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ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

緊急特別企画・MGユニコーンガンダムver.Kaサンプル品レポート(その8)

2007年12月17日 | 臨時ニュース・その他
 MGユニコーンガンダムのサンプル品レポート、まさかの8回目です。当初の予定では5~6回で終わらせるつもりだったのですが、あまりに内容の濃いキットであるため、やむを得ず延長することになりました(汗)。今回はシールドとバズーカです。


 シールドのパーツ分割はこんな感じです。変形ギミックがあるため、シールドとしてはパーツが多めです。


 ユニコーンモード時はシンプルなシールドですが、デストロイモード時はシールドの下半分がスライドして伸び、収納されていた発光フレーム付きの板がX字型に展開します。X字部分の中心軸の丸いパーツはIフィールド・バリアを発生させそうな雰囲気ですが、実際はどうなんでしょう?(サイズ的に無理?)。


 シールドの腕への取り付けは、可動式のジョイントパーツ(3パーツ構成)を介して行います。可動軸が2本あるため、シールドの向きはかなり自由に変えられます。また、シールド裏には変形用とは別にスライドレールがあり、シールド全体の腕への取り付け高さを変更することができます。


 このシールドジョイントは腕に取り付けるだけでなく、ポジションを変更するとバックパックへの取り付けも可能になります。まさに至れり尽くせりです。


 ハイパーバズーカ(ユニコーンガンダム用のモノもこの名称なんですねぇ)のパーツ群です。写真右側が砲口側です。砲身関係のパーツはスライド金型による筒状成型です。グリップは肩に担いだ状態で持たせやすいように、前方に倒れ込んだ角度にデザインされているようです。


 バズーカの弾倉も着脱可能です。弾倉自体は3パーツ構成とシンプルです。


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 弾倉の装填は、砲の最後部を引き出して弾倉をはめ込むだけですが、単にはめ込むだけでないのがなんとなくうれしいです。

 
 砲身は砲の中央付近で約25ミリ伸縮可能です。フォアグリップも可動します。


 ガンダムタイプMS用のモノとしてはかなり長大なバズーカです。ユニコーンモードの身長よりちょっと短いぐらいです。

 砲身を短縮し、弾倉を取り外した状態です。かなりコンパクトになります。


 バズーカの後部に格納されているジョイントを引き出すと、バックパックへの取り付けが可能になります。ニューガンダムと似たポジションですが、バックパック中央にバズーカの砲身が入り込むためのくぼみがあるニューガンダムほどの一体感はありません。ビームマグナムも同様の取り付けが可能です。
 バズーカの弾倉は腰のリアスカートに取り付けることができます。同様に…

 ビームマグナムのカートリッジもぶら下げることができます。腰リアスカートの上側にある長方形のくぼみが取り付け用の穴です(前回、写真を載せ忘れました:汗)。


 これでようやく装備が揃いました。いよいよ次回、サンプル品レポート最終回(の予定)です。

 追伸:記事内で書き忘れたことですが…
 *コクピットハッチは他のほとんどのMGキット同様開閉可能ですが、ハッチの位置に対してイジェクションポッドの位置が高いようで、パイロットは足元ぐらいしか見えません。おそらく乗り降りは他の機体に比べて難しいと思います(笑)。
 *バックパックははめ込んでから下にスライドさせる方式で着脱可能のため、他のキットと互換性がありそうな雰囲気はありますが(ガンダムMk-Ⅱと百式のように)、残念ながら筆者が知る限りではこのキットと互換性があるキットは今のところありません(変形しやすいようにするための着脱機能だと思われます)。どなたかキットをたくさんお持ちの方の調査に期待します。

緊急特別企画・MGユニコーンガンダムver.Kaサンプル品レポート(その7)

2007年12月16日 | 臨時ニュース・その他
 いよいよMGユニコーンガンダムのサンプル品レポートもバックパックと武器類を残すのみとなりました。「武器類といってもビームライフルとバズーカとシールドの3種類だけやから楽勝やん」と思ったのですが…
 けっこう手ごわいです(汗)。組み立て自体はそれほど大変ではないですが、書くネタが多いんです。


 バックパック内側のパーツ群です。バックパックも変形機構を内蔵するため、内部メカの再現はありません。

 バックパック両サイドには格納式のスラスターノズルが付きます。発光フレームの表面には別パーツで色分けされたマルイチモールドをはめ込むようになっています。執念ともいえるパーツ分割です(!)


 バックパック表側のパーツ群です。

 バックパックの外装パーツは、これまた複雑な形状を1パーツで成型してあります。開口部だらけでカッコ良いのですが、見た目の印象よりも強度は高いです。


 ビームサーベルを格納したユニコーンモードのバックパック。
     ↓
 
 写真左:ビームサーベルラックを展開し、両サイドのスラスターノズルが露出したデストロイモードのバックパック。
 写真右:設定には無いとは思いますが、サーベルラックだけを展開したRX-78風の状態にすることもできます。


 バックパックの本体への取り付けは、背中の穴にジョイントを差し込んで下にスライドする方式です。着脱は容易にできます。


 主砲となるビーム火器「ビームマグナム」のパーツ分割はこんな感じです。


 エネルギーカートリッジが無い状態のビームマグナム。銃身の先端部が大きいデザインで、なんとなくV2ガンダムのビームライフルを連想させます。銃の真ん中あたりがスライド可能、フォアグリップも可動します。


 ビームマグナムには2ヶ所にジョイントがあり、写真のように前腕に取り付けたり、もう1ヶ所のジョイントを引き出してバックパックに取り付けたりできます。


 レポートの最初の方で「ランナーは20枚」と書きましたが、中にはこんなランナーもあります。これはビームマグナムのエネルギーカートリッジのランナーです。


 カートリッジは5個を連結させるようになっています。従来なら5個つながった状態で左右分割されたパーツを貼り合わせていたでしょうが、1個1個別パーツになっているのがうれしいですねぇ。


 エネルギーカートリッジの装填は、銃の前半部を前にスライドさせ、カートリッジを所定の位置にセットしてから銃の前半部を戻します。


 カートリッジを装填したビームマグナムです。銃の弾倉を装填するという工程をガンプラで味わえるのは楽しいです。大河原邦男氏がインタビューでカトキ氏のデザインについて「(カトキ氏のデザインには)例えば大砲を撃つ時に、その前の段取りがあるんですよ。メカの手続き論ですね」という内容の話をされていたんですが、まさにそういったプロセスが模型で再現されているんです。スゴいです。


 カートリッジを多めに付けると、AK-74のようなバナナマガジン風にすることもできます。


 巨大ロボットが手持ち式の銃器の弾倉を手作業で交換するというのは非現実的かもしれませんが、実にカッコ良いと思います。

 あ~、今日でバズーカとシールドまで行くつもりでしたが、バックパックとライフルだけでかなりのボリュームになってしまいました。付属品のプレイバリューも非常に高いキットです。「デザートだけでもお腹いっぱい」という感じですよ♪



緊急特別企画・MGユニコーンガンダムver.Kaサンプル品レポート(その6)

