食べ止める２

「食べるじゃないヨ」

「ええい、解らん。字を書け、字を」

「こうだヨ」

『食べ止める』


ははあ・・。

食い止めるか。

「どうして食べて止めるんです？」

「う～ん、どうしてだろう」

「よ～ちゃんは日本人なのに知らない
　のですか？」

「うう・・・う」

「頭悪いんですね」

「ムカッ！！」

「日本人、みんな頭ハオ（頭がよい）だと思ってマシタ」

あ、そういうこと言う？

俺だけ頭が悪いのかよ。

「かみついてでも止める、てことですガチ！ガチ！」

調べてみると、諸説あるようで

「食う」はぶつかったものが一部分ではなく、
全面で当たるという意味がある。

それで全面的に止める、という説が
最も納得、て感じでした。







ＡＬＡ！中国

たべとめる１

日本のＴＶを視ていたお嫁さんが私に尋ねます。

ＴＶでは外国のニュースをやっています。

「たべとめる、て何ですか？」

「ハァ？」

「いま、ＴＶでやっていたですヨ」

何だろう？

たまたまですが、私はその場面をを
視ていませんでした。

大食い番組のことかな。

「食べ過ぎないように、途中でストップする
　ってことかしら・・」

「違いますヨ。　中東でケンカしているでしょ。
　ニュースで　たべとめる、て書いてあったヨ」

ますます解らなくなりました。

飽食してメタボになるぐらいなら
その分を援助に回せてことかしら？

『アフリカの分まで食ってジョギングし』

という川柳を思い出します。






ＡＬＡ！中国

日本語の発音

お嫁さんは、日本に来てだいぶに
なりましたが、それでも苦手な日本語
があります。

例えば「蜂蜜」がそれです。

面白いので暇つぶしに、からかって
みます。

「オイ、はちみつ　て言ってみな」

「はちみち」

「ハチミツ！」

「はちゅみつ」

「ハチミツ！」

「はちみゅつ」

「ハチミツ・・なの！」

「はちみち」

元に戻ってしまいました。






ＡＬＡ！中国

ライバル４２

「中国人は判るの！」

「なんで中国人だと判るんだよ？」

本当にそれが降格の理由なのかなんて
判りませんが、お嫁さんの機嫌が良くなった
のは確かです。

お嫁さんは高らかに勝利宣言です。

「ワタシの完全的勝利です」

「ア、ソウ、よかったね」

モノの本によりますと、女性に
対しては、なにより同調してやる
ことが大切だそうです。

「仕事が暇なときはお休みです」

この会社は時々ですが、こういう
ことをやります。

時給ですから、休ませたり
早めに帰らせたりすれば、それだけ
人件費が浮く計算です。

というわけで、王さんの休みも多く
なったそうです。

他人の不幸を喜ぶのは、どんな
モノかとは思いますが・・。

なにはともあれ、これで当分の間は
お嫁さんの心は穏やかでしょう。








ＡＬＡ！中国

ライバル４１

しかし、王さんも中国人です。

上司の指示に温和しく従う、なんて
ことはありません。

これは中国人女性に共通の性質らしく
お嫁さんもそういう性格です。

注意すると、あえてそれをやったり
倍返ししたりします。

なにやら中国外交を観ているような
感じになります。

そういう訳で、王さんも意地になって
５分前トイレを慣行し続けました。

それが、遂に専務の逆鱗に触れ、
残業を認めない、ということになって
しまったのです。

そのお陰で、残業勝負をしていた、お嫁さん
よりも速く帰らされるようになりました。

「なんでそんなことまで判るの？」

「中国人だから」

「・・・？」





ＡＬＡ！中国