中国人のお嫁さんをもらいたくなる?ブログ

中国人女性との日常を日記にしたものです。
強い。何しろ強い。世界最強という説も納得。

仕事よ 仕事 その6 ♪

2006-09-19 16:29:57 | Weblog
 彼女が帰ってくるまでの2時間は、まさしく、いても立ってもいられませんでした。
でも、そんな心配も杞憂だったようです。
 ニコニコ顔の彼女が、山のような洋服を抱えて、無事に戻ってきたのです。
しかし、心配性のワタシは次の心配を探し出すことに成功していました。

「あんた、洋服のお直し、できるんだろうな?」
「・・・・・・・・ミシンの経験はたくさんあるから・・・・大丈夫だヨ・・・・」
 やっぱり・・・・。
やったこともないのに、契約を採ってくるとは、どういう神経なのでしょうか。
「大丈夫だヨ。一生懸命やればできるヨ」
ま、いいか。
最悪でも、損害を賠償すればよいのだ。
そう考えると、気が楽になりました。
彼女とつきあってからは、ハラハラドキドキの連続でした。
ここら辺りで、腹をくくるしかないのです。
「いざとなったら、上海に逃げるぞ」

 一つのお直しに、数時間ないし半日かけて、朝10時から、夜11時まで、休み無く仕事を続けます。
 もっと速く起きて、仕事をすればよいのに、と思うのですが、睡眠時間については、彼女は妥協しません。
この時点では、理由はよく解りませんでした。

食事もあっという間に造り、食べ終えます。
「弁当でも採ったら? お金はようちゃんが出すよ。それとも弁当を買ってこようか?」
「ダメ。贅沢です」

 なにしろ、初めての仕事です。
 やはり、何度も失敗しているのでしょう。
 ミシンをかけてはほどき、を繰り返します。

 一週間ぐらい経ってから、品物をお店に届けに行きました。
クレームがつかないかしら。
契約をうち切られないかしら。

 心配するな。してもしょうがない。
理屈では解っていますが、心配せざるをえません。

結果は?
「ハオ(好)だって」
この一言を聞いた途端、身体から力が抜けました。
「あなたのお直しは、しっかりしてキレイだって」
「よかった~!」

 ところで。
「しっかり、ってどういう意味ですか?」

 訳を聞いてみると、今まで使っていたお直しさんに不満があって、そこに運良く彼女が割り込むことに成功した、ということでした。

「いいかい。ビンボウニンの財産は信用だけですよ。どんなに時間がかかってもよいから、きれいなものを造るように。
それと納期は絶対に守るように。
納期は品質と同じです。
また、ミスはいけませんよ。
特に、連絡不足によるミスはいけません。
少しでも解らないことがあったら、面倒くさがらずに、必ず問い合わせをすること。
電話代はいくらかかってもよいからね。
それから、あなたは小さな会社の社長と同じなのですから・・・」
 
 この長い説教に、指図されることの大嫌いな彼女のかんしゃくが爆発しました。
彼女は自分が威張っていないとダメなのです。
だから会社勤めもダメなのです。
「う~る、う~る、うるうる、うるさいヨ!!」
ワタシも負けていません。
「うる、うる、は女子高生が泣くときにつかう言葉だ。おまえみたいなおばさんが使うんじゃない!」
「??? なに言ってんだかわかんないヨ。静かにするヨ!」

とにかく山は越えたようです。

 今日も、彼女は日本に来て、初めてみた、というエプロンをキュッ!と締め、口をへの字に結んだ得意のガンバル顔になり、リズムをとって気合いを入れます。
「しごとヨ。シゴト♪ ♪ 」
コメント (1)
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