中国人のお嫁さんをもらいたくなる?ブログ

中国人女性との日常を日記にしたものです。
強い。何しろ強い。世界最強という説も納得。

美味しかったね その3

2006-09-28 17:45:08 | Weblog
 同様の理由で、ソーセージはお湯でゆでます。
フライパンで炒めることはやりません。
お湯でゆでたほうが膨らんで、大きくなるからです、って。
「フライパンでジャージャーしても大きくなると思うが・・」
「よ~ちゃん。あんた、少しバカでしょ」
「ムカ!」
 ただ「バカ」といわれるよりも「少しバカ」と言われるほうがむかつきます。
「フライパンでジャージャーしたものは、冷めたら小さくなるでしょうが」
 ・・・・・バッカジャナイノ(心の声)
 
 同じ理由で、梨とか、リンゴよりも、トマトが好みです。
梨とかリンゴは、芯の部分が食べられないのに対し、トマトは芯まで食べられるからです。
こういう事をまじめに考えている彼女はホント、少し怖いです。

 小さくなった野菜を両手で持ち、チンチンになったでかい中華鍋の前に立ち
「爆弾だヨ。爆弾だヨ」
とニコニコ顔で構え
「わあ!」
と気合いもろとも放り込みます。

 ワタシは日本人ですから、たまにはさっぱりしたものが食べたくなります。
それを彼女に話したら、さっそくタコの刺身を買って来てくれました。
ワタシの要求が通るなんて、こんなことは全く珍しいことです。
その為でしょうか、不安がよぎりました。

「日本の料理は買ってきて、並べるだけだから簡単でイイネ」
それでワタシの要求を受け入れたのでしょう。
 理由が解って少し安心しました。
久しぶりのお刺身です。
わさびしょう油を用意してかぶりつきました。
「うん。旨い。高かったんじゃないの?」
「そんなことないですヨ」
 そう言うや、彼女はスーパーのトレイを差し出しました。
ヤヤ!
「これは刺身じゃないぞ」
彼女はキョトンとしています。
「だって生だ、って書いてあるヨ」
「生だけど、新鮮じゃないとお刺身にはならないの!」
「え~? そうなの?」
しばらくすると腹具合がおかしくなってきました。
「知らなかったヨ~。知らなかったヨ~」
それ以来、お刺身は二度と食卓に上らなくなりました。
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美味しかったね その2

2006-09-25 18:56:21 | Weblog
 次の日、この娘さん親子と、ワタシ達が一緒に、水の都「蘇州」へ観光旅行に出かけました。
 薄汚れた私服を着た男のガイドがわめき散らすバスに揺られて、約2時間、蘇州に到着しました。
さっそくレストランに入り、食事を採ります。
 箸が出されますが、日本みたいに使い捨ての箸ではありませんでした。
繰り返し使用する頑丈で長い、中国特有のお箸です。

 お嫁さんが、ワタシにポケットテッシュを出すように指示します。
言われた通りにすると、嫁さんは、箸をテッシュでぬぐいました。
 そして、そのテッシュを娘さんに渡しました。
そしたら娘さんはテッシュを自分のバッグに収納してしまったのです。
その様子はとても愛らしく見えました。
「俺のテッシュなのに・・・」

その蘇州で、うわさに聞く、中国名物、ドアの無いトイレを発見しました。
 さっそく体験しようと思ったのですが、お嫁さんが妨害したため、目的を果たすことができませんでした。
さすがに、女性には抵抗があるようです。

さて、上海のアパートに話を戻します。
 
 食事です。
ごちそうが山のように積み上げられます。
「いつもこんなの食べているの?」
「いつもより、ちょっとだけ良いですヨ」
骨ばかりの焼き鳥、有名な上海蟹、小石が沢山入った中国式おにぎり?等々。
 ワタシも初めて眼にする本場の中国料理が食卓に並びます。
さて、食事といえば、中国人のお嫁さんをもらった場合、食事はどうなるのでしょうか。

 全部、中国料理になりました。

 それでは我が家の食事を紹介します。
彼女の得意は「水餃子」ですが、これは美味しい。
水餃子には肉やニンニクの他、白菜、丸ネギ(タマネギ)を入れます。
ただ日本と違って、餃子が出るときにはご飯はありません。
頑張って餃子だけをいただきます。
その代わり、量はやたらに多いです。
 その他に、彼女が造る料理は、何でもかんでもフライパンでジャージャーしてしまいます。 生野菜、というものは食べないようです。
西瓜も皮だけですが、油で炒めます。
とにかく「生」がない。
だから、果物も、あれも生ですから、ほとんど出ない。
 それから、彼女は何でも細かく刻んでしまいます。
肉でも野菜でも、包丁で、トントン小さくしてしまいます。

