オリンピックだヨ １

スミマセン。

一時的ですが、お話が変わります。


オリンピックです。

オリンピックも終わりになりました。

あっという間の催事でした。そんな感じがしました。

日本のメダルはロンドン時よりも沢山でした。

ロンドンでは金が７個でしたが、今回のリオでは１２個です。

日本のメダルは、前回が悪いと次回は頑張る、を
繰り返しているみたいです。

それで、次回の東京オリンピックが心配になります。

１９６４年の東京オリンピックでは、金メダルは
１６個でした。これより沢山になるでしょうか。


それはともかく、どういう訳か、中国対
セルビアの、女子バレーボール決勝をテレビで
生放送していました。

普段は母国の悪口ばかり言っているお嫁さんでしたが、
さすがに気になるのか、テレビに釘付けです。

試合は決勝にふさわしい白熱したゲームに
なりました。

人ごとのはずのワタシも釣られて見入ります。

目をぱちくりさせて観戦していたお嫁さん。

ぽつんとつぶやきます。

「中国はトマトと卵のおかずです・・」

「はあ？」






ＡＬＡ！中国

お母さんを持ってくる ２４

オウチに帰るや、用意しておいた部屋に
お母さんを案内します。

前回、来日したときの折りたたみの
ベッドを広げています。

お母さんとお嫁さんの二人は
荷物から色々取り出しを始めました。

お母さんといっても、やはり女性ですから
ワタシは遠慮して自室に引きこもります。

さて、お母さん、来日したのは良いのですが、
ここは外国です。

お母さんのお友達は一人もいません。

話し相手は、お嫁さんだけです。

娯楽が必要です。

人間にとって娯楽は必須です。

はて、お母さんの娯楽をどうしたものか。

無い知恵を働かせます。


ネットで中国のテレビを観てもらうのが一番
でしょうが、お母さんは家電音痴です。

テレビの電源さえ入れられません。

電脳が使えるはずがありません。

結局、ワタシがお膳立てするしかありません。






ＡＬＡ！中国

お母さんを持ってくる ２３

中国では、奥さんは家庭の王だそうですが、
ここは男尊女卑の国、日本です。

どうにもおもしろくありません。

それで、ダメ元で食い下がりましたが
やっぱりダメでした。

仕方が無いので、ワタシが大きな荷物を
担ぎ、お嫁さんは中くらいの荷物を
持ち、お母さんは小さなバックをたすき掛け
にして、我が家に向かってさあ出発です。

お母さんは歩くのが遅いので、ワタシ達が
しばらく歩いては、お母さんが追いつくのを
待つ、ということになります。

普段の倍以上の時間を掛けて、やっと
オウチに到着しました。

「お母さん、レイラ（疲れ）ないか？」

「大丈夫だヨ。お母さん、歩くの上手ヨ」

確かに、長時間歩いたのに、疲れた様子は
ありません。

にこにこしています。

「上海でね、迷子になって３時間も
　チンソン（うろうろ）したけど
　何もないヨ」






ＡＬＡ！中国

お母さんを持ってくる ２２

な、なんと、お母さんが車いすに乗っている
ではないですか。

車いすの後ろには、制服を着用した初老の男性が
控えています。この人が車いすを押してきて
くれたようです。

この光景を目にしたワタシのお粗末な
ＣＰＵがフル回転します。

怪我でもしたのか、それとも病気になったのか、
途中でゴロンゴしたのだろうか。

さっそくお嫁さんに問いただします。

「お母さん、どうしたんだ？」

「老人だからサービスだよ」

きけば、飛行機会社のサービスで、
元嫁さんが手配してくれたとのことでした。

へえ～、そんなサービスがあるんだ・・・。

お母さんは車いすからサッと立ち上がります。

元気そのものです。


椅子を押してきてくれたおじいさんにお礼をして
さて、帰宅です。

「お母さんが大変だからタクシーにするか？」

勿論ですが、即、却下されました。

「贅沢です」







ＡＬＡ！中国