ぱそらぼ (ぱぁと1)

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電子化

2016年03月11日 | ぱそこん道
開いた口が塞がらない…とは、このことでしょうか。病死とされていた広島の中3生が、実は自殺していたことが判明しました。自殺したとされる中3生は、中1の時に、万引きをしたとの誤った記録が残っており、これを理由に希望高校の専願受験は無理だと伝えられたと言います。万引き事件当時、この生徒は関与していないことが、職員会議の席で確認されたにも関わらず、誤った記録だけが残っていたのが原因とされています。現在の担任から、専願受験がかなわない理由を、中1の時の万引きだと聞かされた少年は、否定もしなかった…といった風に報じられています。

担任は、体調を崩したとして、保護者説明会・集会などには欠席しているとのことですが、学校・町教委には抗議の電話が鳴りやまない状態と言います。あってはならないことが起こっています。…が、個々人がそれぞれ毒づいた電話をかけたところで、事態の混乱度を象徴するだけの事です。世論は、キチンとした形で作られなければなりません。そんな報道をする必要があるのかどうかわかりませんが、肝心の万引き犯だった生徒は、過ちを一度犯したものの、その後頑張って生活をして来たという温情で、専願受験の学校推薦をもらったと言います。自殺した子どもの親御さんにすれば、いたたまれない話です。

「人間は過ちを犯すもの」で、完璧という事はあり得ない…というのが、世の中の前提です。ですが、世の中には、絶対に(敢えて、「絶対」という言葉を書かせていただきますが)誤ってはならない事というのが存在します。今回の事件は、まさにそれです。世の中は、完璧を求めすぎる事による弊害が強調され、過ちに寛大になっていますが、キットそうする事が更なる過ちを許容することになっているかに見えます。

過ちに寛大であるべき…だという前提が、ありもしない万引きの汚名を着せられた彼にはどうして、働かなかったかも気になるところですが、根底に、情報社会の怖さを見るのは、的外れでしょうか。ありもしない万引きという「虚」が、コンピュータ上に載ったが故に、それが「真実」になってしまったわけです。一旦、情報化されてしまうと、その情報が間違っている…といった疑いが入り込む余地が無くなるのでしょう。元々の入力が、いい加減だったせいで、情報が真実ではなくなり、それが大きな禍根を呼ぶことに繋がる…というのは、例の年金騒動の際に、いやというほど学んだのではないのでしょうか。

「情報」になってしまった時、そこには生徒の「顔」がありません。どんな風に笑う子なのか、どんな風に頑張る子なのか、顔の見えない情報は、いずれ人を亡ぼすことに繋がりかねない…が、現実の事として起こりました。デジタルな世界に、如何にすれば血が通うのかを、真剣に考えるまでは、安易な電子化礼賛を慎むべきかもしれません。

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2 コメント

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パソコンの電源を抜きました (田中 晴野)
2016-03-12 10:15:41
 おはようございます。何時もありがとう。
教えて下さい。
 主人が娘の所で自分のノートパソコンをつなぐのに、パソコンの電源を抜いてしまいました。何も動かないそうです。  アップル社です。
 そんな時は、どうしたら宜しいでしょうか。
 教えて下さい。
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すぐに気づかなくてゴメンナサイ (らぼ)
2016-03-14 18:36:38
ご連絡をいただいて、
慌てて、思いつくことを書き並べてみましたが、
何とか、電源復旧しているとの事。
肝心な時に役に立たなくて申し訳ありません。

実家の片づけから、先ほど戻りました(苦笑)。
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