2007年12月15日 | 臨時ニュース・その他
 MGユニコーンガンダム、脚の組み立ての続きです。

 太ももの発光フレームと装甲パーツはこんな分割になっています。

 これは太もも内側のフレームなのですが、表面に2本のミゾが入っています。これもまたスライド部分のロック機構になっているんです。

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 開閉式の太もも装甲の裏側に付いている突起が先ほどのミゾに入り込むことによって、上下にスライドするフレームをロックするようになっています。

 
 スネの下の方、足首付近にもスライド伸縮機構があります。


 ヒザにはデストロイモード時にスライドして露出する発光フレームがあります。

 
 ヒザアーマーは階段状(?)に折れ曲がります。変形時にはこのヒザアーマーをいったん取り外すように指示されています。外さずに変形させることもできそうな雰囲気ですが、外した方がずっと楽に変形できます。


 スネ後ろのスラスター内蔵式の装甲です。ニューガンダムを連想させるデザインです。この装甲は…

 下方向に引っ張ると、ヒザの発光フレームが連動してスライドするようになっています。写真右側のように開くこともできますが、その場合は外れやすいのでご注意を…。


 スネの装甲などはこんなパーツ分割です。

 スネ下端の、足首に被さる装甲は上下抜きの1パーツです。スゴい…。

 
 写真左:ふくらはぎ側面の装甲は着脱可能で、内部フレームも再現されています。
 写真右:足首近くのスライド伸縮部分にも小さなロック機構があります。小さくても他の部分と同様の機構なのがスゴい…(汗)。



 脚部完成状態です。パズルのような変形プロセスを経て、ユニコーンモードからデストロイモードへと変形します。脚の長さがぜんぜん違いますねぇ。
 ヒザのスライド式発光フレームは、スネ後ろのスラスターカバーを引っ張っただけでは出きらない場合があります。その場合は、スラスターカバーを外して、フレームの裏側をツマヨウジか何かで押し出してやると良いです。
 足首は4重関節ですが、開口部の狭いスネの装甲が干渉するためなのか、可動範囲はそれほど広くはありません。それでも「カトキ立ち」はなんとか可能です。無理なくユニコーンモードの「カトキ立ち」をさせるには、足の甲に被さる装甲の付け根(ボールジョイント付近)の干渉する部分を削ってやると良いと思います。

 
 腰サイドアーマーもスライド伸縮式です。スライド幅は他の部分に比べて長めです。脚の長さに対してバランスを取るためでしょうねぇ。


 前回のラストに載せた写真よりも大きい画像を…。後はバックパックと武装ですねぇ。
 

緊急特別企画・MGユニコーンガンダムver.Kaサンプル品レポート(その5)

2007年12月14日 | 臨時ニュース・その他
 前回、誌面の都合で載せ切れなかった足首です。筆者はこの足首を組み立てていて、あまりのカッコ良さに「こ、このキット欲しい~!」と思いました(注:このサンプル品は完成後、で展示しますので…。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださいね♪ やっぱり生で見るとさらにキットの良さが実感できますよ! プロショップ加盟店にはそろそろ展示されていると思います)。
 
 つま先は3パーツ構成です。可動軸を持つグレーのパーツは、足の裏のディテールの色分けも兼ねています。


 足の甲付近のパーツです。

 つま先の側面に被さるカバーは、可動軸により左右同時に回転し、つま先側面の凸部にうまく被さります。


 足首の後半のパーツ群です。写真左下のハート型のような形の装甲パーツは、写真右下の棒状パーツの両端にあるボールジョイントで可動し、各形態のポジションに柔軟に対応します。写真中央と中央左のグレーのパーツは、つま先側のフレームに取り付けてから向きを変えるようになっています。最近のガンプラは「パーツを取り付けてから向きを変える」というパズルのような工程がときどき出てきますが、CADを使用した設計によってパソコンの画面上でパーツの組み合わさり方を検討できるようになったことやラピッドプロトの恩恵かなぁと思います。


 まだ完成状態ではありませんが、スゴくカッコ良い足首だと思います。これだけでもSF映画(←古い言い方やなぁ:汗)に登場する車のように見えますねぇ。

 
 足首関節は上下に2軸関節が並んだ4重関節です。右は足首関節を後ろから見た(アキレス腱側)写真です。可動軸の先端が露出しているのが逆に良いアクセントになっていると思います。


 足首のパーツはまだあります。これは足の甲に被さるアーマーのパーツです。これでようやく足首の全パーツが出揃いました。片方の足首で24パーツ…(汗)。


 足首完成です。足首関節フレーム付近の密度感がスゴいです。




 デストロイモード(左)とユニコーンモード(右)の比較。各パーツが移動して形態が変わるのですが、写真を良く見てどのパーツがどこへ移動するのかを想像してみてください。低く構えたユニコーンモードの足首がデストロイモードのハイヒールにガシガシ変形するのは圧巻です。


 話は変わって脚のフレームです。写真は太もものスライド伸張用のレール部分です。それぞれの凹凸部が噛み合うことによって保持力を確保していますが、その保持力に外装パーツの可動によるロック機構が加わります。念には念を、という感じです。


 
 太ももからスネまでのフレームです。ヒザは二重関節ですが…

 上下合わせて90度弱と、最近のガンプラとしては残念ながら可動範囲は狭いです。特に、ふくらはぎのスラスターカバーがヒザの下側関節に干渉してしまうユニコーンモードでは、かなりヒザの可動範囲が制限されてしまいます。

 上側のヒザ関節は40度ほどの曲げで精一杯です。

 どうやら太もものスライドギミックを内蔵する関係で、ヒザの上側フレームの位置が後ろ寄りになっているような気がします。ヒザ上側フレームの、赤く塗った部分を削り取り、水色の線で囲った部分をプラ板で補強すれば可動範囲が若干広がるのではと思います。強度はかなり落ちると思いますけどね(汗)。


 次回、両脚完成です。


  

緊急特別企画・MGユニコーンガンダムver.Kaサンプル品レポート(その4)

2007年12月13日 | 臨時ニュース・その他
 このキットを組み立てていると、「おお~っ! ここはこうなっているのか!」と驚きつつ納得するところが多いです。複雑な変形システムが20センチほどのプラモデルの中で見事に実現されています。このユニコーンガンダムをデザインしたカトキ氏はもちろんスゴいですが、その設定の機構をプラモデルで作ってしまうバンダイさんのスタッフの方々はホンマにスゴいと思います。

 これは股関節付け根のパーツです。赤丸で囲った部分はゲート跡と間違えて削り落としてしまう恐れがありますので、削ってしまわないように気を付けましょう(パッと見、ニッパーで切った跡のように見えます)。パーツの反対側にもあります。


 写真は左右貼り合わせ式の腰フレームのパーツをそれぞれ伏せた状態で置いてあります。股関節付け根のパーツは、ユニコーンモードとデストロイモードではポジションが変わります。デストロイモードでは股関節の幅が少し広がるようになっています(写真左側)。



 腰ブロック正面の中央部は、装甲が開いて内部フレームがせり出すようになっています。


 尻側の装甲には何もギミックが無いように見えますが…

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 しっかりギミックが入っています。先ほどの、外側に倒れ込むことによって幅が広がる股関節付け根部分のロック機構になっているんです。MGのZ系MSの股関節ロック機構に似ていますが、さらに洗練された印象です。


 腰フロントスカートは片側5パーツ構成です。

 フロントスカートは、装甲の一部がズレるように移動して内部フレームが露出するようになっています。ミニバンやワンボックスカーのスライドドアのような可動の場合、プラモデルでの再現は難しそうなのですが、2本の軸を持つヒンジでうまく再現されています。

 う~ん、見事です。可動部は繊細ですので、破損しないように取り扱いには注意が必要です。


 股関節は3本の可動軸の組み合わせで、太もも付け根の球状パーツ部分で回転が可能な、ガンダムMk-Ⅱのような方式です。



 リアスカートは表面の装甲が開閉式で、内部にはスラスターノズルが入っています。ノズルはボールジョイントで可動します。



 腰まで組み立てたので、別売りの「バンダイ アクションベース(1)」に取り付けられるようになりました。また腕と腰を取り付けることにより変形させやすくなったので、頭部以外を変形させてみました(写真下)。変形させると機体サイズがひと回り大きくなり、かなり派手な姿になります。ランナーにつながった状態のサイコフレームのパーツは薄めのピンクでしたが、組み立て後は良い感じの色になりました。

 頭部も変形させた完全なデストロイモードは完成後に掲載します。

 今回は腰だけでなく足首についても書くつもりでしたが、腰だけでも記事がかなりのボリュームになってしまったので次回に回します。この足首が実にカッコ良いんですよ♪ 

緊急特別企画・MGユニコーンガンダムver.Kaサンプル品レポート(その3)

2007年12月12日 | 臨時ニュース・その他
 MGユニコーンガンダム・サンプル品レポートの第3回です。前回、可動式アンテナがピッタリ閉じないことについて「閉じた時に接する面に凹凸があるためどうしてもピッタリとは閉じないようです」と書きましたが、アンテナ表面に貼ったシールの厚みのことが考えに入っていませんでした(汗)。シールを貼らない場合はもっと閉じるそうです。


 肩アーマーはユニコーンモードだけなら4パーツぐらいで済みそうなシンプルさですが、デストロイモードへの変形機構を備えるためにその3倍のパーツ数になっています。
 肩アーマーの上側に被さる装甲パーツはかなり複雑な形状ですが1パーツで成型されています。スゴい設計&成型技術がさりげなく使われています。


 肩アーマーはRX-78のモノを連想させるシンプルなデザインから、やや派手な形状になりつつひと回り大型化します。いちばん小さい装甲は一見スライド式に見えますが、2本の軸で回り込むように移動します。同時に、格納されていたダクト状のパーツがせり出します。


 上腕から前腕にかけての可動フレームのパーツです。腕の構成は、基本的にはMG陸戦型ガンダム以降の構造の発展形ですが、前腕の中ほどに変形用のスライド伸縮機構が備わります。

 ヒジは二重関節です。普段のMGなら内部フレームにメカのディテールが入っていますが、このキットでは変形を重視したため内部フレームは純粋な構造材である部分が多いです。内部フレーム再現や装甲の着脱がほとんど無いキットですが(ふくらはぎ部分にはあります)、MG∀ガンダム同様、フレームのメカディテールが無くても充分に魅力的なキットだと思います。


 前腕には両腕ともビームサーベルのラックがあります。サーベルは背中に装備されているモノと同じです。νガンダムとの関連性を感じさせます。


 肩関節付近のパーツと前腕の装甲パーツです。肩関節はC字型の軸受けに軸をパチンとはめる方式ですが、保持力はけっこう高いです。
 

 腕の変形です。前腕が2ミリ強ほど伸張、サーベルラックが外側に広がります。長さだけでなく太さというか幅を広くすることによってカッコ良いバランスを保っているんですねぇ。
 指可動式の手首はいつもどおりですので、パーツ状態の写真は省略しました。


 ビームサーベルはラックに取り付けたままビームを発生させることもできるようです(まだ小説を読んでいないので詳細は不明ですが)。


 ヒジの可動範囲はこれぐらいです。135度ぐらいでしょうか。180度曲がるモノが多いMGキットとしてはやや狭い方ですが、たいていのポーズには対応できると思います。



 腕までを組み付けた状態です。ほとんど白一色のカラーリングですが、機体表面の微妙な凹凸がある面構成によって、光の当たる部分や影の部分がなんともいえない表情を作り出しています。まるで石膏で作られた彫像のように見えます。

 *当ブログのコメント欄常連「ジャア」さん主催の「ガンプラウェポンコンテスト(お題は00とファーストガンダムから)」の締め切りが近付いてきましたが、まだ3日ほどありますので「我こそは」という方はぜひ当ブログコメント欄に投稿してくださいね! 文章でも立体物の写真でもイラストでもOKです。応募要領は11月28日の記事「ティエレン地上型(その3)」のコメント欄のジャアさんのコメントをお読みください(HGガンダムデュナメスの記事のコメント欄あたりからこの話が出ています)。今のところエントリー数が少ないので、チャンスですよ♪(←何の?)

緊急特別企画・MGユニコーンガンダムver.Kaサンプル品レポート(その2)

2007年12月11日 | サンプルレポートシリーズ
 MGユニコーンガンダムver.Kaサンプル品レポートの続きです。

 頭部・ガンダム顔(デストロイモード)の周辺パーツです。目の下のクマドリ部分とアゴは集光性ABS樹脂で成型されています。右上のパーツは頭部変形用の重要パーツです。ガンダム顔が付いたトサカを前後にスライドさせたり上下にスイングさせたりします。


 顔はかなりの男前です。下から見た時のマスクの折れ角度が鈍角なのが良いところ♪ 90度ぐらいになると魚顔になってしまうんですよねぇ。
 目はキット付属のシールを切り取って貼るつもりだったのですが、切り取りに失敗したのでHGガンダムデュナメスで使った自作ホイルシールを使用しました。カトキ氏のカラー画稿だとやや水色がかった色なので、ちょうど良かったかも…。


 組み立て中の頭部を横から見たところ。



 組み立て中の頭部の変形機構をチェック中です。
 1.ユニコーンモードの顔は頭部内に上向きで格納されています。
 2.ガンダム顔とトサカを上に跳ね上げ…
 3.格納されていたユニコーン顔を下に回転させて引き出します。
 4.ガンダム顔とトサカを後ろにスライドさせ、頭部内に格納します。
 なんとなく文楽の人形や京劇のお面を連想してしまうギミックですが、これほどの機構を1/100スケールのガンダム頭部で再現してしまうところがスゴい!


 ユニコーンガンダム最大の特徴である「1本角⇔V字アンテナ」は、前にも書きましたが可動式のモノと1本角固定式のモノがセットされています。可動部は非常に細い軸による可動ですが、スライド金型を使用した軸と軸受け穴により、やや固めのカッチリした可動になっています。思ったよりも丈夫ですが、軸を金属線に置き換えた方が無難でしょうねぇ。
 デストロイモード時のV字アンテナ表面には最初、ガンダムマーカー「ガンダムCGイエロー」を塗っていたのですが、「もう乾いたかなぁ」と思ってアンテナを畳んでみると、アンテナ同士が貼り付いてしまいました(汗)。まだ乾燥時間が足りなかったかも…。
 ラッカー系塗料で塗装した場合は問題ないですが、水性塗料やマーカーで塗った場合にはベタ付きがありますので、このような事故(?)も発生します。
 仕方がないのでマーカーのインクをアルコールで落とし、キット付属のシールを試してみることにしました。

 
 シールをアンテナ表面にピッタリ位置を合わせて軽く貼り付け、親指の腹で軽く押します。するとある程度アンテナ表面の凹凸の位置が分かるようになります。
 あとは反対側のアンテナのモールドを参考に、ツマヨウジを使ってシールをアンテナ表面の凸凹やスジ彫りになじませます。シール表面にツマヨウジの先で傷を付けてしまった場合も、あわてずにツマヨウジを寝せて傷周辺をしごいてやるとけっこう目立たなくなります。下の写真ではまだスジ彫りの部分を忘れていますが…(汗)。

 ヘタに塗るよりキレイに仕上がりますので、普段水性塗料やマーカーをお使いの方はシールの使用も検討してみてくださいね!

 
 トサカと頭蓋、ヘルメット両側面の装甲パーツ(以下、『耳パーツ』)を取り付けて、ユニコーンモードの頭部完成です。ショウリョウバッタの触角のようにアンテナの先が少し開いていますが、閉じた時に接する面に凹凸があるためどうしてもピッタリとは閉じないようです。そのために無可動1本のツノがセットされているんですねぇ。
 



 頭部が完成したところで、今度はユニコーンモードからデストロイモードに変形させて動作を確認します。先ほどの変形プロセスに加え、「耳パーツを取り外して向きを前後逆にして再び取り付ける」「アンテナを開く」工程が加わります。
 「え~っ! 完全変形じゃないじゃん!」というブーイングが起こりそうですが、このサイズで耳パーツの回転をやるのはサイズ的に無理っぽいです(耳パーツの取り付けピンを長くすれば…と思いましたが、頭部内部には長くなったピンが入るスペースがほとんど無さそうです)。というか、現状でも充分複雑な構造&変形プロセスがさらに複雑になりそうで…(汗)。


 正面顔。上の写真のような可変機構が備わっているとは思えないほど、シャープな外見です。


 ツノ(アンテナ)を交換し、ユニコーンモードに戻しました。ツノの交換は、頭蓋や耳パーツを外して行います。「ツノが生えたGMカスタム」のような顔で、実にカッコ良いです♪ 個人的にはこちらの方が好みです。というわけで、最終的な完成状態まではこの顔で行きます。アンテナを何度も交換しているうちに破損したらヤバいですから…(汗)

 
 

緊急特別企画・MGユニコーンガンダムver.Kaサンプル品レポート(その1)

2007年12月10日 | サンプルレポートシリーズ
 今日からMGユニコーンガンダムのサンプル品組み立てレポートを開始します。昨日の記事で「こ、これではランナー状態の写真を載せたところで何が何やらさっぱり分からないのでは…(汗)」と書きましたが、HG1/100のエクシアのサンプル品レポートで載せた「部位ごとの使用全パーツ展示写真」がこのキットではかなり難しいことにも気付きました。とにかくパーツ数が多い上に、パーツを並べたところで何が何やらさっぱり…なんです(汗)。

 まずは胸部の組み立てから。
 
 ウエスト部分の可動部はボールジョイントではなく、最近のMGキットではおなじみの3本の可動軸を組み合わせたモノになっています。

 
 パイロット&リニアシートは3パーツ構成です。パイロットのフィギュアはとても細かいモールドが入っていますが、スミ入れをしても写真ではほとんど分からないのが残念です。ノーマルスーツの塗りは適当です(汗)。


 コクピット周辺のパーツ分割はこんな感じです。イジェクションポッド周辺は集光性ABS樹脂で成型されています。写真の中央上は首元のパーツです。変形用のスライドレールが左右に付いているのが分かりますねぇ。

 
 集光性クリアーピンクのイジェクションポッドは、内壁も赤く発光していて非常時の雰囲気をかもし出しています。
 

 首とウエスト下段の各パーツです。
 
 写真左:首の可動は胸との接続部がボールジョイント、頭との接続部が軸可動という珍しい構成です。頭部は変形ギミックを内蔵するため、ボールジョイントが入るスペースが無いからだと思われます。
 写真右:ウエスト下段のブロックは変形時にスライドするようですが、現時点ではあまり動かさないようにした方が良いかなぁと思います。


 肩関節軸は前方にスイングするための軸がありますが、肩関節基部フレームには鍵穴状のロック機構があり、前方への動きが制限されています。今のところ詳細は不明です。


 胸部フレームを上から見たところ。肩関節基部ブロックは首元のフレームにあるスライドレールに沿ってスライドします。写真の左側がデストロイモード時のポジションです。

 
 写真左:胸ダクトの装甲シャッターは軸可動による開閉式。
 写真右:首の両サイドに格納されているセンサーは、各パーツのゲート跡をきっちり削り取っておかないと組み立てにくいですので注意しましょう。

  
 コクピットハッチは3パーツ構成です。開閉用ヒンジは2軸可動になっています。
 
 
 ウエスト上段正面の装甲を取り付け(写真左)、胸ダクトと肩のセンサーブロックを取り付けます。だんだん形になってきました。


 胸の前面装甲のパーツを取り付ける時は、胸ダクト装甲シャッターのグリーンの線で示した部分と干渉するので、やや作業しにくいです。塗装派の方は特に塗装ハゲに気を付けましょう。取り付け前にマスキングテープでシャッターを保護しておくと良いかもしれません。


 ウエスト部分の上下伸縮可動部には、背中側にロック機構が付いています。背中の中央にあるフタのようなパーツを開くとウエスト部分側に板状の突起があるのですが(水色の線で示した部分)、ウエストの伸張時または収縮時の各ポジションに応じたミゾがフタパーツに入っていて、このフタを閉める時にウエスト側の板状突起と噛み合うことによってポジションを固定できるようになっているんです(ああ、上手く説明できない…:汗)。
 ガンプラは材質が磨耗に弱いことから、スライドギミックは弱点になっていましたが、こういったロック機構によって弱点を見事に克服したんですねぇ。HGUCアッシマーの手首以降、何度かこういったロック機構が登場しています。


 エリの部分の装甲とコクピットハッチを取り付けて胸部の完成です。現時点では変形させようにもスライド部分を引き出す際の持ち手がほとんどありませんので変形は難しいです。腕や腰を取り付けてから変形機構をチェックしようと思います。

 このキットは構造がかなり複雑です。組み立ての各工程ごとに説明書を良く見てパーツの組み忘れや組み間違いが無いようにチェックしながら組み立てることをおすすめします(筆者は2回パーツを組み忘れました:汗)。 


緊急特別企画・「MGユニコーンガンダムver.Ka」サンプル品キター

2007年12月09日 | サンプルレポートシリーズ
 *今回は予定を変更して特別番組(?)をお送りします。

 エプロンさんからメールがありました。
 「ユニコーンきたぞ!!」
 …えっ? マジ!? めっちゃ早いやん! 
 こないだの1/100エクシアのサンプル品が発売直前だったので、筆者は「ユニコーンのサンプルはたぶん来週末ぐらいかなぁ…」と思っていたためビックリしました。

 というわけでに急行、店長&エプロンさんからプロショップ加盟店用サンプルキットを受け取りました。
 「サンプル品組み立て任務、了解!」
 例によって箱絵が無い白箱状態です(下箱の裏には広告が印刷されています)。箱のサイズは予想よりも大きく、フタが浮くほどではありませんがランナーがギッシリ詰まっています。
 「MGニューガンダムぐらいの大きさやね(店長・談)」そういえば、作品の年代も機体サイズも「逆襲のシャア」に近いですからねぇ。
 今日は残念ながら時間に余裕が無かったので、店内でのランナー撮影&エプロンさんとランナーを見ながら「おお~っ!!」という談義はほとんどできませんでした(泣)。

 
 とりあえず説明書の表紙から…。いつもながら白バックの構図がカッコ良いです♪

 見開きになっているので紙面はかなり大きく、文字が判読できるサイズには撮影できませんでした(汗)。小説の著者・福井晴敏氏とメカデザインのカトキハジメ氏のコメント(主に『変身』ギミックについての内容です)が収録されています。実に興味深い内容です。
 組み立て手順のページの最初には、以下の文章が書かれています。 
『*この商品は完全変形を再現するため、部品点数が多くなっております。部品をきれいに切り取り、イラストを良く見て組み立ててください。また、ブロック毎に変形させて完成写真等を参考に組み上がりを確認することをおすすめします。』
 …スゴい(汗)。
 説明書の後半は、その『変身』のための手順が4ページにわたって収録されています。

 ランナーは20枚。ポリキャップ無しのABS樹脂製関節です。ランナーを見た印象は…
 「こ、細かいパーツ分割……(汗)」
 ユニコーンモードからデストロイモードへの『変身』は、身長が伸びて各部の装甲がスライド展開し、人相が変わるのですが、それを再現するためにパーツ分割が非常に細かくなっています。
 「こ、これではランナー状態の写真を載せたところで何が何やらさっぱり分からないのでは…(汗)」

 結局、今日のところは前から気になっていた部分のみピックアップすることにしました。

 特徴的なツノは模型雑誌などで報じられている通り、開閉可動するモノと無可動1本のモノが用意されています。説明書を見た感じでは、組み立て途中にどちらかを選択するようになっているので、完成後も交換可能かどうかは今のところ分かりません。
 展開時のV字アンテナになった状態での表面の黄色は、さすがにパーツ分割による色分けは不可能ですので、シールまたは塗装で再現するようになっています。


 デストロイモード時に現れるガンダムフェイスのマスク部分は非常に小さいです。機体サイズが近いと思われる「MG Hi-ニューガンダム」と比べるとかなりの差があります(もともとHi-ニューの顔が長いのですが:笑)。ユニコーンモードのマスクの中に収納されるためのサイズなんでしょうねぇ。ちなみに、手のサイズは「MG Hi-ニューガンダム」とほぼ同サイズです。


 ユニコーンガンダム最大の特徴である、デストロイモード時に機体各部から露出する「サイコフレーム」は集光性のあるABS樹脂で再現されます。薄暗くなってきた室内でも光を集めて「ボゥ…」と光ります。もう少し赤い色かと思いましたが、かなりピンク寄りの色ですねぇ。集光機能が失われる可能性がありますが、パーツの裏側からメタリックレッドで塗装しても良いかもしれません。

 とにかくパーツ数の多いキットです。年末年始にじっくり取り組むにはピッタリのキットだと思います。発売まではまだ日にちがありますが、バンダイホビー事業部さんのプロショップに加盟している模型屋さんにはサンプルが届いているはずですので、ぜひ実物を見て(可能ならば手に取って)このスゴさを実感してみてください。
 明日からは予定を変更して、サンプル品の組み立てレビューをお送りします。お楽しみに!(作りかけの1/60エクシア、HGティエレン、MGデスティニー、ごめんね~)







1/60 ガンダムエクシア(その6.5)

2007年12月08日 | 現在製作中
 だいぶ前にも書きましたが、筆者にとっての初モビルスーツキットは「1/60シャア専用ザク」でした(初ガンプラは「シャア専用ムサイ」でしたが…)。1980年代の第一次ガンプラブームの頃は現在とは違ってどのキットでも入手が困難だったのですが、父が大阪松屋町筋商店街(通称「まっちゃまち」:玩具・人形関係で有名な商店街)で買ってきてくれたんです。当時の筆者としては1/144キットで充分だったのですが、いきなり巨大な1/60キットを手に入れてうれしいような困惑するような、複雑な心境でした。もちろんうれしさの方が勝っていたのですが、1/60キットだと友達が持っている1/144キットとは対決できないんですよねぇ(汗)。

 さて、1/60エクシアです。

 手首は1/60ゼータガンダム以来伝統(可動方式は異なりますが)の可動指手首です。PGシリーズと違い、全ての指関節が可動するのではなく、構造的にはMGザクver2.0ゲルググver2.0のモノと似た方式ですが、中指~小指の指先のパーツも3本つながっているのが異なります。
 手首の組み立ては、工程を簡略化するための新たな試みが導入されています。上の写真をご覧いただければ分かりやすいと思いますが、親指・人差し指・中指~小指それぞれのパーツがランナー上で手のひらのパーツに組み合わせられるように配置され、手のひらのパーツをランナーから切り取って指パーツ側に取り付けると、各指のボールジョイントが手の平のボールジョイント受け部分にはまり込むようになっているんです。後は手の甲のパーツを取り付ければ手首の組み立て工程の半分以上が済むようになっています。
 MGザクver2.0の動力パイプほど凝ったシステムではありませんが、パーツの紛失や組み間違いを防止できるようになっているんですねぇ。こういったランナーの工夫による組立工程の簡略化は、1/144Vガンダムシリーズの「ランナーロック」方式など、わりと以前から取り組まれています。

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 3本つながっている指パーツは、切り離すことによって独立可動するようになりますが、このつながっている部分が長さ約4ミリ・厚さ約1ミリ(測ったのではなく目分量ですが…)のABS樹脂板ですので、切り離しには力が要ります。グレー成型のABS樹脂パーツは刃物で切り離す時に白くなりやすいので、注意しながらデザインナイフで「トンッ!」と押し切りました。切り離した切り口は、ヤスリや耐水ペーパーで丁寧に整形します。
 指パーツの各部にはけっこう肉抜き穴が開いています。筆者はパワーショベルやブルドーザーなどのアームに近い雰囲気が気に入ったので、そのままにしてありますが、気になる方は埋めてしまっても良いでしょう。
 つながった指パーツを切り離すことによって5本指独立可動となり、1/60Gガンダム以降の1/60キットと同様の可動となりました。切り離す手間を考えると、従来のGガンダム方式でも良かったのではと思いますが…(汗)。
 筆者のキットの右手首は、親指と薬指の付け根関節の可動がユルかったので、手の平パーツのボール受け部分に瞬間接着剤を少量コーティングして対処しました。
 MGクラスのキットだと、3本つながった指と人差し指では成型の向きが異なるので、ディテールが違っていたりするのですが、このキットでは人差し指の成型の向きも他の指とそろえられているので、ディテールが統一されているのがうれしいです。

 
 関節の保持力は低下するものの、やっぱり指パーツ切り離しの効果は大きいです。手の平には武器取り付け用の突起が2枚付いていますので、武器の保持については問題ないかなぁと思います。この記事の冒頭に出てきた1/60ザク(旧キット)の手首は、1/60であっても造形的には1/144と変わらない「穴あきゲンコツ」でしたが、ヒートホーク保持用のポリキャップが内蔵されていました。マシンガン保持用には専用の手首が用意されているなど、昔から武器の保持には対策がなされていたんですねぇ(1/60ゼータガンダムについては知りませんが…)。
 手首付け根には最近のキットではおなじみの前後に折れる関節があります。1/60でキュリオスが発売されたら、「居住ブロックを押し戻すキュリオス」も再現できるとは思いますが、残念ながら手首のパーツが配置されているランナーには他のガンダムとのパーツ共用を考慮した金型切り替えスイッチが付いていないんです。1/60で他のガンダムが発売される可能性は低いかもしれません。


 人差し指~小指の第2関節が深く曲がるので、かなり固く握った握り拳にすることができます。手首がコンパクトにまとまるので、「ユルく握った細長い握り拳」を持つ1/100キットのような「ゴリラ体型」化は避けられそうです。
 

 両腕(左手首を除く)が付いた状態です。この時点ですでにFGキット4体分以上の体積があります。武器もフル装備でFGキット9個分という価格は、金額自体は大きいですが、内容を考えるとむしろ割安感があると思います。とにかくデカくて重いです!

 あ~、もう片方の手首の組み立てが…(汗)。
 

1/60 ガンダムエクシア(その6)

2007年12月07日 | 現在製作中
 筆者が子どもの頃、「ジャンボマシンダー」という大型のロボット玩具がありました。1970年代のロボットアニメ「マジンガーZ」とか「ゲッターロボ」などのシリーズに登場するロボットを50センチぐらいの巨大サイズで立体化したモノで、材質はシャンプーの容器のような硬めのポリだったと思います。可動部は腕の付け根と首が回転するぐらいでしたが、ミサイル発射ギミックがあったような記憶があります(足の裏にタイヤが付いていて、転がし走行できたような気も…)。手頃なサイズで金属ダイキャストパーツを多用した「超合金」とは違い、ギミックは少なかったのですが、とにかく大きかったです。筆者は持っていませんでしたが、近所の友達が持っているのを見て、その大きさに圧倒されたもんです。
 ガンダム系の立体物でいうと、「ジャンボグレード」が「ジャンボマシンダー」に近いノリの商品だと思います。アレもかなり大きいですねぇ(汗)。
 1/60のガンプラは、そこまで大きくはありませんが、1/144や1/100キットと比べると迫力が違います。ただ、そのサイズや重量のために可動ギミックがアクション性よりも保持力や強度を優先したモノになっているので、HGや1/100と比べるとやや大味な感じはあります。なんとなくHG・1/100=超合金、1/60=ジャンボマシンダー→というポジションのような気がするんですよ。

 さて、1/60エクシアの腕です。
 注:写真の前腕外側装甲のグレー部分(GNバルカンがある部分)は、先に塗装してあります。

 全ての可動部にはポリキャップが内蔵されますので、やはり安心感があります。ポリキャップの径が大きいので保持力が期待できる上に、可動軸が太くて破損しにくいです。大型重量級キットならではの仕様ですねぇ。

 ヒジ関節が二重関節ではないので、1/100よりもHGに近い印象があります。ヒジの可動範囲は約90度。最近のキットとしてはちょっと可動範囲が狭いですね(汗)。
 前腕の手首付近のリング状装甲が前腕装甲とは別パーツになったのは実にありがたいです。これは1/100キットでも実現しなかった部分ですからねぇ。
 各部のはめ込みはそれほどキツくなく、組み上げた後でもわりと簡単に分解できます。関節がユルんでしまった場合のメンテナンスも楽にできそうです(もっとも、ユルむ心配は少なそうですが…)。最近はポリキャップレスのキットが多いので、関節部にポリキャップをはめ込むという工程が減ってきています。うっかりしているとポリキャップをはめ込むのを忘れてしまう可能性がありますが、そういう場合にも容易に分解できるのは助かりますねぇ(実は1個忘れてました:汗)。
 書き忘れそうになりましたが、前腕のグレー部分(ソードやシールドの取り付け用ラッチ)のパーツをはめ込むと、前腕全体の強度が増すようになっています。実に良く出来ています。


 肩アーマーの取り付けは、HGに近い方式です。個人的には1/100キットの方式の方が好みなのですが、組みやすさを重視した設計になっているのでしょう。ただし、接続部分にはポリキャップが入りますので、可動部がユルくなってアーマーが垂れ下がるという心配は無さそうです。
 1/100ではベルト状ケーブルの肩アーマーへの接続用パーツがありましたが、1/60では省略されています。やはり1/100キットは年齢がやや高めのヘビーユーザー向けの仕様で、1/60キットはターゲット年齢を低めに設定したファミリー向けキットだといえそうです。例のコマーシャルのように、家族でワイワイ言いながら組むのが正しい楽しみ方なのかもしれませんね。


 とにかくデカいです。なんかトリック写真のように見えますねぇ(笑)。
 1/60キットともなると、ランナーとパーツがつながっているゲートの部分がかなり太いです(3ミリ角近くある場合も…:汗)。デザインナイフでゲートを削り落とす際は、ケガの元になりますので余分な力を掛けないように注意しながら少しずつ削りましょう。


1/60 ガンダムエクシア(その5)

2007年12月06日 | 現在製作中
 前回載せ忘れた写真ですが…。

 「ここにいたのか、キラ・ヤマt…(以下、省略)」じゃなくて、コクピット内はこんな感じです。中は薄暗いので、フィギュアの塗りが適当でもわりと大丈夫です。
 それにしてもこのコクピット位置、動力源となるGNドライヴとモロにかぶってるのですが…(汗)。


 コクピットの写真に写っている胸のクリアーパーツもそうですが、頭部や腕部、脚部のクリアーパーツの裏側のフチの部分にはガンダムマーカー「ガンダムメタグリーン」を塗っておくと、表側から見た時にクリアーパーツの外周がグリーンに光ります。下の写真ではちょっと分かりにくいですが…(汗)。
 
 

