映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No243「涙そうそう」~伝えたかったありがとうの気持ち~
2006-10-12 / 映画

ぼろぼろ思い切り泣いてもいい。
死んじゃってもう会えない人を思って、
とりかえしのつかない大きな失敗をした自分が悔しく、悲しくて、
今まで我慢していた思いのたけをぶつけて、
人は思い切り泣いたりする。
妻夫木聡、長澤まさみが泣く顔のアップが
切なく、暖かく、優しくて、たまらない。
妻夫木聡は、泣いた顔がよく似合う。
テレビドラマ「ブラックジャックによろしく」では、手術の場から逃げ出してしまい、
一人、病院の隅っこで自分の不甲斐なさに泣く研修医を演じた。
「ジョゼと虎と魚たち」では、恋人ジョゼと別れ、歩いている途中、思わずうずくまって泣き出した。
どれも思い出しただけで、目の奥が熱くなる。
妻夫木聡は、一生懸命が似合う。
自分の店を持つという夢に向かって、元気に明るく、
市場や、居酒屋や、建設現場で働く姿が、実に生き生きしていて
心底うらやましく思った。
とびきり爽やかな笑顔だが、どこかものさびしさも感じさせる。
血のつながらない兄妹の物語。
二人が向き合うシーンがいい。
盆踊りの祭りの裏手で喧嘩する。
長澤まさみがはじめて、自分の思いを兄にぶつける。長回しのカメラが二人の緊迫感を伝える。
監督は、これぞという見せ場では、
長回しで二人を追いかけ、濃密な空気をすくいとる。
最後に流れる「涙そうそう」の歌にすべてが込められている。
人を思う心、守ろうとする心、
あったかくて、やさしい、いたわりの心、感謝する心が
じんわりと込められていて、
涙腺がにじんできた。
長澤が最初に現われるシーン。
フェリーの甲板に立つ彼女の長い手足、すらりとした肢体が輝くようで、
今が旬の女優のオーラが画面いっぱいにひろがる。
満足度 ★★★1/2(星5個で満点)
死んじゃってもう会えない人を思って、
とりかえしのつかない大きな失敗をした自分が悔しく、悲しくて、
今まで我慢していた思いのたけをぶつけて、
人は思い切り泣いたりする。
妻夫木聡、長澤まさみが泣く顔のアップが
切なく、暖かく、優しくて、たまらない。
妻夫木聡は、泣いた顔がよく似合う。
テレビドラマ「ブラックジャックによろしく」では、手術の場から逃げ出してしまい、
一人、病院の隅っこで自分の不甲斐なさに泣く研修医を演じた。
「ジョゼと虎と魚たち」では、恋人ジョゼと別れ、歩いている途中、思わずうずくまって泣き出した。
どれも思い出しただけで、目の奥が熱くなる。
妻夫木聡は、一生懸命が似合う。
自分の店を持つという夢に向かって、元気に明るく、
市場や、居酒屋や、建設現場で働く姿が、実に生き生きしていて
心底うらやましく思った。
とびきり爽やかな笑顔だが、どこかものさびしさも感じさせる。
血のつながらない兄妹の物語。
二人が向き合うシーンがいい。
盆踊りの祭りの裏手で喧嘩する。
長澤まさみがはじめて、自分の思いを兄にぶつける。長回しのカメラが二人の緊迫感を伝える。
監督は、これぞという見せ場では、
長回しで二人を追いかけ、濃密な空気をすくいとる。
最後に流れる「涙そうそう」の歌にすべてが込められている。
人を思う心、守ろうとする心、
あったかくて、やさしい、いたわりの心、感謝する心が
じんわりと込められていて、
涙腺がにじんできた。
長澤が最初に現われるシーン。
フェリーの甲板に立つ彼女の長い手足、すらりとした肢体が輝くようで、
今が旬の女優のオーラが画面いっぱいにひろがる。
満足度 ★★★1/2(星5個で満点)
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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おばあ(平良とみ)がかおる(長澤まさみ)に訥々と語るセリフが心に響きましたね。
やっぱり、人には天命があるんでしょうね。
親子って、ふとした仕草が似るんだなあ、と
思いませんでした?小泉キョンキョンも、
妻夫木も、長澤も、みーんな泣くときに
鼻をつまんでました…。
即時性の強い「メール」ではなく、タイム
ラグが生じる「手紙」をうまく使った映画
でした。
妻夫木はハマリ役。長澤まさみは、同世代の他の女優にはないオーラがありますね。
存在感が圧倒的で、とても魅力のある女優だと思いました。
沖縄オールロケが奏功。映像も綺麗でした。
なんくるないさー(なんとかなるさ)が口癖になりそう…。なんか語感のいい言葉です。
海を眺めながらの、平良とみと長澤まさみのシーンはよく覚えています。
観ているときは、
「平良とみさんが言っているなあ」という感じで、みていました。
でも、映画をみわって、何日もたち、「涙そうそう」のメロディが頭の中で何度かリフレインされる中で、やっぱり、あのシーンにつまっているものの重さが思い返されました。そして、やっと私の中で、平良とみさんのセリフでなく、おばあのセリフとして、ちゃんと響いてきた感じがします。
「カオル。我慢しないで、泣いたっていいのさぁ。
悲しい時は、うんと、うんと泣いたっていいさぁ」
映画と出会うのは難しいと思いました。
でも出会えたらうれしい。
なんくるないさーは、困った時の呪文に
唱えようと思います。