中国人のお嫁さんをもらいたくなる?ブログ

中国人女性との日常を日記にしたものです。
強い。何しろ強い。世界最強という説も納得。

たこたこ その8

2006-10-30 20:12:50 | Weblog
 ダメと思っても挑戦するものですな・・・・・・。

 そう思ったのもつかの間でした。
 彼女は、仁王立ちになり、両手を腰にあて、胸を反らしました。
 イナバウアーみたいな格好です。
「いらっしゃい!」

 スーパーじゃあるまいし。
 何がいらっしゃいだ。
 三つ指つかせるのはさすがに無理なようです。
「違うの。いってらっしゃいませ、だよ」
「どういたしまして」
 ワタシもようやく彼女のたくらみに気が付きました。
「おまえ、ようちゃんをおちょくっているな?」
「こちらこそ」
 全然やる気がありません。
「当然です。男女ピョウトウ(平等)です」

 事ある毎に日本の習慣を覚えさせる必要があります。
 日本の挨拶は、お辞儀をするんだ、と手本を見せてやると、
どこでも、誰にでもそれをやるようになりました。
 スーパーの店員さんにも、それはそれは丁寧な挨拶をします。
 それをみた、店員さんは笑っていました。

 次のような誤解もありました。

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たこたこ その7

2006-10-28 19:41:57 | Weblog
 さて、そうやって、静かな眠りにつける、と思ったのもつかの間。
うとうとしているワタシの頭を彼女がつつきます。
「何だよ~?」
眠い眼をこすりながら抗議します。
「あんた、よ~ちゃんだろう?」
「何、言ってんだよ。おれはず~とようちゃんだよ」
「そうか、あんたよ~ちゃんじゃないのか」
「頼むよ。寝かせてくれよ」
「そ~か、やっぱりよ~ちゃんか」
 寝ぼけているのか、どうなのか。
 彼女のこの行動はいまだに謎のままです。
 ワタシをいじめているだけなのでしょうか。
 それとも日本語の練習をしているのかしら。

 このようにして、騒々しい我が家の夜が更けて行きます。

 朝になりました。
彼女は、朝には弱いのです。
 ワタシが出勤の為にでかけるときになっても、彼女は布団の中で寝息を立てています。

 彼女は、実に良く寝ます。
夜は、9時ないし10時には床につきます。
 朝は10時ごろに起きますから、少なくとも12時間は寝ていることになります。
「寝過ぎじゃないの?」
「そんなことないですヨ。これが小江の元気の原因です」
 お前は元気が良すぎる。
これ以上元気になる必要はない。
 元気がなくなる薬が欲しいぐらいです。
 
 とにかく、彼女はよく寝ます。
 それでも、たまにですが、ワタシと同時に起床するときもあります。
 シメタ。
 彼女に、日本の習慣をたたき込むチャンスです。

「おい、ご主人様が出かけるときには、お嫁さんは三つ指ついて、『いってらっしゃいませ』と言うんだよ」
「三つ指、って何ですか?」
 しょうがないので、ワタシが見本をみせてやりました。
 正座して、三つ指をついて、お辞儀をします。
「な?こうやるんだ。やってみな」
「よ~ちゃんのお母さんもやっていますか?」
「もちろんだ。日本の女は皆やっている」
「じゃあ、やってみるか」
 お!? 
 まさかと思ったが、やってみるもんですね。
 
 果たして成功するのでしょうか。
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たこたこ その6

2006-10-25 18:53:04 | Weblog
「あれ、何ヨ? 怖いヨ~」
「おイモを売りにきているんだよ」

彼女が怖がった、夜の声、というのは
「い~しやきいも、いも ♪」
というおじさんの声でした。
「いもか?」
「そうだよ。怖くないよ。よ~ちゃんがついているよ」
「美味しいの?」