「肉は大きいほうが美味しいよ」
ワタシは大きいお肉が好きなのです。
小さいと肉の味がしないので、食べた感じがしません。
「ダメ、大きいとすぐに無くなってしまいます。それに小さくカットしたほうがたくさんあるように見えます」
 ちなみに、彼女はポテトが大好きです。
安い、という理由の他に
「ポテトは油で炒めても小さくならないから」
好きなんだそうです。
彼女は、あまり冗談は言いませんが。
「冗談で言っているんだろう?」
「まじめですヨ」
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美味しかったね その1

2006-09-22 09:16:29 | Weblog
 上海の彼女のアパートですが、ドアの右手の奥に20畳ぐらいの広間があり、その手前に6畳ほどのベッドルームがあります。
 このベッドルームではお母さんと、小江の弟の小学生の息子さんが寝ます。
ドアの左手には、1,5畳程度の、小さな小さな彼女の部屋があります。
中には、小さなベッドがあり、彼女はココで寝起きしているのです。
ベッドの脇には、ドイツ製の古い、古いミシンがおいてあります。

 奥には西洋式のバスとトイレが見えます。
結構広いです。
 少なくともワタシの1DKのアパートよりも、はるかに大きい部屋です。
広間には大きな丸テーブルがどかん。
そのテーブルの周りを長いソファが取り囲んでいます。
 それに小さな独身用?冷蔵庫と14インチのカラーテレビ、それにお父さんの本が入っている本棚と、プッシュホンがありました。
当時のワタシは電話ももっていませんでした。
照明は、10ワットの裸電球がぽつんと一つだけです。
田舎のトイレみたいです。
だからとっても薄暗いのです。
電球が不足、いや電気が不足している、というのはホントみたいです。
とっても薄暗い、という表現はおかしいですが? 彼女流の日本語ですね。
例えば、少し真っ黒、うんと真っ黒。

 この部屋には、お父さん、お母さんと彼女、彼女の弟夫婦とその子どもが一人、それに親戚のお嬢さんの合計7人が住んでいました。
今日は、日本からお婿さんが来る、というので、遠くに住んでいる親戚のお兄さんも二人ほど来ていました。
「あの背の高い人が、小さいお兄さん。背が低い人が大きいお兄さん」
ここで、大きい、小さい、というのは年齢を指します。
だから
「ややこしいね」
「そう?」
「あの娘さんは誰なの?」
「背の高い小さいお兄さんの子どもだヨ」
「西洋人みたいな顔しているね」
「そうなのヨ。美人さんでしょう。お金持ちの外国人と結婚するのが夢なんだって」
「美人かあ?」
確かに顔立ちは整っているのですが、色気がない、と言いますか、何かお人形さんみたいな女性です。
「美人です。上海公認ですヨ」
「なんのこっちゃ?」
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仕事よ 仕事 その6 ♪

2006-09-19 16:29:57 | Weblog
 彼女が帰ってくるまでの2時間は、まさしく、いても立ってもいられませんでした。
でも、そんな心配も杞憂だったようです。
 ニコニコ顔の彼女が、山のような洋服を抱えて、無事に戻ってきたのです。
しかし、心配性のワタシは次の心配を探し出すことに成功していました。

「あんた、洋服のお直し、できるんだろうな?」
「・・・・・・・・ミシンの経験はたくさんあるから・・・・大丈夫だヨ・・・・」
 やっぱり・・・・。
やったこともないのに、契約を採ってくるとは、どういう神経なのでしょうか。
「大丈夫だヨ。一生懸命やればできるヨ」
ま、いいか。
最悪でも、損害を賠償すればよいのだ。
そう考えると、気が楽になりました。
彼女とつきあってからは、ハラハラドキドキの連続でした。
ここら辺りで、腹をくくるしかないのです。
「いざとなったら、上海に逃げるぞ」

 一つのお直しに、数時間ないし半日かけて、朝10時から、夜11時まで、休み無く仕事を続けます。
 もっと速く起きて、仕事をすればよいのに、と思うのですが、睡眠時間については、彼女は妥協しません。
この時点では、理由はよく解りませんでした。

食事もあっという間に造り、食べ終えます。
「弁当でも採ったら? お金はようちゃんが出すよ。それとも弁当を買ってこようか?」
「ダメ。贅沢です」

 なにしろ、初めての仕事です。
 やはり、何度も失敗しているのでしょう。
 ミシンをかけてはほどき、を繰り返します。

 一週間ぐらい経ってから、品物をお店に届けに行きました。
クレームがつかないかしら。
契約をうち切られないかしら。

 心配するな。してもしょうがない。
理屈では解っていますが、心配せざるをえません。

結果は?
「ハオ(好)だって」
この一言を聞いた途端、身体から力が抜けました。
「あなたのお直しは、しっかりしてキレイだって」
「よかった~!」

 ところで。
「しっかり、ってどういう意味ですか?」

 訳を聞いてみると、今まで使っていたお直しさんに不満があって、そこに運良く彼女が割り込むことに成功した、ということでした。

「いいかい。ビンボウニンの財産は信用だけですよ。どんなに時間がかかってもよいから、きれいなものを造るように。
それと納期は絶対に守るように。
納期は品質と同じです。
また、ミスはいけませんよ。
特に、連絡不足によるミスはいけません。
少しでも解らないことがあったら、面倒くさがらずに、必ず問い合わせをすること。
電話代はいくらかかってもよいからね。
それから、あなたは小さな会社の社長と同じなのですから・・・」
 
 この長い説教に、指図されることの大嫌いな彼女のかんしゃくが爆発しました。
彼女は自分が威張っていないとダメなのです。
だから会社勤めもダメなのです。
「う~る、う~る、うるうる、うるさいヨ!!」
ワタシも負けていません。
「うる、うる、は女子高生が泣くときにつかう言葉だ。おまえみたいなおばさんが使うんじゃない!」
「??? なに言ってんだかわかんないヨ。静かにするヨ!」

とにかく山は越えたようです。

 今日も、彼女は日本に来て、初めてみた、というエプロンをキュッ!と締め、口をへの字に結んだ得意のガンバル顔になり、リズムをとって気合いを入れます。
「しごとヨ。シゴト♪ ♪ 」
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仕事よ、仕事 その5

2006-09-16 16:55:35 | Weblog
 彼女が内職先を捜し初めて、一ヶ月も経ったころでした。
ほとんど諦めて、会社捜しに切り替えようとしていたときでした。
ワタシの休日の日でした。

 お昼に、一品料理を二人で、台所で立ったままいただいていた時のことです。
立ったまま食事を採るのは、座るとノンキになるからだそうです。
時間がかかる、ということらしいのですが、味も素っ気もありません。
 電話が鳴りました。
止める暇もなく、彼女が電話に飛びつきました。
おかしな話です。
彼女は、普段は、怖いから、という理由で、電話には出ないのです。
彼女なりに、何か感ずるところがあったのでしょうか。
相変わらずの舌足らず。
「ハイ・・・・うん、うん」
「うん、うん、ダメだよ。ハイと言いなさい」
「お~、そうか、そうか」
「こら、そんなに偉そうにするんじゃない」
はらはらどきどきしているワタシを尻目に、ふんふん、と話を続けていた彼女の顔がパッと輝きました。
もしかしたら・・・。
 電話を切ったニコニコモードの彼女が振り向くや、ピョンと跳び上がりました。
「よ~ちゃん! 契約、採れたヨ!」
「えっ!? まさか!」
「ほんとだヨ。北千住のスーパーに入っているお店だヨ。契約するからハンコ持って、来て下い、って」
「お~、良かったね」
ワタシの顔もほころびます。

 さっそく、一張羅に着替えて、意気揚々と駅に向かいます。
そんな彼女の背を見送りながら、ワタシの胸は不安で一杯でした。
 なんで、あいつはあんなに自信たっぷりでいられるんだろう・・?
 某新聞の記事によると、中国人はプラス思考が強いとのことです。
失敗したときのことなど考えないそうです。
反対に、ワタシは失敗したときのことをすぐに考えてしまいます。
 大丈夫だろうか。
 無事に目的地に着けただろうか。
 やっぱり一緒に行ったほうが良かったんじゃないかな・・・。
 相手に失礼が無かっただろうか。
 ビンボウニンに見えるから、バカにされないかしら。
 まさか、お客さんとケンカはしないだろうな・・。
 ・・・・
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