ペンギンの憂鬱

日々のうだうだ~読書と映画と酒と料理~

戦火のあとに残されたもの

2013-08-30 | 日記
今朝は久しぶりに電車が膨らむようなヒドイ混みようだった
朝の通勤時間帯は、少しでもダイヤが乱れるとホームは人で溢れかえり、
信じられないような数の人間が必死に来た電車に乗り込もうとして、
まさに地獄絵図… ヒィー(((゜Д゜)))

ようやく終点の駅に近づいてくると、人は殆ど降りてガラーンとしてくるが
その戦場跡の風景たるや。。
ヘアピン、キーホルダー、イヤホンのゴム、ボタン、今日は割り箸!まで
様々なものが床に散乱していて、戦いの凄まじさを物語っている・・・

こういう状況に遭遇する度、われ思う。
あぁ、田舎に帰りたい。
山に帰りたいのよ、おじぃさんーーーー

それもまたちいさな光/角田光代

2013-08-23 | 読書
デザイン会社に勤める悠木仁絵は35歳独身。
いまの生活に不満はないが、結婚しないまま一人で歳をとっていくのか
悩みはじめていた。
そんな彼女に思いを寄せる幼馴染の駒場雄大。
だが仁絵には雄大と宙ぶらりんな関係のまま
恋愛に踏み込めない理由があった。
二人の関係はかわるのか。
人生の岐路にたつ大人たちのラブストーリー。
(「BOOK」データベースより)

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久しぶりの角ちゃんーーー!
うん、間違いない
すごく良かったです。

ラジオ小説からTBSラジオでドラマ化する、という
コラボレーション企画だったんですね!知らなかった。
もちろん、キーワードは『ラジオ』です

やっぱりラジオって特別の存在感がありますよね。
個人的にも、最近すっかりiPhoneアプリの「radiko」愛用者で
寝るときは、必ずと言っていいほどラジオを聴きながら
(オフタイマーをかけて)眠りについているんです。

なんでしょうね、あの、安心感たるや。

私達の学生時代なんて、やっぱりラジオが娯楽の主流で、
夜中、受験勉強しながら聴くラジオって、独特の世界でした。
日を跨ぐ時間、「jet stream~」なんて低音のステキな声が
FMから聞こえてくると、それだけで大人の世界に迷い込んだ
ような気がしたものです。

小説を読むにも、TVを見るにも、力が要る。
でもラジオって、いつでも受け入れられる。
どういう状況でも、遠く離れた見ず知らずの人と、同時に笑い・泣き、
感情を共有できる。
ラジオの持つ魅力の素晴らしさを再発見できるようなお話でした

巻末の、小島慶子さんとのラジオ対談の付録も面白かった

「私は、書き手の名前を伏せて一文を抜いたときに、
 これは誰の文章か絶対にわからないような、無個性な文章を
 書くように心掛けているんですよ」
と言っているのに、すごーーーくハッとさせられた。

確かに言われてみればそうだ!
奇しくも前回の記事で、江國さんの小説を読んでいるのに、川上弘美かと
錯覚してしまった、なんて書いたけど、
その人の文体って、プロとしての個性かと思っていたけど・・・

うーーーん、やっぱり、角ちゃん、最高!




真昼なのに昏い部屋/江國香織

2013-08-16 | 読書
軍艦のような広い家に夫・浩さんと暮らす美弥子さんは、
「きちんとしていると思えることが好き」な主婦。
アメリカ人のジョーンズさんは、純粋な彼女に惹かれ、
近所の散歩に誘う。
気づくと美弥子さんはジョーンズさんのことばかり考えていた―。
恋愛のあらゆる局面を描いた中央公論文芸賞受賞作。
(「BOOK」データベースより)

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複数の人物の視点から出来事が描かれる「三人称多元」という
技法で書かれていることと、「ですます調」の文体で
途中何度も「あれ?これって川上弘美だっけ?」と錯覚しました。
ストーリーも川上風。
(ってか、川上さんが、江國風なのか?どっちが先輩だっけ?)

物語は、永遠のテーマ、不倫です。
文化です。

何事も常に真面目で一生懸命な主人公、美弥子さんの
行動や考え方にすごくシンクロできて
ありきたりなテーマなのに、ぐいっと物語に入り込み
するすると最後まで一気に読んでしまいました

結局、そういうことなんだと思います。

多くは語るまい。

ただ、1つだけ言わせてもらいたい!
何と言っても最後の1ページ
鳥肌立つほどゾッとしました。
もう、これはさすが江國香織!

