ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

火花/又吉直樹

2016-01-22 | 読書
お笑い芸人二人。
奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。
笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。
神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。
彼らの人生はどう変転していくのか。
人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!
「文學界」を史上初の大増刷に導いた話題作。

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うん、芥川賞っぽい作品だね!

いかにも太宰とか梶井とかの影響を受けているんだろうなーという、
うまく生きられない人間失格系の人の話!(
…というと身も蓋もないけど、でも純粋に、こんな文章書けてすごいなーと思う!

私たち一般人には分からない、人生をかけた「笑い」の追求。
又吉だからこそのテーマだし、考え方なんだろうな。
そういう意味でも面白かったです。

漫才コンビも色々でしょうが、次回からM-1とか見る時には
もっと居住まいを正して、コンビの裏側に潜む人間ドラマなども
透視しながら、真剣に見てみよう

ただ、ひとつ言わせてもらえるなら、あのラストは何だかなー。。
ちょっとエグかった。
個人的には、もっと他のやり方があったんじゃないかと思いましたが。
他の方の評価はどうなんでしょうね。


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