in my room

静かなパラダイス

華氏451…

2007年08月04日 | Weblog
映画を観出すとドンドン観たくなる。
昔は場末の安い映画館に足げに通っていたけど、
今ではほとんどがDVD。
買ったままで観ていないDVDが増えてきました。
ちょこちょこと学生時代に観た映画を再び観直しています。



フランソワ・トリュフォーの「華氏451」(1966年)。
レイ・ブラッドベリ原作のSFです。
SFといっても大仕掛けな作品ではないのですが、
でもやっぱり室内とか消防署とかモノレールとかね、すごくいい感じなんです。
消防署のキツネのロゴ・マークなどもグラフィック的に良く出来ている。
今観ても「イケるSF!」というのは作り手の実力、腕がいい証ですね!
オール・イギリス・ロケでスタッフの殆どがイギリス人。
英語が話せないフランス人のトリュフォーは苦労したとか?
主演のオスカー・ウェルナーとも確執があったようです。
撮影が後に映画監督となるニコラス・ローグ。
良いんです!映像が素晴らしい!やっぱこの人は「深い赤」。
「赤い影」「ジェラシー」など印象深い映画を撮りましたが、すでに原型はここにある。
音楽はバーナード・ハーマン~ヒッチコック映画で有名です。



ストーリーは端折りますが、この映画、ラストが良いんです。
人が交差するところがね…なんかこう余韻を残すというか…すごく好き。
そしてジュリー・クリスティ~この主演女優が良い。(賛否両論あると思いますが)
僕はこのイギリス人女優がけっこう好きなんです。
ガール・フレンドにこういう人がいればいいのになぁ、
なんて学生時代に思っていましたっけ~ずいぶん昔の話ですけど。