静聴雨読

歴史文化を読み解く

季節の移ろい

2009-07-21 05:26:04 | Weblog
首都圏では7月14日に梅雨が明けた。例年に比べ、一週間から10日ほど早い梅雨明けだ。
それに合わせるかのように、ニイニイゼミの初鳴きを7月14日に、アブラゼミの初鳴きを7月16日に、ミンミンゼミの初鳴きを7月17に観測した。ニイニイゼミの初鳴きは平年並みだが、アブラゼミとミンミンゼミの初鳴きは平年より一週間から10日ほど早いようだ。季節の移ろいが早まっているように感じる。

そういえば、5月26日に、満開になっているアジサイの株を発見したことが思い出される。平年であれば、6月初旬に見られる光景だ。

そればかりではない。近くで定点観測しているチョウセンアサガオが、今年は、やはり5月26日に開花した。例年だと、6月初旬がチョウセンアサガオの最初の開花期なので、平年より10日ばかり早く開花しているようなのだ。このチョウセンアサガオは5月下旬から6月初旬にかけて第一波の50輪が開花し、続いて、6月下旬から7月初旬にかけて第二波の80輪が開花した。明らかに、例年に比べ、開花の時期が早く、開花の勢いも強まっている。

なぜだろうか?

今年は、冬から春にかけて、温かい陽気が続いたので、そのせいではないか? おそらく、そうであろう。

だが、それだけではないものも感じる。それは何かというと、季節の移ろいと暦が合っていないように思えるのだ。つまり、季節の移ろいのスピードが暦のスピードを上回っているのではないか? つまり、1年が365日ではなく、363日ぐらいで回っているのではないか、という思いが離れない。

おそらく、今年の夏の終わるのも早く、秋の訪れも早いという予感がするのだが、どうだろう?
(2009/7)