中国人のお嫁さんをもらいたくなる?ブログ

中国人女性との日常を日記にしたものです。
強い。何しろ強い。世界最強という説も納得。

日中友好貧乏試合 その3 史上最大のカルチャーショック

2006-09-07 17:04:42 | Weblog
 え~と、節約の話でしたっけ。
汚い話ですが、ワタシがトイレに行くと、彼女の機嫌が悪くなります。
理由は「もったいない」からです。
水、とか紙とか、食べたものがです。
食事の直後なら激怒します。
「さっき、行ったでしょ。もうダメですよ」
「トイレぐらい、自由に行かせろよ」
「わがまま言わないように」
「トイレ行くのがわがままなんかよ?」
「贅沢は許しません。大きいトイレは一日一回だけです」

蛍光灯もフリッカーしている間は絶対に捨てようとはしません。
まだ頑張って懸命に灯こうとしているのに、捨てるのは忍びないのですって。

 ベランダに数十個の石鹸が、等間隔で、規則正しく並べられています。
風雨にさらされた四角い石鹸の表面はひび割れて、白く変色しています。
これは・・何なのでしょうか。
いくら考えても判らないので、実行犯人であるお嫁さんに聞くことにしました。
ワタシがこんなに遠慮しているのは、くだらないことを聞くと、こんなことも解らないのか、無知だな、という顔をされるからです。
今回も予想通り、そんな常識的なことも知らないのか、という顔つきで教えてくれました。
「こうすれば、石鹸のピョウメン(表面)が固くなって長持ちするでしょうに!」
「へッ!? ハッ!? エッ!? なにー!?」
ワタシの眼は点になりました。
脳のおみそはぐちゃぐちゃです。
「な、なに? え?」
な、何の為に固くするんだ?
いや、それは長持ちさせる為だ、と説明しているではないですか。
「じょ、冗談だろう! 固くする・・・・?」
でも、何の為に長持ちさせるんだ?
完全的にパニックです。
これほどのカルチャーショックは生まれて初めてです。

「それに、この石鹸は安くて、でかいのヨ」
「そうかいな。もう何が起きても怖くない」

 その時はそれで終わったのですが、数年後、この石鹸の包装紙を見る機会がありました。
それをみて驚きました。
「おい、これは洗濯石鹸じゃないかよ」
彼女はキョトンとしています。
ワタシは早速ワタシの母親に問い合わせました。
その結果は
「洗濯石鹸はきついから、人間の肌に使用するのは控えた方がよい」
とのことでした。
それで
「これは洗濯専門の石鹸だよ。強いから肌に悪いよ」
と教えてやりましたが
「いいのよ。中国のより弱いヨ」
確かに、永年使い続けてきましたが、肌が荒れるなどの副作用は出ていません。
それに、中国のよりも弱い、というのは妙な説得力があります。
「安いんだから、ま、いいか」
ところが、この石鹸には重大な難点がありました。
それは、化粧石鹸なら古く小さくなった小片を、大きく新しいのに貼り付けて、無駄なく使い切ることができます。
しかし、この石鹸は、石みたいに固くなっているので、いくら力を使ってもくっつかないのです。
かといって、ドケチの彼女がこれを捨てる訳がありません。
どうするのか、と興味をもって見ていますと、小さくなった石鹸を集め、水を張ったバケツに一夜漬けて、柔らかくしてから、丸めてダンゴにしました。
その大きさたるや、子どもの頭ほどもあり、どういう訳か、ワタシ専用の石鹸になりました。
おかげで、ワタシは、両手で石鹸を使う、という貴重な体験をすることができました。