最後のこの一文がないと、この物語は意味を成さないね。
文句なしに


水曜日にはネコを

2013-08-14 | 料理と酒
やっぱり水曜日の夜はコレ!


※まぁ、大方の予想どおり、他の曜日も飲むけどね~

ベルギーの伝統的なビール製法でつくられたホワイトエール。
「週の真ん中・水曜日。おうちでゆっくり飲む、ご褒美ビール」
というのが売り文句です。
女性に人気なんだって

確かに、とってもフルーティ!
週の折り返し地点で、ほっこりできる、香り豊かなビールです

お店に並んでると、ついつい何匹か連れて帰りたくなるんだよね~

横浜パンフェス@灼熱の山下公園

2013-08-11 | 日記
この週末、1年ぶりのスティールパン・フェスティバル@山下公園
が開催されました♪

・・・が!
この週末は過去最高・経験したことのない?地獄の暑さ
どこにも逃げ場のない、息苦しい暑さ。
こんな炎天下で、しかも14時~と最高気温をマークする時間帯での演奏・・・。


この週末のために体調管理をしてきたとはいえ、演奏直後は熱中症寸前
立ち上がれなくなり、ぐったり倒れこんでいると、
友達みんなが、シューシューと冷たいスプレーをかけてくれ消火活動。
後から聞くと、どんなにお酒を飲んでも顔色が変わらない私の顔が、
真っ赤になっているのを見て、これはヤバイ!と救護活動を
してくれたそうで・・・ご心配をおかけしました

初日の教訓を踏まえ、2日目は万全の準備体勢を整え演奏に臨んだので
何とか無事に終えることが出来ました
今回は、パンフェスを楽しむ、というよりは、とにかく無事に生還する!
ってことが第一目標で、何が何だか分からんうちに終了、ってカンジでした

いやーーー、確かにこの暑さ、危険レベル。
どこまで続くんでしょう。
みなさんも、どうぞ、どうぞ、気をつけて下さいね!!(お前が言うな。


黒と茶の幻想/恩田陸

2013-08-09 | 読書
目の前に、こんなにも雄大な森がひろがっているというのに、
あたしは見えない森のことを考えていたのだ。
どこか狭い場所で眠っている巨大な森のことを。
学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子。
卒業から十数年を経て、4人はY島へ旅をする。
太古の森林の中で、心中に去来するのは閉ざされた『過去』の闇。
旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか…?
華麗にして「美しい謎」、恩田陸の全てがつまった最高長編。
(「BOOK」データベースより)

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やっぱり、こういうのって恩田陸しか書けない
何にもカテゴライズできない、不思議なストーリー。
同級生4人で数日間の旅に出て、昔の話をしながら
森の中を歩くんです。
ただ、それだけ。
言ってしまえば「夜のピクニック」大人版、ってとこですね。

4人の視点から描かれる、4つの章から成っていて
文庫で上下巻って、わりとボリュームあるんだけど
読み終わってから「よくこの内容でこのページ数ひっぱれるなぁ~」と
感心してしまうほど

でも、今の自分の年齢だから興味深く読めた部分も多かった。
文庫解説の川端裕人氏もそのようなことを書いていて

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読むうちに既視感にとらわれた。
自分のことのようであったり、あいつのことや、あの子のことの
ようであったり・・・。
共鳴もすれば、気恥ずかしくもある。
今更、向き合うことも少なくなった「自分」に直面させられる。
やはり「世代小説」なのである。
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”夜ピク”でも感じたけど、誰が読んでも自分の過去体験と
重ねられる部分があるってのが、恩田さんの筆力なんだろうな。
おもしろかったです

さて、もうここまでくれば、次は
「麦の海に沈む果実」に進まなきゃ。
(順番が合ってるかどうかは分からんけど



何とか生きております

2013-08-02 | 日記
今年の夏、異常じゃね?

ただでさえ夏は大の苦手なのに、猛暑やら豪雨やら
気温も激しく上下し、体調ボロボロ・・・

何とか朝は食べていかないと倒れそうなので
今年はコレに頼っています。

たっぷり大豆、の方は、きな粉や黒豆、そして何と豆腐!も入っていて
なかなか美味しいのです。

でも、誰が一番バテてるって、コイツ↓です・・・
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あんた、一日、寝てるだけでしょ!
バテすぎですから(笑