彼女が内職先を捜し初めて、一ヶ月も経ったころでした。
ほとんど諦めて、会社捜しに切り替えようとしていたときでした。
ワタシの休日の日でした。
お昼に、一品料理を二人で、台所で立ったままいただいていた時のことです。
立ったまま食事を採るのは、座るとノンキになるからだそうです。
時間がかかる、ということらしいのですが、味も素っ気もありません。
電話が鳴りました。
止める暇もなく、彼女が電話に飛びつきました。
おかしな話です。
彼女は、普段は、怖いから、という理由で、電話には出ないのです。
彼女なりに、何か感ずるところがあったのでしょうか。
相変わらずの舌足らず。
「ハイ・・・・うん、うん」
「うん、うん、ダメだよ。ハイと言いなさい」
「お~、そうか、そうか」
「こら、そんなに偉そうにするんじゃない」
はらはらどきどきしているワタシを尻目に、ふんふん、と話を続けていた彼女の顔がパッと輝きました。
もしかしたら・・・。
電話を切ったニコニコモードの彼女が振り向くや、ピョンと跳び上がりました。
「よ~ちゃん! 契約、採れたヨ!」
「えっ!? まさか!」
「ほんとだヨ。北千住のスーパーに入っているお店だヨ。契約するからハンコ持って、来て下い、って」
「お~、良かったね」
ワタシの顔もほころびます。
さっそく、一張羅に着替えて、意気揚々と駅に向かいます。
そんな彼女の背を見送りながら、ワタシの胸は不安で一杯でした。
なんで、あいつはあんなに自信たっぷりでいられるんだろう・・?
某新聞の記事によると、中国人はプラス思考が強いとのことです。
失敗したときのことなど考えないそうです。
反対に、ワタシは失敗したときのことをすぐに考えてしまいます。
大丈夫だろうか。
無事に目的地に着けただろうか。
やっぱり一緒に行ったほうが良かったんじゃないかな・・・。
相手に失礼が無かっただろうか。
ビンボウニンに見えるから、バカにされないかしら。
まさか、お客さんとケンカはしないだろうな・・。
・・・・
ほとんど諦めて、会社捜しに切り替えようとしていたときでした。
ワタシの休日の日でした。
お昼に、一品料理を二人で、台所で立ったままいただいていた時のことです。
立ったまま食事を採るのは、座るとノンキになるからだそうです。
時間がかかる、ということらしいのですが、味も素っ気もありません。
電話が鳴りました。
止める暇もなく、彼女が電話に飛びつきました。
おかしな話です。
彼女は、普段は、怖いから、という理由で、電話には出ないのです。
彼女なりに、何か感ずるところがあったのでしょうか。
相変わらずの舌足らず。
「ハイ・・・・うん、うん」
「うん、うん、ダメだよ。ハイと言いなさい」
「お~、そうか、そうか」
「こら、そんなに偉そうにするんじゃない」
はらはらどきどきしているワタシを尻目に、ふんふん、と話を続けていた彼女の顔がパッと輝きました。
もしかしたら・・・。
電話を切ったニコニコモードの彼女が振り向くや、ピョンと跳び上がりました。
「よ~ちゃん! 契約、採れたヨ!」
「えっ!? まさか!」
「ほんとだヨ。北千住のスーパーに入っているお店だヨ。契約するからハンコ持って、来て下い、って」
「お~、良かったね」
ワタシの顔もほころびます。
さっそく、一張羅に着替えて、意気揚々と駅に向かいます。
そんな彼女の背を見送りながら、ワタシの胸は不安で一杯でした。
なんで、あいつはあんなに自信たっぷりでいられるんだろう・・?
某新聞の記事によると、中国人はプラス思考が強いとのことです。
失敗したときのことなど考えないそうです。
反対に、ワタシは失敗したときのことをすぐに考えてしまいます。
大丈夫だろうか。
無事に目的地に着けただろうか。
やっぱり一緒に行ったほうが良かったんじゃないかな・・・。
相手に失礼が無かっただろうか。
ビンボウニンに見えるから、バカにされないかしら。
まさか、お客さんとケンカはしないだろうな・・。
・・・・