シャワーも火を小さくして使用するよう指示されます。
「寒いぞ」
「寒くない」
「お前が寒くなくても、俺は寒いの。お前は中国で鍛えられているだろうが、日本人の俺の身体はお上品で弱いの」
「日本製、どこ偉いヨ?」
結局、ふるえながらシャワーを浴びることになりました。
夏はともかく、冬は本当に辛いです。
ちなみに、我が家は専らシャワーのみを使用しています。
彼女の言わせると、
日本のお風呂はたいそう気持ちが良い。
しかし、お水とガスを大量に使用するので
「結構じゃない」
そうです。
その結果、ガス代は、月¥千円 程度で、水道料金は最低使用量の半分以下です。

 本やら新聞やらは、上海の母親から送られてくるから、娯楽費はほとんど使わない。
最近はネットを始めたので、読書はネットで済ましています。
中国のサイトには小説やら、雑誌の内容がぎょうさん紹介されています。
著作権法なんかはどうなっているのでしょうか。
 ティッシュや、駅なんかでもらったポケットティッシュを箱に入れて使用します。
そのティッシュも乾かして何度も使用します。
衣服は何十年も前に購入したきりです。
だから、外から見えないワタシの下着は穴だらけ。
ズボンや靴下もつぎはぎだらけです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日中友好貧乏試合 その2

2006-09-07 16:50:10 | Weblog
 食い物はほとんど見切り品。
見切り品というのは、ご存じのように、売れ残り品です。
野菜、果物、肉、魚、漬け物のほとんどが見切り品です。
見切り品の値段は、30%引き、場合によっては半額以下になります。
新品は・・お米、と卵ぐらいですか。
「日本、タマゴ 安いね。中国は」
ここで息を吸い込みます。
「高いぞ~!」

そういう訳で、我が家ではタマゴ料理が非常に多くなります。
朝、ワタシはお粥、中国式のお粥ですが、お粥に生卵をかけていただきます。
中国人は生卵は食べられません。
ザマミロです。
だから、彼女は卵焼き。
味付けは塩です。
 お昼は、しょう油タマゴ、というやつです。
ゆで卵をお茶の葉を入れたしょう油でぐつぐつ煮たものです。
夜はニラと卵をとじたもの。
あとは、蒸し?タマゴ。
こんなにタマゴばかりで大丈夫かしら。

 そしてお米は外国米。
日本米が高くて、閉口していたところに。
まだ覚えている方も多いでしょう。
あの米ショック。
彼女は喜々としてタイ米を買いあさりました。
タイ米がほとんどタダ当然になったころ、彼女はどこかのお米屋さんと話をつけ、お店のタイ米を買い占めてしまいました。
そして20キロづつかついで家にもって帰ります。
一日何回も運びます。
「おい、力仕事は男がやるから。よ~ちゃんの休日まで待ちなさい」
というワタシの言を百%無視し、ついに420キロのタイ米が1DKの台所に山積みされました。
ワタシは口をあんぐりです。
「すごいなあ~!」
彼女は、両手を腰に仁王立ちになる、という得意のポーズで胸を反らし、自慢します。
「中国人、スゴイでしょ」
あの安いタイ米も、今では手に入れるのが難しくなりました。
残念なことをしました。

 お弁当は彼女が造ってくれます。
しかし、彼女、なにしろお弁当など、日本に来て、初めて眼にした、といいます。
 彼女に言わせると、
つい最近まで、中国にはお弁当なるものは無かったらしいのです。
一般に、中国人は暖かいものでないと食物とは認めない傾向があるようです。
そのために、お弁当が発達しなかったのでしょう。
だから、日本人の奥さんが造るお弁当とはだいぶ異なります。
 プラスチックの箱に、ご飯と昨日のおかずの残りを入れるだけです。
時々、しょう油タマゴが、皮、いや殻ごと一個つきます。
キレイにカットするなんてことはやりません。
「なんで殻がついているんですか?」
「皮をむくのがメンドだから」

