賄賂４

と、いうわけでぼろぼろの甚平を
着たままです。

だから、宅急便やらお客さんが来ると
慌てて脱衣します。

「メンドです」

「我慢するヨ」

「あんた中国人のくせに、どうして
　賄賂取らないの？」

「よ～ちゃん、日本人のくせにどうして
　賄賂するの？」

こんなアホみたいなやりとりでも
真剣に相手をしてくれるお嫁さんです。

某、米国の映画を思い出しました。

「そのぼろぼろの車、３百ドルで売ってくれ」

「これは特別な思いがある車だから売れないんだ」

「じゃあ、４百ドルでどうだ」

「これはね、オヤジの形見なんだ」

「それでは５百ドル」

「怒るぞ。これは売り物じゃ無いんだよ！」

「７百ドル」

「売った」



￥７００円にすれば許可がもらえたかも・・。






ＡＬＡ！中国

賄賂３

「オウチで着るのですから、ポロポロでも
　関係無いでショ」

「そこを何とか」

「ブシン（ダメ）です」

「中国人、賄賂好きでしょう」

「大好です」

「賄賂、￥５００円出すから許可お願い」

「許可しません」

「じゃあ￥５５０円ならどうですか」

「ダメです」

「￥５７０円」

「ウルサイヨ」

「え～い、思い切って５８０円」

「バカみたい」

「いくらの賄賂なら許可がもらえるんですか？」

「いくらでもダメです」






ＡＬＡ！中国

賄賂２

「ウチワで辞めるなんてパカパカしいです」

「パカパカじゃない、バカバカです」

「パカパカしい？」

「ところで話は変わりますが、最近寒くなりました」

「だから？」

　最近、この「だから」という言い回しを
　覚えて、多用しているお嫁さんです。

「で、ワタシの室内で着る大衣（コート）
　ぼろぼろでホームレスさんみたいなんですけど」

コートといっても、甚平というやつで
中に綿がはいっています。

いただきモノですが、
なにぶんにも旧く、綿がはみ出て
ぼろぼろになっています。

「だから？」

「新しいのを買いたいのですが」

「ダメです」

「勿論、自分のお金で買います」

「ダメです」

「賄賂出すから許可お願いします」






ＡＬＡ！中国

賄賂１

一時的に、話題を変えます。


女性閣僚二人が辞任しました。


「どうして辞めちゃんですか？」

「こっちの法務大臣の方はウチワを配ったから
　だって」

「ウチワ？」

「選挙区で自分の名前入りのウチワを配った
　んだそうだ」

突如、お嫁さんが笑い出しました。

「そんな小さなことで辞めるんですか」

「そうだよ」

「中国じゃ問題にもなりませんヨ」

まあ、そうでしょうね。

重慶の市長だった「薄熙来」さんは
数百億円、そして清潔といわれた前首相の
温家宝さんは、数千億円の不正蓄財があると
報じられていました。

今、問題になっている 「周永康」さんに
至っては数兆円です。

そんな中国です。お嫁さんが理解できないのは
当然かも知れません。

「ウチワぐらい、いいじゃないですか」

「そうはいきません、これぐらいなら
　なんてことをやるから、中国みたいになる
　んですよ」







ＡＬＡ！中国

夫婦仲好６

「何ですか」

「小江がようちゃんに相談したことが
　一度でもありましたか？」

「・・・・・」

「オウチのルールは総て小江ひとりで
　決めているでしょ」

「そんなことありません」

「俺が何時寝るか、いつご飯食べるか
　どんな服を着るか、いつどこへ旅行するか
　外食はどうするか、何を買うか
　等々総て小江が決めています」

「・・・・」

「そう言えば、、もう秋なのに、まだ夏服
　しか着させてもらえません。寒くてしょうが
　ないです。何とかして下さい。
　秋服を希望します」

「我慢するヨ」

「コタツを出したいんですけど」

「まだ早いです」









ＡＬＡ！中国