 さて、私たちは、寝る前に、必ずタコタコします。
タコタコ、というのは抱っこのことです。
なぜ「抱っこ」がタコタコになったのか、というと。
 彼女は、日本語の、小さい「っ」と「濁音」の発音が苦手です。
だから、抱っこがタコ、になります。
イカの脚であるゲソも、ケソ、になります。
 そして、中国語では同じ言葉を繰り返すことがあります。
例えば、パンダの名前に「ランラン」「カンカン」があるようにです。
それで、抱っこ→タコタコ になる訳です。

 しかし、タコタコ、といっても、彼女がワタシの腕を枕にして、二人で少し寝物語をし、
ちょっとまどろむだけです。
 別に二人で約束した訳ではありません。
自然発生的にそうなったのですが、
これが実に気持ちが良い。
ワタシの腕を枕に、寝息を立てている彼女をみると、
心がとても平和になります。
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たこたこ その5

2006-10-22 10:52:47 | Weblog
「おい! 窓があいているよ!」
ワタシは慌てて窓を閉めます。
すると彼女、ガバッ!と身体を起こすや、
「空気ない! 空気ない!」
と大騒ぎして、せっかくしめた窓を開けてしまいました。
「空気あるよ。大丈夫だよ」
となだめても承知しません。
 上海のアパートは建て付けが悪く、すきま風が、フーフー、吹き込んでいました。
アパートの大部屋の中は、小さなオイルストーブが一つきりでした。
吐く息が部屋の中でも真っ白になります。
皆、コート姿のままで、食事を採っていました。
 こんな環境で育った彼女です。
日本の密閉式の窓では息が詰まるのでしょう。

と、解釈していたのですが、そうではありませんでした。
締め切っていると、空気が濁って、健康に悪いからだそうです。

さて、床に入った彼女が、顔をしかめます。
「よ~ちゃん、怖いヨ」
と、ワタシの布団に潜り込んで来ます。
 あれ、こいつ。
もしかしたら、アレ、が欲しいのかな。
というのは、彼女、アレが欲しいときは、真夏でも、寒いとか何とか理由をつけて、ワタシの布団に潜り込んで来るからです。
しかし、怖い、というのは初めてです。
「何のこと? あんたに怖いものがあるんか?」
「あれだヨ。聞こえるでしょ?」
「何ですか?」
「ほら、気持ち悪い声が聞こえるでしょ」
「うん?」
「外で、ウ~、ウ~、言うんだヨ」
なるほど。
耳を澄ますと聞こえるではないですか。
地の底をはうような、不気味な声が、夜の街を徘徊しているではないですか。
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たこたこ その4

2006-10-19 19:27:16 | Weblog
 本当は、彼女の寝相が悪いからなのです。
 その、寝相。
冬は寒いので、比較的おとなしくしているのですが、夏は大変です。
あっちへ、ゴロゴロしてはテーブルとゴチン。
こっちへゴロゴロしては、ワタシの横腹に蹴りを入れます。
 テーブルとゴチンするときなんぞは、ゴ~ン、という音響が部屋中にコダマしますが
それでも、目を覚ましません。
「さすが、大陸育ちだなあ」

 朝、起きると、彼女が、中央で、手足を目一杯広げた大の字になって、正々堂々と寝ているのにたいし、ワタシは隅で小さく丸まっています。
まるで世界地図みたいです。
それとも日本人から見た、日中の政治状況みたいだ、といい換えますか。
ちなみに、中国人から見ると、日本の方が威張っているように感じてるそうです。

 冬、彼女はとても寒がりです。
かけ布団を被るや、エビのように脚を跳ね上げ、跳ね上げして、ドタンバタンをしばらくやります。
 そうやって、かけ布団の端っこを身体の下敷きにして、海苔巻きみたいに丸まります。
器用なものです。

「寒いヨ~」
部屋の中でも、吐く息が白くなります。
「おかしいな。こんなに寒いわけがないんだが・・」
いくら壁が薄く、隙間だらけの築40年の旧い建物でも、これは寒すぎます。
 おかしい、と思ってベランダのほうに顔を向けると、カーテンが揺れているのが目に入りました。
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