中国人のお嫁さんをもらいたくなる?ブログ

中国人女性との日常を日記にしたものです。
強い。何しろ強い。世界最強という説も納得。

わんちゃんがやってきた その121

2020-12-27 04:09:03 | Weblog
覚睡・・・・・。

白い天井に蛍光灯。
どうやらここは病院のベッドの上らしい
と気が付きました。

壁に掛った時計に目をやります。
担ぎ込まれたのが早朝で、今は翌日の朝なんだろう
と見当をつけます。

残念なことにどうやら転生はしなかった
みたいです。
転生してスライムになったら
どうしましょう。

眼鏡が無いのに気が付きました。
そういえば、眼鏡はマンションに置いてきた
記憶があります。

口が開けっぱなしで閉まりません。
太くて長いプラスチックの棒が
口いっぱいに詰め込まれているようです。

オイオイ。
こんなもの食えないぞ。
しゃべれないし。
フガフガ。

両手は黄色のごついマジックテープで
ベッドに固定されています。

下半身がどうなっているのか判りません。
動きません。
まだ麻酔がキレていないのでしょう。

頸と鼻穴、それに両腕と沢山の
チューブが身体に突き刺さっています。

口が開けっぱなしなので
やたら喉が渇くし、トイレにも行きたくなりました。

もぞもぞしていると、看護婦(看護師?)さんが
気付いてくれました。

「どうしました。トイレですか」
顎を引いて、懸命にそうです、と訴えます。
「おトイレは膀胱から直接採集していますから
 大丈夫ですよ」
なるほど。

そういえば、自慢のデカチンの先っぽに
何か刺さっている感触がします。

違和感が無いので気付きませんでした。

ゲンキンなもので、そうと判ると
尿意も無くなります。







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わんちゃんがやってきた その120

2020-12-20 04:28:43 | Weblog
遠くに黒くて四角い窓らしきモノが
見えます。
こんなの。
 

な、なんだ?
少しうろたえます。

あの世の入り口かよ。
もしかしたら異世界への窓口か、と
マジで心配になります。

ワタシは死ぬのだろうか・・・。

相変わらず、眼は固く閉じられたママです。

それとも転生するのかしら。
転生アニメはどういう訳か、ヨーロッパ中世
のような風俗で、必ず魔法が出てきます。

平凡な人物なのに、転生すると、努力もしないのに
魔法の名人になって英雄になる。
こういうストーリーが多いです。
近頃の人は、コツコツの努力が嫌いなのかしら。


それにしても、あの■は何だったんだろう。
自然的なモノなら○になるのが普通ではないか。
■では人工的に過ぎるように思えます。

後になってから色々考えましたが
結局正体不明のままです。


それはとにかく。
■を目にして、さすがに死を覚悟しました。

死ぬ、ってこんなモノか。
どうってことないな。怖くもなんとも無い。
やたら度胸が出てくる。

思えば空手の試合でもそうでした。
試合前はやたら緊張しまくりの小心者なのですが、
いざ、試合場に立つや、やたら度胸が出て来ます。

麻酔が効いてきたらしく意識が途絶えます。
ワタシは再び覚睡することが出来るんだろうか・・・

むにゃむにゃ。







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わんちゃんがやってきた その119

2020-12-13 04:08:35 | Weblog
この病院はカテーテル術例日本一
だそうで、こうした手術は得意だということです。

他の病院だったら、死んでいた、と
後日、いささか自慢げに、手術を担当した
医者から聞かされました。

救急隊員と病院が電話で話す声が途切れ途切れに
聞こえます。
症状を説明しているみたいです。

お嫁さんの話によると、車内には
あちこちの病院の特徴が書かれた紙が
貼ってあったとのこと。

なるほど。
病気とのケンカは既に始まっているんですな。

病院に担ぎ込まれ、CTを通されたのは覚えている。

※ CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で
エックス線を用いて輪切りの画像を撮影するモノです。

あまりの痛さに、チクチョウーと叫んだのを
覚えている。
あらはしたない。

衣服を脱がされる。
看護婦かな。

「この人、運動しているね」
「奥さんの話によると、毎日散歩しているんだって」

散歩でこんなごつい身体になるかよ。
と、痛いながら、腹の中で毒づきます。

やがて右内股に冷たいモノが滑り込む感触。

痛みはありません。
既に麻酔が効いているみたいです。

メスだな。
メスはステンレスだろう。
鋼種は何だろう、と考えます。
ワタシは以前、鉄鋼会社に勤めていたことが
あります。
鋼種の名前がいくつか浮かびます。

日本刀で斬られるときはどうなんだろう。
冷たいのかしら、熱いのかしら。
なんてことを考えていると、
遠くに何か、異様なモノが見えてきました。

眼は固く閉じられているのに、ハッキリと
見えます。

な、なんだ!?







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わんちゃんがやってきた その118

2020-12-06 04:52:04 | Weblog
救急車ですが、この辺り、前後の脈絡が
ハッキリしません。
覚えていないのです。
間違っているかも知れません。

お嫁さんが乗り込んだのか、即発車です。
サイレンがけたたましく鳴き騒ぎます。

人間とは、まことに勝手なモノで。
いつもはやかましく、苦々しく思っていたのですが、
この日はこの上も無く頼もしく
感じます。

それにしても、お嫁さん、自宅に
鍵をかけたのかしら、と少し心配します。

何しろ名にし負うおっちょこちょいの女性ですから。
隊員とお嫁さんの会話が耳を打ちます。

「ご主人、年齢は? 」
「○○歳」

ま、間違っている。
亭主の年齢ぐらい覚えておけ。

「外国の方?」
「ハイ、そうです」

隊員がワタシの耳元で大声を出す。

「ご主人も外国の方ですか?」
「い、いや、俺は日本人・・・」
「お名前は?」
意識を保たせる為だな、と思いながら
答えます。
「○×△□」

手にした財布やカード入れが誰かに奪われる
感覚。
健康保険証を確認しているらしい。

隊員達が相談している。

「何処に運ぶんだ?」
「△△病院でよいだろう」

と、いうことで電話で病院と話している様子。

これが正解でした。







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