彼女が忙しいときは、食パンをそのまま持たされます。
そのままです。
バターやジャムなどはついていません。
即席ラーメン(カップ麺ではない)を袋ごと渡されたこともありました。
「会社にお湯があるでしょ」
 ご飯と缶詰、というときもありました。
 どういう訳か、缶詰、それも1個だけをハンカチで包むのです。
 ・・・
本当にどういう訳なんだろう?
何か意味があるのかな。
ご飯はご飯で、プラスチックのケースに入れて、これもハンカチで包みます。
「何ですかこれは?」
「鉄のものだよ。文句あるか?」
「文句はないけど、缶切りが欲しいんですが」
子どもがこんなお弁当を学校に持っていったら、いじめられるのではないでしょうか。

飲み物は使い古しのプラスチックケースに湯冷ましを入れるだけです。
缶ジュースのたぐいは一切購入しません。

おかずは一品で、ご飯は盛りきり。つまり一杯だけ。
一日30品目など全く気にしません。
「美味しかったね」
ご飯を頬ばりながら、ほっぺにご飯粒をつけ、嬉しそうに口を開きます。
彼女はどういう訳なのか、食事をするとかならず頬にご飯粒をつけてしまいます。
中国語には現在形とか過去形がないためなのか、食べながらも「美味しかった」と言います。
 おかず、見てくれははなはだ芳しくないのです。
が、味は不味くはないです。
 特に、ワタシは独身時代が長かったため、自分で食事を造っていたのですが、これがとてもじゃないけど食えたものじゃない。
でも食べていたけどね。
だから文句は言えません。
文句は言えないというよりも、ワタシの造る料理よりも、ず~と美味しいので、文句をいう気が起こりません。
「日本人の男、何で自分で造らないの?」
男女平等が日本よりも徹底している中国では、男も料理を造るのです。
事実、彼女の弟をはじめ、親戚の男どもは、みな料理が上手だそうです。
レストランを開いた人もいます。
「料理ができないとケンカの時にお得じゃないでしょうに」
ケンカをすると、彼女は料理を造らない、といってワタシをいじめるのです。
「男は偉いの。だから料理なんてくだらないことは女がやるの」
「何で男が偉いの! 男女ピョートウでしょうが!」

 先日でしたか。日本人の男と結婚をした中国人女性の談話が紹介されていました。
それによると
『日本人の男は女性に対する責任感がものすごくある。男気があって大変良い。中国の男は女みたいで責任感が全く感じられない』

「日本では男はご主人様なのだ。男の家族に対する責任感はご主人様とセットになっているんだ」
 中国では、家計に対しては女性も男と同じ責任を課せられます。
だから女性が失業すると夫を初めとする家族や親戚知人が、よってたかってその女性を責め、いじめたりします。
そのためなのか、日本や欧米の自殺率、男が70~80%を占めているのに対し、中国では女性の自殺率が50%を超えるのです。
これは珍しい現象です。
「なに、ご主人様? よ~ちゃんがご主人様なら私は奴隷ですか?」
ご主人様の対称語は奴隷だっけ?
奴隷の対称語は女王様じゃなかった?

彼女がワタシをご主人様、と呼ぶのはゴミを出させるときだけです。
「あんた、ご主人様だろう。ゴミ出してきて」
「なんでよ~ちゃんが?」
「だってご主人様でしょ」
「??」

彼女は長い間、ワタシのことを虫だと思っていたふしがあります。
メシを自分で造らないで、食べるだけだからでしょうか。
ついこの間も・・
「あんた虫だろう?」
「?? どういう意味?」
「だっていつもセタイムシだ、と言っているじゃないか」
「?・・・・? 世帯主だ。世帯虫じゃない!」

 彼女が抗議するときは、頬を膨らまし、例によって、胸を思い切り反らし、左手を腰に当てて仁王立ちになります。
グッ!とアゴを引き、人差し指をワタシに突きつけ、高らかに宣言します。
「それはホ~ケンテキです!」
彼女は、日本の女性は封建的な男のために毎日泣いている、と中国では教え込まれて来たそうです。
来日して、女性の社会進出が盛んな様をみて、びっくりしていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする