終活だヨ その５

終活に伴う老人ホーム探しですが
義母さんの老人ホーム選びで上海に出かけ、ホームを
探しまくったことが思い起こされます。
あのときの経験が役に立ちます。

まさに、情けは人のためならず、です。

おうちの近所にも、数カ所のホームがありますので
それも見学します。

その結果、ワタシなりに、ホーム選びのポイント
というのが判ったような気がします。

具体的な点を挙げてみます。
１，職員の品質
２，清掃が行き届いているか、清潔か
３，入居者の笑顔が多いか。
４，財務状況。倒産されたらたまりません。
５，設備の豪華さは、あまり意味がない。

ワタシが、こんなに真面目に探しているのに、
どういうわけかホーム嫌いのお嫁さんが、生意気な口をききます。

「老人ホームなんかブヨウ（不要）です」
「寝たきりになったらどうするよ？」

「人は、いつかは死ぬのです。そのままチンソンして死ねば好いのです」
お嫁さんにしては、難しいことを・・・。
ネットか何かで仕入れた知識のようです。

ちなみに、チンソンとはぶらぶら散歩、というような意味で
日本語だと「逍遥」という感じになるのかなあ、と考えたり
します。

ワタシは、聖人君子など存在しないと考えています。
まして、ワタシ達夫婦が、そんな境地に達するなど、無理だと
思っています。

何を悟ったようなことを。
頭でいくら判っても、感情の底までストンと落ちなければ
本当に解ったことにはならないのだ。

そう考え、勇気を出して反論します。

「武士を知っているだろう。
中国人でも知っている武士道の武士だ。
その武士の娘はね、いつでも死ねる覚悟を示すために
小さな日本刀を携帯していたんだ」

「・・・・・」

「いずれ死ぬ云々など、そう簡単に出来るものではないのだ」
「でも、そうした心境に少しでも近づけば良いでしょ」
「そうだね。では今現在の、あんたの覚悟を見せてもらおうか」

　と、机の引き出しから、あるモノをとりだします。





ＡＬＡ！中国

終活だヨ その４

ワンコを利用して、お嫁さんの悪口です。

『お母さんはニューレン（女性）だから、あまり
先のことは考えられないんだヨ。
身体が不自由になってから、探すのでは
遅いんだけどね、ニューレンだから頭も悪いし､性格も悪いから
そういうことには考えが回らないんだよ』

男尊女卑丸出しですがこんな調子で、わんこ達に話しかけます。

わんこ達は、きょとんとしています。
お嫁さんは、そんなワタシ達をチラと見るだけで
文句を言いません。

以前は、ワンちゃんを利用して悪口を言うな、と
怒っていたのですが。

どういう精神構造をしているんだろう、と
不思議に思います。

それはとにかく、悪口を言うチャンスである
のは間違いありません。

普段言えないありったけの悪口を言ってやろうかしら。
・・・・・。
いや、調子に乗るのはマズイ、と自制します。

ウォルター・ミシェルという米国の学者も、人生においては
IQより、自制心の方がはるかに大事だ、と指摘しています。

それにしても、老人ホーム探し、どうして協力しないのかしら。

お嫁さんは健康には自信があるので、老人ホームには興味が湧かない
のかしら。

なにしろ、健康診断オールＡの、健康優良児ですから。
いや、以前は中国のホームに入る、なんて
騒いでいましたから、そうでもないのかも。

何しろ、５分毎に気が変る女性です。
女心が判らない、というのは、女性の言動に
一貫性や法則性が無いからだと思います。

もしかしたら、女性はホームを嫌いな人が多いのかしら。
そういえば、ワタシのお袋も､ホームには
消極的でした。

ワタシが知る限りでは、知人の奥さんもほぼ全員が消極的です。

やはり、こういう大きなモノは男の仕事ですわ。
男が責任を持って準備すべきだ。

男尊女卑のワタシは、つくづくそう考えます。






ＡＬＡ！中国

終活だヨ その３

金融資産の就活が終わったので
次の就活は老後の住まいの準備です。

老後になって身体が不自由になったら
どうしましょう。

子供がいればなんとかなるんでしょうが
お家にはワンコしかいません。

そういえば、犬の老人ホーム、というのも
あるんですね。

これは人間に比べると、桁違いに安いです。


それはとにかく、子無しのワタシ達夫婦は
自力でなんとかする必要があります。

そんな訳で、最悪の事態になったことを考え、
老人ホームを検討することになります。

思えば、ワタシの父は３０歳ぐらいから
老人ホームの資料を取り寄せなどして検討していました。

どうもね。

つくづく考えるに、どうやらワタシは
親父の跡をたどっているような感じがします。

まさに、子は親の背中を見て育つ、です。

あちこち、めぼしいホームから資料を取り寄せます。

色々ありますね。
一戸建て形式のホームなんてあります。

はてさて
どういう基準で選んだものか。


まずは、都会か田舎かです。

都会は便利ですが、景色が悪いし、価格が高いし。
田舎は、景観を楽しめますし、安いけど不便そうだし
なにより刺激が無さそうで、飽きるんじゃなかろうか。

ワタシがこんなに悩んでいるのに、お嫁さんは
ノンキなもので、老後なんて何処吹く風よ、春の月、と無関心です。

ワタシが強引に話を持って行こうとすると機嫌が悪くなります。

そこで一計を案じました。

ワンちゃんに話しかけるのです。

お嫁さんは、どういう訳か、同じ悪口でも
ワンちゃんに話しかける
体を装うと、あまり怒らないのです。





ＡＬＡ！中国

終活だヨ その２

病気やら色々あって
終活をすることにしましたが、さて何から
手をつけたものか。


色々ありますが、やはり、金融資産ですかね。
これが一番大事だし、とっつきやすいです。

それで、小銭の整理をすることにしました。
買い物のおつりでもらったお金です。

ワタシはカードは持っていません。
カードだと、無駄遣いが２３％も増えるそうです。

だから現金払いになりますが、これだと小銭が貯まります。

ワタシは小銭を大きな瓶に入れたままにしています。
そんで、使うのは紙幣だけ。

それを目にしたお嫁さんが、皮肉を言います。
『ヨ～チャン、お金持ちだね』

千円札を使うのが、どうしてお金持ちになるのか
良く判らないのですが、
とにかく、小銭を整理することにしました。

釣り銭は、大きなガラス瓶に入れてあります。

大きなガラス瓶には１円玉～５００円玉まで、ぎっしりです。

これを取り出して、まずは資産がいくらになるか現状把握します。
５００円玉が、数万円分あります。
１００円玉が、数千円分・・・
５０円玉が・・・・。
・・・・・
結局、全部で７～８万ぐらいですね。

儲かった気分になるのが不思議です。

こうして見ると、５０円玉が一番必要性に乏しいようです。
はっきり言って邪魔。
次は５円玉が邪魔です。

それで、買い物時、５０円玉と５円玉を中心に
小さなお金をポケットに入れ、計画的に消費する
ようにしました。

そうした操作がやりやすいように、硬貨事に区分した
箱を製作して、ワタシの金融資産を納めることにしました。

写真がそれです。

数が少ないのは、お嫁さんにとられてしまったからです

日付が２００７年になっているのは
カメラの日付を調整していないからです。


これで金融資産の終活は終わりました。



ＡＬＡ！中国