続 オスプレイ

　それはともかく、中国の北京では、
観測史上最大の雨が降り、大きな
水被害が出ているようです。

　中国では毎年のように洪水が発生します。

　当初は百年に一度の洪水だ、５０年に
一度だ、を繰り返していたのです。

　今度は、何と表現するか注目していたのですが、
観測史上最大でした。

　その水被害の模様をＴＶで放映していました。

　軍のヘリコプターが出動していました。

　そのヘリコプターで救助された
若者が泣いていました。

　それを見たお嫁さんが言います。

「あれはね、ヘリコプターが怖いから泣いたんだヨ」

「？　違うだろう。助かって、ホッとしたんで泣いたんだよ」

「そうじゃりません。私、最初日本に来たとき、飛行機に
　乗ってとても怖かったんですよ。
　だから、あの人は怖くて泣いているんです」

「・・・・・・・」

オスプレイ

　オスプレイという輸送飛行機が
問題になっています。

　ヘリと飛行機の混血みたいなヤツです。

　軍事的には、太平洋への膨張を
狙っている中国に対する牽制だ、
ということらしいのですが、
日本では、試作時の故障が多かった、
ということが問題になっています。

　何しろよく落ちる。

　空飛ぶ恥とか、未亡人製造機という話もあるとか。

　飛行機ですから落ちれば、下にいる人にも被害が
及びます。

　それで騒いでいるのでしょう。

　そう言えば、日本でも小さな飛行機やヘリが
時々落ちたりしています。

　そういうニュースを耳にしたお嫁さんは
眉を曇らせます。

「かわいそうだね。せっかく日本人に生まれたのに」

「中国人だったら、かわいそうじゃないのかよ？」

「中国人は生きているのが辛苦だから、かわいそうじゃない」

尖閣・・その３

「ああそうだよ。東京都が買うんだって」

「東京がお金を集めているんだって？
　いまニュースで言っていた。
　もう、一億円も集まったって」

「そんなもんじゃないだろう。
　もう１０億は超えているはずだ」

「そ～お？」

「そうだよ。このニュースは旧いぞ」

「ヨ～チャン、あんたも寄付しなさい」

　これには驚きました。

「お前、小江、それでも中国人か。この非国民が。
　胡錦濤さんや温家宝さんが聞いたら泣くぞ」

「・・・・・・？」

　石原さんが聞いたら、涙を流して
感激してくれるのではないでしょうか。

　それにしても
一体、いくらぐらい集まったのでしょう。

　調べた所、７月１２日（木）で1,353,606,821 円
（１３億５３６０万６８２１円）
集まっているそうです。

　この数字を見た嫁さんが喜びました。

「あ、中国人の数と同じだ。
　一人一円だ」

　石原さんが、中国に出かけて、中国人に
寄付を募ったらオモシロイでしょうね。

　結構集まったりして・・・。

尖閣・・その２

　いささか情けないと、思わないでもない
ですが、嫁さんに逆らわないこと、
これが夫婦円満の秘訣だと
信じています。

　ケンカするよりは、唯々諾々の方が楽です。

　そんな訳で「ハイハイ」と
渋々駆けつけた私に、電脳の
画面を指さしながらお嫁さんが
説明します。

「いま、ニュースでやっていたけどウーパイ
　（右翼）の石原さんが、尖閣を買うんですか？」

　何をいまさら旧いニュースを。

　ちなみに、中国のマスコミは
都知事の石原慎太郎さんのことは
極右として紹介しています。

尖閣・・その１

　ネットで中国のニュースを
視ていた嫁さんが、リビングから
自室にいる私を呼びつけます。

「ヨ～チャン、ヨ～チャン」

　なんだよ、うるせえな。

　当初は、呼びつけられると、
慌てて駆けつけたものでしたが、
用事はことごとく
アホらしいものばかりでした。

　アイスクリームを冷蔵庫から出せ
なんてのもありました。

　お嫁さんの眼の前に、
１メートル先に冷蔵庫があるのに
私を呼びつけるのです。