静聴雨読

歴史文化を読み解く

競馬改革試案・4

2014-01-05 18:57:05 | スポーツあれこれ

 

(4)春競馬・夏競馬・秋競馬の改革

競馬にシーズン制を導入するとすれば、以下のような区分けは異論ないだろう。

  冬競馬:1月・2月

  春競馬:3月・4月・5月・6月

   夏競馬:7月・8月

   秋競馬:9月・10月・11月・12月

とくに、秋競馬の改革が必要だろう。

現在は、秋競馬に3歳限定戦(菊花賞・秋華賞などのGⅠレースや3歳未勝利戦など)が組まれているが、これを廃止する。3歳三冠レースはすべて春競馬に組み入れる。4月・さつき賞、5月・ダービー、6月・菊花賞代替レース。4月・桜花賞、5月・オークス、6月・秋華賞代替レース。また、ダート競馬による3歳三冠レースを新設し、春競馬と夏競馬の期間中に、1200m・1600m・2000mのGⅠレースを施行する。

秋競馬は3歳馬と古馬(4歳以上の)との混合戦および2歳戦にする。

とくに2歳戦の拡充に意を用いるべきだ。すでに、日本中央競馬会の発表した2014年のプログラムでは、秋競馬における2歳戦の拡充が謳われている。その背景には、競走馬の育成の飛躍的進歩がある。牧場における育成技術が進み、競走馬として「仕上がる」のが早くなり、それだけ、競走馬としてデビューするのも早くなっている。今では、6月に競走馬としてデビューする2歳馬が多くなっている。この傾向を反映すべく、日本中央競馬会は秋競馬における2歳戦の拡充に踏み切ったわけだ。これは、ヨーロッパにおける競馬番組の組み方を真似たものといわれている。そうであれば、秋競馬に3歳限定戦を残すのが不自然であることがわかろう。(2014/1)