 首をプラ板で延長した部分は、ガンダムマーカー「ファントムグレー」で塗りました。キットのフレームの成型色に近い色なので重宝していますが、セット売りなのが残念なところです。単品販売してほしいなぁと思います。
 ボールジョイントが付いた軸部分は、下から見るとスカスカなのが丸見えなので、コトブキヤの「丸モールド」に穴を開けたモノを通してカバーにしました。カバーは首に接着せず、頭の動きに応じて位置がズレることによって可動に干渉しないようにしてあります。

 ガンダムマーカーは長時間放置しておくとインクが分離してしまい、思ったとおりの色が出ない場合があります。こういう場合はひたすらマーカーを振って、腕が疲れたころにペン先をティッシュペーパーに押し当ててインクをティッシュに吸わせると、ちゃんと色が出るようになります。
 筆者の「ファントムグレー」も、しつこいぐらいに振ったので、インクの出が絶好調になりました。そこで…

 この機会を逃してはもったいないので、腰フロントアーマーやGNソード、前腕外側装甲のグレー部分を一気に塗っておきました。塗り分け部分のはみ出しは気にせずに、ムラなく塗るのを心掛けて塗ると、マーカーの一度塗りでもかなりキレイな塗装面が得られます。今回は満足のいく塗り具合になりました。

 インクがはみ出した部分は、インクが完全に乾いてからデザインナイフの刃先でこすり落とすと、塗り分けの境界線がシャープに仕上がります。こすり落とす際は、力を抜いてインクの塗膜に触れるか触れないかギリギリの距離でナイフの刃を横移動(カンナ掛けの要領で)させると、パーツ表面に傷が付いてしまうのをある程度防げます。


 腰の組み立てに入ります。腰のパーツ分割は、1/100キットを拡大コピーしたような感じです。股関節がボールジョイント接続になっているのと、ウエスト部分の軸隠しカバーパーツが無いという違いはありますが…。
 腰後ろのGNビームダガーのラック基部パーツは、左右がつながっている部分をノコギリなどで切り離せば独立可動しそうな雰囲気です。


 このサイズになってもフロントアーマーのグレー部分が色分けされなかったのが残念ですが、パーツ数を考えると仕方がないかなぁと思います。


 腰フロントアーマーはボールジョイントで可動します。保持力が高いので安心です。グレーで塗った部分は、1/100キットでは動かし方によって他の部分と干渉する恐れがありましたが、1/60ではウエストの左右スイングが無い分その恐れは無さそうです。

1/60 ガンダムエクシア(その4)

2007年12月05日 | 現在製作中
 ソレスタルビーイングが所有する4機のガンダムには、胸のGNドライヴをはじめ機体各所にビー球のような球体が内蔵されています。ビー玉といえば…
 筆者が幼児のころ、直径1センチぐらいのビー球を口に入れてレロレロと遊んでいたのですが、息を吸い込んだ時に「スポッ!」とビー玉を飲み込んでしまいました(汗)。「うわっ!」とあせりましたが、怒られるのが恐くて両親には言えませんでした。しばらくは「死んでしまうんかなぁ」という恐怖に悩まされましたが、特に健康上の問題はなく、今でも元気に生きています。たぶん、気付かないうちに体外に出たのでしょう(笑)。


 1/60ガンダムエクシア胸部の装甲パーツです。サイズが大きいため、背中側は別の写真にて…。胸中央の白いパーツは、グレーの部分をガンダムマーカー「ガンダムグレー」で塗っておきました。
 前にも書きましたが、アンテナのパーツは左右共通です。おそらく1/100キットよりもターゲット年齢層が低いだろうと思うのですが、組み間違いをしないように配慮されているんですねぇ。


 背中側のパーツです。ヤドカリの貝状パーツの上にあるカメラ(?)のワクがヤドカリと一体成型の白になりました。HGや1/100でもこうなっていたら良かったんですけどねぇ。ヤドカリ下側のグレーのパーツは3個が一体成型されています。

 ヤドカリ部分のクリアーパーツは1/100ではリング状の1パーツでしたが、1/60では3分割され、内側にタービンの羽根車のようなモールドが入っています。1/100に比べ可動部の省略がけっこうあるキットですが、大きいサイズを活かした見せ場がちゃんと用意されているんですねぇ♪

 キット付属のシールです。タービン部分には右上にあるメタリックグリーンの帯状シールを貼るようになっています。貼る時は、写真のように軽く丸めたシールをデザインナイフの先やツマヨウジで保持し、位置決めすると貼りやすいです。

 シールを貼り付け、クリアーパーツをはめ込むのですが、クリアーパーツのはめ込みピン側の端面にガンダムマーカー「ガンダムメタグリーン」を塗っておきました。

 シールのメタリックグリーンとクリアーパーツのタービンパターンの複合により、「不思議メカ」な感じが良く出ています。写真ではその魅力をお伝えしきれないのが残念です。見る角度によっては、クリアーパーツの端面に塗ったガンダムメタグリーンがギラッと光ります。


 胸部GNドライヴは、劇中で起動時に浮かび上がる文字をシールで再現するようになっています。ホイルシールは曲面にもある程度なじむとはいえ、球体の表面に貼り込むのはなかなか難しいです。シールに入っている切れ込みによって球体に対応しているのですが、切れ込みが重なる部分を目立たないように貼りたいものです。
 まずコクピットハッチの開口部上端にシールの凹部を合わせ、切れ込みが入った部分を下・中・上の順番で貼り込みます。

 折りシワになった部分はツマヨウジの先細棒部分を斜めに当て、しごいてなじませます。ツマヨウジの尖った先端を使わないように注意しましょう。折りシワが目立たなくなったら、親指の腹でシールをパーツの球面になじませます。
 いくら慎重に貼っても、シールの折りシワや重ね合わせの部分はある程度までしか目立たないようになりません。塗装して仕上げるヘビーユーザー向けに、文字部分だけのデカールでも付いていたらもっと良かったのですが…。

 とはいえ、シールの重ね合わせの部分は装甲パーツなどで大半が隠れますし、クリアーパーツをかぶせると良い質感が得られるので、満足度は高いです。



 組み上がった頭部と胸部です。延長した首とかヘルメットの薄紫色はまだ塗っていませんが、これについてはガンダムマーカーの「00」用セットが発売されたら試してみようと思っています。



 ホンマに大きいです。接写で撮るとパースが付いて巨大感満点です。FGキット9個分、HGキット4個分、1/100キット2個分の価格ですが、このサイズによる迫力を味わうと(可動ギミックの省略があるとはいえ)むしろ割安感すら感じますよ! 大きいキットが好きな方にはオススメです♪




 

1/60 ガンダムエクシア(その3)

2007年12月04日 | 現在製作中
 首の長さは想像以上にロボットプラモのプロポーションを左右します。首が短いと力強い印象に、長いとスリムな印象になります。ガンプラはほとんどが首の短いプロポーションになっていますが、首を延長してやると大きくイメージを変えることができます。特にカトキハジメ氏デザインのガンダムには、首の延長は絶大な効果がありますよ♪ 

 さて、1/60エクシアの続きです。
 胸部はあまりにパーツ数が多い&サイズがデカいので、いつものようなパーツ配置写真は撮れませんでした(汗)。少しずつやります。
 
 胸部両サイドの可動式ブロック&肩関節軸は1/100エクシアに似た可動方式ですが、各可動部にはポリキャップが配置され、信頼性が向上しています。保持力はかなり強力です。写真左端に写っているポリキャップは、筆者のキットでは左胸側のポリ受けパーツ(写真左から2番目)との間に遊びがありました。ガタ付き防止のためにポリキャップ受けのパーツとポリキャップとのすき間に瞬間接着剤を少量流し込み、充分乾燥時間を置いてから肩関節軸パーツをはめ込みます。


 コクピット内の刹那君フィギュアはマーカーで適当に塗りました。背中側は塗っていません(笑)。

 
 ボディーのフレーム、胸側(写真左)と背中側(写真右)へのパーツ取り付け状態です。
 胸側にはコクピット内装とコクピットハッチ開閉用ヒンジ、わき腹のベルト状パーツ、ウエスト可動用ポリキャップを取り付けてあります。首関節部はボディーフレームと一体成型です。FG・HG・1/100では首付け根の可動があったので、ちょっと残念…。ウエストは1/100では左右方向へのスイング可動がありましたが、1/60では回転のみです。そのため、1/100には存在したウエスト可動時のすき間隠し用パーツもありません。
 背中側には胸両サイドブロック接続用ポリキャップが付きます。


 ボディーフレームの前と後ろを貼り合わせて、装甲パーツを一部取り付けてから、再び首の長さをチェックしました。胸両サイドパーツが付くと首の長さの認識が変わると思ったためです。やっぱりちょっと首が短いように感じます。
 このキットは斜め前から見ると、とても頭身が高く見えます。もともと頭はやや小さいのですが、首が短いためにヘルメットの下側がアンテナ基部の装甲に隠れてしまい、よけいに頭が小さく見えるためだと思います。首を長くすれば、その分だけ身長が伸びますが、頭がアンテナ基部の装甲に隠れることなく全て見えるようになるため、キットのままよりも頭が大きく見えるはずです。

 
 写真左:そういうわけで、首のフレームをノコギリでカットしました。
 写真右:首フレームのパーツ位置を移動するには、フレームの前側を削り落とし(ピンクの線で示した部分)、さらに斜めに広がっている部分(ピンクの斜線部)を平らに削ってやる必要があります。
 
 写真左:首元のパーツに対する首フレームの位置は、キットのままだとこんな感じです。
 写真右:首フレームを上にずらした状態。約2.5ミリ首を延長することにしました。


 首を延長した状態にして、首の長さをチェックします。個人的には「ちょうど良いかな?」と思える長さになりました。
 ただ、このままでは首がスカスカですので…

 延長した部分をプラ板で囲み、形状を修正しました。時間の都合もあってキットのパーツに形状を合わせることのない適当造形ですが、色を塗れば大丈夫かなぁ、と…(汗)。
 あと、少しでも首が太く見えるように、ノドのベルト状ケーブルパーツや首側面の出っ張り(これもベルト状ケーブルかも?)をプラ板の細切りで追加しました。首側面の出っ張りは、写真を撮った後にさらにプラ板を貼り足して厚みを増しました。首の太さは正面から見るとキットより2ミリほど太くなっています。


 首を延長した結果、斜めから見てもヘルメットの下側がアンテナ基部のブロックに隠れることはなくなりました。これで少しでも頭が大きく見えると良いなぁと思います。


1/60 ガンダムエクシア(その2)

2007年12月03日 | 現在製作中
 *今回の記事はかなり個人的好みのレベルの話について書いてあります。
 最近のガンプラは昔と比べて格段に造形が良くなっていると思います。大改造をしなくても充分カッコ良いですし、「ちょっとバランスが悪いかな?」と思えるキットでも関節軸の位置を変えてやれば、外装パーツに手を加えることなく良い感じになってくれる場合が多いです。
 ただ、バンダイさんの造形には特有の「クセ」があるのでしょうか、ヒーロー的でない華奢な体型のMSがややマッチョなヒーロー体型になってしまっている場合があります(やや古めの例としては旧1/100∀ガンダム)。あと、人型から大きく離れたデザインのMSは、微妙に人型に近くなってしまったりします(例:HGUCやMGのアッガイはキット開発用画稿よりも頭身が高くなっています)。
 顔についてもクセがあるようで…

 注:図はどの機体か特定できないように描いてあります。
 上の図の左側が本来のデザインとした場合、キットになると右側のようになってしまうことがあります(かなり極端に描いてありますが…)。
 1.アンテナの角度が急になる。
 2.目が大きくなる。
 3.マスクがやや大きくなる。
 4.トサカが大きくなる。
 5.ヘルメット両サイドに、左右に広がった耳のようなパーツがある場合、後ろに向かってやや寝かせた角度になる。
 …これについてはかなり昔の記事にも同じようなことを書きましたが、最近のキットでもこの5つの傾向のどれかが当てはまる場合があります。PGウイングガンダムゼロカスタムは、この5つ全てが当てはまっていると思うのですが…(汗:キットの顔と設定画では別人です…)。
 それぞれに理由はあると思います。平面に描かれた設定画を立体にする過程で、どうしても二次元→三次元のギャップが生じてしまうのですが、そのつじつまを合わせるための処置であることが考えられます。また、小さいスケールのガンプラは目が小さくなってしまうと表情が分かりにくくなるため、目を大きくしているのかもしれません。

 さて、1/60ガンダムエクシアですが、上の5つのうち1と5が当てはまっていると思います。これについては前回の最後の方に載せた証紙の正面顔設定画を見ていただくと分かりやすいと思うのですが、とりあえず対処法を…。
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 方法は簡単です。ヘルメット両サイドの耳が付いている外装パーツの、後頭部側のはめ込みを左右各1.5ミリほど浮かせるんです。顔側のはめ込みは奥まではめ込んでおきます。この時、クリアーパーツの付いた透明半球のブロックは頭部の芯となるパーツ(目とかアゴがある赤いパーツ)に取り付けるのではなく、耳のパーツ側に取り付けておくと良いです。これだけでヘルメットの最大幅が約3ミリ広がります。
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 後頭部に大きなすき間が開いてしまいますけどね(汗)。

 パテやプラ板などですき間を埋めるとこんな感じになると思います(写真は画像加工したものです)。

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 劇中の作画やイメージイラストではエクシアの頭部は球体に近いのですが、キットではかなり幅が狭くなっています。ほんのわずかですが、球体に近付いたかなぁと思います。


 ところで、どのスケールのキットでも、エクシアはやや首が短いような気がします。これもバンダイさんのクセの一つなのですが、首を少し延長してやるとスッキリした感じになります。とりあえずキットのままの首の長さを見てみると…

 やっぱりちょっと短いかも…。

 首を延長することにしました。胸部前面フレームに一体成型された首フレームをノコギリでガリガリと…。もう後戻りは出来ません(汗)。続く…。