ぱそらぼ (ぱぁと1)

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デジタル絵本

2012年11月08日 | ぱそこん道
何でもデジタル化の世の中です。ある意味では、そうでなければ、時代について行けないのかも知れません。デジタル化することで、更に新しい可能性を模索することができるのかも知れません。

絵本のデジタル化も最近、増えてきたような気がします。デジタル化の一番の利点は「保存性」でしょうか。世の中に送り出された絵本は数知れません。それらを散逸させずに保存・管理するには、デジタル化はうってつけでしょう。絵本として書店に並ぶには、出版社で印刷をしなければなりません。最近ですから、その版組み自体がデジタルで行われているでしょうから、言わばそれ以上に手をかけないで済む形でもあったりします。管理者にとっては、これ以上ない形態です。

それを実際に利用する段階になると、デジタルが良いのか、アナログが良いのか、意見の分かれる所でもあります。が、どちらが良いかとすれば、それは間違いなくアナログです。デジタル化は、そこにプラスアルファがあることで、ようやく意味を成して来ます。例えば、2-Dでしかない世界に3-Dの奥行きを与えるとか、絵の世界に音を与えるとか、ストーリーが固定されているものを自由に創作することができるとか…。新しい可能性とは、そういうところから発展していくところにあるのだと思われます。

但し、デジタル化される事で、失うものがある事も、キチンと把握しておかなくてはなりません。幼児は順応性が高く、どちらかと言うとご年配の初心者が苦労されているマウスも何の抵抗も無くスイスイ使いますし、タブレットのタッチパネルも感覚的に使いこなします。むしろ1ページずつめくるといった手の動きの方が、キット彼らは苦手です。絵本は読むだけですが、書くと言う操作も、間違いなくキーの方が簡単です。簡単な道具を使い慣れてしまうと、そうではないものを使えなくなってしまう場合だってあり得ます。何より、紙という素材が持っている優しさが無くなってしまう事も、デジタル化の大きな欠点です。

便利な世の中が失ってきたものを、キチンと自覚して、より良いツールにしなければなりません。



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