりスゴイ!


サンタクロースがやってくる

2013-11-10 | 日記
会社の同僚からもらった、プチ・プレゼント


いやーーーーーーん!カワイイ!!
・・・ってゆーか、もうクリスマス

私達の年代には根付かないハロウィン騒ぎが終わったと思ったら
次の日からもう街はクリスマスイルミネーション。
本当に商業界は忙しいですね

でも、クリスマスまでの一ヶ月以上、可愛らしいこの子達を見ながら
お仕事頑張りまーす。



ツリーハウス/角田光代

2013-11-10 | 読書
じいさんが死んだ夏のある日、孫の良嗣は、初めて家族のルーツに興味を持った。
出入り自由の寄り合い所帯、親戚もいなければ、墓の在り処もわからない。
一体うちってなんなんだ?
この際、祖父母が出会ったという満州へ行ってみようか―。
かくして、ばあさんとひきこもりの叔父さんを連れた珍道中が始まる。
伊藤整文学賞受賞作品。
(「BOOK」データベースより)

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久しぶりの大作、角ちゃん!
読みごたえありの年代記でした。

三世代に亘る一家の生活を、時空を超えて行ったり来たりの
構成のうえ、まったく同じような人生を辿ってしまう
キャラクター設定で、途中なんども迷子になりました。
えっと、これは祖父の話か、あ、いや現代の父の方だった、
みたいなカンジ

初めは、んーー、あんまり乗れないなぁ・・と思いながら
読んでたけど、話が昭和15年に一気に遡り、泰造とヤエの
当時のエピソードあたりから、ぐいぐい面白くなった。
貧困から抜け出すために満州に渡り「死なない」という目的の
ためだけに必死に「生きる」2人。
命をつなぎ、子供を育て、その子供がまた・・・
当たり前の人の営み、特別な何かが起きるわけでもないんだけど
結局、こうやって脈々と家族ってつながっていくんだな。

うん、角ちゃん、こーゆーのもいいね!(笑





パーティー行かなあかんねん

2013-11-02 | 日記
昨日は、とある団体のパーティーの余興として
クラスの有志でスティールパンを演奏してきました。
仕事を午後休にし、横浜のホテルへダッシュ!
総勢350名ほどの、それはそれは大規模な会場でした~


こんな場所で演奏するなんて、ちょっと場違い?な気もしたけど
滅多に経験できることでもないし、金屏風の前で演奏なんて
かなり楽しかったです!




お弁当とお土産までついてきました。
なんだか久しぶりにバブルな世界を覗いたカンジ。
お金がある所には、あるんですね~